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活動レポート
「何でもやってみる」、「ヒトが一番大切」、「言葉ではなく、行動で示す」
グローバル・アジェンダ・ゼミナール2012 メイン・ファシリテーター 石倉洋子氏の素顔
活動レポートグローバルキャリア・人
アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
2012年7月4日公開
文/清水 香帆 写真/アカデミーヒルズスタッフ
いま、日本では世界規模で活躍できる人材の育成がどの企業にとっても共通課題として浮上しています。
時代の要請を受けてアカデミーヒルズが2010年から開講しているグローバル・アジェンダ・ゼミナール(GAS)。開講当初からメイン・ファシリテーターを務める石倉洋子氏は自身が世界経済フォーラムが開催するダボス会議を始めとした各種国際会議に出席し、グローバルに発信する数少ない日本人女性の一人。
その経歴も、日本人女性として初めてハーバード大学大学院にて経営学博士(DBA)を取得し、マッキンゼー・アンド・カンパニーのマネージャーを経て大学教授になり、数多くの企業にて社外取締役を務めると聞くと、誰もが雲の上の遠い存在と思ってしまうかもしれません。
しかし、その素顔は気さくに誰とでも対等に同じ目線で話し、常に謙虚に学ぶ姿勢を忘れず、そして受講生一人一人を大切にするチャーミングな一面も。
本レポートでは、GASで受講生に世界に目を向けて飛躍して欲しいと願い、活動する石倉氏の素顔をご紹介します。
「20年以上言われ続けていることなのに、これまで企業も人も変わってこなかった・・・グローバル人材に必要なスキルは既存の教育機関や会社の研修では提供されない。」
そう考えた石倉氏は「それなら自分がやってみよう」と思いついたところが、GASの出発点となります。
準備期間を経て2010年1月に50名の受講生を迎えて開講したGAS2010は、アカデミーヒルズでもまったく新しいプログラムとしてスタートしました。
「何でもやってみる」精神は期間中ずっと石倉氏の軸としてあり続け、受講生にも「やってみて初めてうまくいくかどうかが分かる。ダメならなぜかを分析し、その結果をもって次に進めばいい」と何度も説いてきました。
セッションの進行でも、毎回やってみて改善すべきところがあれば、必ず次回に改善策を反映させます。アカデミーヒルズのスタッフも石倉氏とともに、何を改善すればより良いプログラムとなるのかを1回ごとに考えていくプロセスを経ているのです。
時代の要請を受けてアカデミーヒルズが2010年から開講しているグローバル・アジェンダ・ゼミナール(GAS)。開講当初からメイン・ファシリテーターを務める石倉洋子氏は自身が世界経済フォーラムが開催するダボス会議を始めとした各種国際会議に出席し、グローバルに発信する数少ない日本人女性の一人。
その経歴も、日本人女性として初めてハーバード大学大学院にて経営学博士(DBA)を取得し、マッキンゼー・アンド・カンパニーのマネージャーを経て大学教授になり、数多くの企業にて社外取締役を務めると聞くと、誰もが雲の上の遠い存在と思ってしまうかもしれません。
しかし、その素顔は気さくに誰とでも対等に同じ目線で話し、常に謙虚に学ぶ姿勢を忘れず、そして受講生一人一人を大切にするチャーミングな一面も。
本レポートでは、GASで受講生に世界に目を向けて飛躍して欲しいと願い、活動する石倉氏の素顔をご紹介します。
【「何でもやってみる」の精神でGASは始まった】
ここ数年、ビジネスパーソンにとって「グローバル」という言葉を聞かない日はないというほど、日本企業にとって海外市場が年々重要になってきています。「グローバル人材」という言葉が本格的に使われるようになったのは2010年後半くらいからですが、石倉氏は、1980年代から「日本にはグローバルに活躍できる人材が少ない」という議論があったといいます。「20年以上言われ続けていることなのに、これまで企業も人も変わってこなかった・・・グローバル人材に必要なスキルは既存の教育機関や会社の研修では提供されない。」
そう考えた石倉氏は「それなら自分がやってみよう」と思いついたところが、GASの出発点となります。
