六本木ヒルズライブラリー

東京湾ナイトクルーズに出かけよう!

天空のマップ・カフェ

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更新日 : 2013年12月27日 (金)

開催日:2013年10月19日(土)14:30~


今回は『東京湾ナイトクルーズに出かけよう!』というテーマで、航海と地図との関わりについてお話を伺いつつ、実際に客船に乗船して海上における地図の利用のされ方を体験する内容でお送りしました。
日常用語で「暗中模索する様子」を「海図なき航海」と例えられるように、航海において海図は欠かすことのできないものです。陸上と同様に海上にも一定の交通ルールがありますが、それ以前にどこに進めば座礁しないですむのか、どの位置に進路の目印となる灯台があるのかなどの基本情報がないと航海もままなりません。海図は船舶の安全航行のために欠かせないだけではなく常に新しく更新され続けているのです。
まずは、そのような海図について、元海上保安庁海洋情報部の主任海図編集官の今井健三さんより、海図の歴史から本日の体験乗船の予習としての海図の見方までミニレクチャーを一時間ほどして頂きました。海図の記号や光の点滅を表す数字など専門的なお話もありましたがこれから実際に行われる乗船体験をイメージしながら、参加された方は聞き入っていました。

お話を伺ったのち、横浜大さん橋へ地下鉄と電車を利用して移動しました。横浜大さん橋からは、伊豆大島からの大型船「かめりあ丸」に乗船して実際に海図で表現されている灯台などの海洋施設や船の灯りなどを、再度説明を聞きながら船から見える東京湾の景色を楽しみました。当日は北の風がとても強く時には小雨もふるあまりいいコンディションではありませんでしたが、下から見上げる横浜ベイブリッジ・レインボーブリッジや、すぐ真上を飛ぶ羽田空港を離着陸する航空機など水上バスのような路線とは一味違った船からの風景を存分に楽しむことができました。