六本木ヒルズライブラリー

第7回 地図を使うスポーツ!?地図とコンパスを使って野山を翔る競技、ロゲイニングを知ろう!

天空のマップ・カフェ

メンバーズ・コミュニティ
更新日 : 2013年03月21日 (木)

開催日:2013年1月12日(土)15:00~17:00


田島利佳さん(2012年オリエンテーリング全日本チャンピオン / 2006-2012年ロゲイニングシリーズチャンピオン / 2012ロゲイニング世界選手権男女ミックス10位)

■参加者:20名余

■アジェンダ
1.ロゲイニングとは
2.田島利佳さんから世界選手権の様子紹介
3.仮想ロゲイニングに挑戦
4.質疑応答答

■内容・感想
年明け初回のマップ・カフェでは、ロゲイニング日本代表選手でもある田島利佳さんをお招きして、「ロゲイニング」にまつわる様々なお話をして頂きました。
「ロゲイニングとは?」「オリエンテーリングとどう違うの?」という切り口で、競技のルールや求められるスキルなどの紹介をして頂きました。どちらも地図を見ながらフィールドを周る競技ではありますが、違いを簡単にまとめると、以下の様になるとのことでした。
 ◆オリエンテーリング:決められたルートを回る。個人競技。早くゴールした人が高得点。競技時間は15~90分程度。競技中は基本走っている。
 ◆ロゲイニング:各所に散らばったポイントを集める。チーム競技。ルートは各自が決める。競技時間は3~24時間。競技中は歩いていることもある、長時間競技の場合は夜間も継続するが、仮眠もする。

競技で求められるスキルについても紹介いただきました。
道もランドマークも無いフィールドで、目的地に辿り着く為に必要なのは、「方位」と「距離」です。これをロゲイニングの競技者は「歩測」と「方位磁石」で捉えるとの事でした。まる伊能忠敬のようです。
また、2012年8月にチェコで開催されたロゲイニング世界選手権の様子を、写真を交えて紹介して頂きました。大会の様子は田島さんのblogでも紹介されていますので、興味のある方はそちらをご覧いただければと思います。

ロゲイニングについての紹介が終わったところで、参加型企画。「仮想ロゲイニング」に挑戦です。実際のロゲイニング大会で利用されたマップを手元に、各自がどのルートで回れば高得点を獲得することが出来るか?を検討し、発表し合いました。発表内容を振り返りますと、
 ◆Aさん:電車を使って、まずは川の上流方向へ。そこから川沿いの道を下りながらポイント獲得する作戦。
 ◆Bさん:スタート地点周辺のポイントをまずは確保。残り時間を見ながら離れた地点のポイントを獲得する作戦。
等々の作戦案が出てきました。人によって考え方も様々だったのが興味深かったです。

最後は、近年のロゲイニングの盛り上がりについてのお話。行政等が観光や町興しを目的として、ロゲイニングに関心を示しているとのことです。「カメラ」や「GPS」を搭載したスマートフォンが普及する中で、手軽に参加出来る「フォトロゲ」という形式で、各地で開催されているとの事でした。
スマートフォンの普及に伴って、「地図を使って遊ぶ」という使い方が広まっているようです。

今回は全員参加企画もあったので、いつも以上に盛り上がったのではないかと思います。

■参考
田島利佳さんblog
世界選手権公式WEBサイト