準備期間を経て2010年1月に50名の受講生を迎えて開講したGAS2010は、アカデミーヒルズでもまったく新しいプログラムとしてスタートしました。
「何でもやってみる」精神は期間中ずっと石倉氏の軸としてあり続け、受講生にも「やってみて初めてうまくいくかどうかが分かる。ダメならなぜかを分析し、その結果をもって次に進めばいい」と何度も説いてきました。
セッションの進行でも、毎回やってみて改善すべきところがあれば、必ず次回に改善策を反映させます。アカデミーヒルズのスタッフも石倉氏とともに、何を改善すればより良いプログラムとなるのかを1回ごとに考えていくプロセスを経ているのです。
【ヒトが一番大切】
約50名で開講したGAS2010も、テーマごとに20名で開催しているGAS2012でも、石倉氏の基本は「ヒトが大切」。それぞれの初回セッション前には全員のエントリーシートを読み、受講生のプロフィールだけでなく、何に関心があるのかについても全て頭に入れて臨みます。まだ自己紹介を終えていないにも関わらず、全員の名前と顔が一致している石倉氏に参加者自身も驚いてしまうほどです。
ダボス会議に出席していても、「ヒト・モノ・カネ」の中で長期的に見て最も重要なのが「ヒト」であると痛感している石倉氏。「個人が力をつけることが大切だ」との考えに基づき、GASを通じて若手一人一人を育成するために、各人が関心を持っている事や、受講生が何をやりたいのかを常に意識し、そこにどのように自分がアドバイスをできるのかを深く考えています。
今年の3月に修了したGAS2012第1タームの最終セッション後の懇親会では、石倉氏の誕生日が近かったこともあり、ゼミ生全員からサプライズ・バースデープレゼントが渡されました。
プレゼントのグラスにはゼミ生全員の名前が刻まれており、バースデーカードにもゼミ生全員が署名をしていましたが、その刻まれた名前を見て「私が一番嬉しいのは、ここに刻まれた、皆さんの名前!これが何よりも大切!」と何度も言っていました。
自分の下で学び、関わった人々が今後どのように成長していくか---それを見守っていきたいという気持ちを常に持っている石倉氏ならではの発言ではないでしょうか。
【言葉ではなく、行動で示す】
石倉氏がブログでもよく主張しているのが「私が言うようにやりなさい」ではなく、「私がやるようにやりなさい」ということと、「言っているだけではなく、実際に行動する人を尊敬する」ということです。実際にGASのセッションでも、常に「私はこうしている」と自分がしていることをゼミ生に伝えることで「石倉氏の背中を見て学んでもらう」ことを実践しています。
GAS2010は約50名という大人数のゼミ生が在籍していたため、自分のメッセージをより頻繁に伝えるために毎週ニュースレターを発行していました。どんなに忙しくても1年間、毎週1回やってくるニュースレターの締切りに一度も遅れたことがない石倉氏の姿勢に、ゼミ生も「遅れてはならない」ことを実感したのではないでしょうか。
彼女自身、昨年一橋大学大学院から慶応義塾大学大学院教授へ転身しましたが、新たなフィールドにチャレンジすると必ず経験する数々の苦労を、昨年夏のゼミ同窓会で自ら語りました。またスキル不足を自覚したプログラミングについては、WEBを用いた無料自習プログラミング・サイトを活用して学んでいるそうです。このエピソードは、「人に勧めることは自ら実践する」、「言葉でなく、実際の自分の行動で示す」、「自分に足りないものを謙虚に受け止めて学ぶ」という石倉氏の姿勢をよく表していると思われます。
石倉氏の下で学ぶことは、知識やスキル、英語力だけではなく、謙虚に学ぶ姿勢など、ブログなどから彼女の日々の行動に触れることでも多くのことを得ることができるのです。
現在、「環境とビジネスを両立させる」をテーマに2012年9月~11月に開催する第3タームの受講生を募集中です。応募締切は2012年8月9日(木)17時です。「環境」というテーマにご関心がある方だけでなく、常に行動で示す石倉氏の下で世界の課題を議論していくことでグローバルな発信力を高めたい方のご応募をお待ちしています。
●詳細・応募方法については募集要項をご覧下さい。
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