六本木ヒルズライブラリー

2017年 年間ベストセラー

オールジャンルの新しい書籍が毎日のように入荷され、「時代の流れが手に取るようにわかる」のがライブラリーの新刊書棚。ご自宅等でゆっくりお読みになれるよう、10%引きで販売しています。
そんな中でメンバーの目にとまり、数多く販売されたタイトルは?
2017年の年間ベストセラーはこちらの3タイトルでした。



『人工知能が変える仕事の未来』
 

野村直之【著】日本経済新聞出版社【出版】



2017年の特徴のひとつに、「人工知能」に関するタイトルが当たり前に目につくようになったことが挙げられます。

みなさんは今「人工知能(AI)」というと、どのようなイメージを持ちますか? 生活がより便利になる、人と同じように会話ができる、身体の機能が拡張される、それとも人間の脅威になる…? 日々携わる業界によってイメージの違いはありながらも、実はまだよく知らない、という方も多いかもしれません。技術開発が進むほどに、世間ではAIに関する誤った未来予測や悲観論、過剰な期待論なども唱えられています。しかし実際、現在のAIはどこまで進んでいるのでしょう。

どのような未来になろうとも「なぜ?」を問い続ける姿勢と好奇心を失わないようと説く筆者。これからの未来において、関わらざるを得ないであろう人工知能への関心の高さがうかがえるかのように、2017年一番多く販売されたタイトルでした。







『「接続性」の地政学』
パラグ・カンナ【著】 原書房【出版】



圧倒的なデータ量とリサーチ力で、世界地図の向こう側、都市間のつながり、そこからどのような変化が生じるのかを予測する本書。読み進めるほどに、新たな世界の姿が見えてきます。

本書は国境線という境界を飛び越え、「接続性」というワードを元に、国と国、都市と都市の関係性を読み解きます。たとえば海外旅行に行くときなど、「国」に訪れることはもちろんですが、私たちが足を踏み入れるのは「都市」。実際は「都市と都市との関係性」が接続性においては重要であり、国家の大きさには惑わされない視点は、これからの世界を知る上で重要です。

冒頭に挙げられた、サプライチェーン・人口・都市の力などを可視化した、さまざまな地図に目を通しておくだけでも違います。テクノロジーの発展により、より狭くなっている世界の「今」の姿、そしてグローバリズムの「さらに先」を本書は眺望します。







『今日も世界のどこかでひとりっぷ』
ひとりっP【著】 集英社【出版】



ひとりで・トリップ、ひとりっぷ。ひとり旅指南本の決定版!気まぐれに訪れる「旅に出たい」という欲求を、旅のパートナーを探すのではなく、ひとりで行ってしまおう!と、迷った背中を押してくれます。

本書を読めば、未知なるひとり旅の不安がみるみる解消。どんな鞄がいいの? どんな服装がいいの? といった基本から、エアチケットの手配に食事の場所、現地での移動手段まで、「ひとりっぷのいろは」が詳しく紹介されています。

加えて本書の旅行記を読めば、まるで旅を追体験。一緒に旅をしているような心地に、行きたいキモチがむくむく膨らみ、ますます行きたくなってしまう!
今年は「旅に出たい」キモチに素直に耳を傾け身体を預け、本書を片手にその一歩を踏み出してみてはいかがですか?





人工知能が変える仕事の未来 - あらゆるビジネスが直面する劇的インパクト

野村直之
日本経済新聞出版社

「接続性」の地政学 上

パラグ・カンナ : 尼丁千津子
原書房

「接続性」の地政学 下

パラグ・カンナ : 尼丁千津子
原書房

今日も世界のどこかでひとりっぷ

ひとりっP
集英社



さて2018年はどのような書籍が出版され、話題にのぼり、トレンドを生んでいくのでしょうか? 眺めてみれば世相がわかる、ライブラリーの書棚では、オールジャンルの新刊を取りそろえ、みなさまのお越しをお待ちしています。


(ライブラリアン:結縄 久俊)