六本木ヒルズライブラリー
Who is a Jew?
Roppongi Learning Community 2012年9月の定例会
メンバーズ・コミュニティ
更新日 : 2012年10月15日
(月)
開催日 2012年9月20日(木)19:30~21:30
9月のRLC定例会は、スタディーグループ「The Economistで学ぶ会」で今月取り上げているテーマ「ユダヤ」に関する記事を、メンバー6名で分担解説しました。
今回の課題記事は、「Who is a Jew?」
The Economistの記者が最も力を入れて書くという、Special Reportからの記事です。ユダヤ教というなじみの薄い記事ということもあり、かなり予習に苦労されていましたが、苦労の甲斐あって、長い記事にもかかわらず時間通りに終了しました。イスラエルに旅行された方が現地の地図(写真)をご持参くださったり、分かりにくい部分を皆で助け合って読み進めたりと、初参加の方も交えて、アットホームな雰囲気での進行でした。
今回の記事の概要は下記をご参照ください。
今回の課題記事は、「Who is a Jew?」
The Economistの記者が最も力を入れて書くという、Special Reportからの記事です。ユダヤ教というなじみの薄い記事ということもあり、かなり予習に苦労されていましたが、苦労の甲斐あって、長い記事にもかかわらず時間通りに終了しました。イスラエルに旅行された方が現地の地図(写真)をご持参くださったり、分かりにくい部分を皆で助け合って読み進めたりと、初参加の方も交えて、アットホームな雰囲気での進行でした。
今回の記事の概要は下記をご参照ください。
【前提知識の整理】
現在、全世界のユダヤ人口は約1,300万人。
第二次世界大戦、イスラエル建国、ソ連崩壊を経て、世界における人口分布が変化し、現在ではイスラエルとアメリカに各500万人ずつ(全体の81%)が暮らしている。ユダヤ教は大きく4つの宗派に分けられる。教典の解釈や教義の理解についての厳格さの順に
1 「超正統派」
2 「現代正統派」
3 「保守派」
4 「改革派」 に分けられる。
なお、イスラエルの主流宗派は教典の理解に広義を認めない「現代正統派」、アメリカの主流宗派は教典の解釈に柔軟性をもつ「保守派」及び「改革派」に属する。
【記事概要】
ドイツのベルリンで、ユダヤ人のカップルがウェディングパーティーを開いている情景から、記事は始まる。ユダヤの伝統様式に則った結婚式と、祝福するユダヤ人コミュニティの人々。ホロコーストから70年余り、ベルリンの地でもユダヤ人のコミュニティは少しずつ再建されつつある。
現在のドイツの主流派は正統派(Orthodox)と呼ばれる、比較的厳格な宗派。ユダヤ人とは、ユダヤ人の母親から生まれた人か、厳しい洗礼を受けて改宗した人に限られる。宗派によってユダヤの定義が異なるため「誰がユダヤか?」というシンプルな問いが、最も重要で複雑な問題となっている。保守派とよばれる人たちは正統派とほぼ同じ考えを持つが、改革派の考えは大きく異なる。改革派の考えでは、父親か母親がユダヤ人なら、子はユダヤ人だし、改宗のための手続きも緩やかだ。保守派の人間から見れば、改革派のユダヤの大部分がユダヤ人と認められないということになる。宗派の争いは、政治の縄張り争いももたらしている。ユダヤの国、イスラエルの内部では宗派間の争いが生じ始めている。
リベラルの立場にあるThe Economistは、最後に1人のラビ(ユダヤ教の先生のようなもの)を紹介している。改革派のDavid Ellenson が説く宗派を超えたユダヤ教を認める考えが、未来のユダヤ人に影響を与えるのではないかという、パラグラフで締めている。
現在、全世界のユダヤ人口は約1,300万人。
第二次世界大戦、イスラエル建国、ソ連崩壊を経て、世界における人口分布が変化し、現在ではイスラエルとアメリカに各500万人ずつ(全体の81%)が暮らしている。ユダヤ教は大きく4つの宗派に分けられる。教典の解釈や教義の理解についての厳格さの順に
1 「超正統派」
2 「現代正統派」
3 「保守派」
4 「改革派」 に分けられる。
なお、イスラエルの主流宗派は教典の理解に広義を認めない「現代正統派」、アメリカの主流宗派は教典の解釈に柔軟性をもつ「保守派」及び「改革派」に属する。
【記事概要】
ドイツのベルリンで、ユダヤ人のカップルがウェディングパーティーを開いている情景から、記事は始まる。ユダヤの伝統様式に則った結婚式と、祝福するユダヤ人コミュニティの人々。ホロコーストから70年余り、ベルリンの地でもユダヤ人のコミュニティは少しずつ再建されつつある。
現在のドイツの主流派は正統派(Orthodox)と呼ばれる、比較的厳格な宗派。ユダヤ人とは、ユダヤ人の母親から生まれた人か、厳しい洗礼を受けて改宗した人に限られる。宗派によってユダヤの定義が異なるため「誰がユダヤか?」というシンプルな問いが、最も重要で複雑な問題となっている。保守派とよばれる人たちは正統派とほぼ同じ考えを持つが、改革派の考えは大きく異なる。改革派の考えでは、父親か母親がユダヤ人なら、子はユダヤ人だし、改宗のための手続きも緩やかだ。保守派の人間から見れば、改革派のユダヤの大部分がユダヤ人と認められないということになる。宗派の争いは、政治の縄張り争いももたらしている。ユダヤの国、イスラエルの内部では宗派間の争いが生じ始めている。
リベラルの立場にあるThe Economistは、最後に1人のラビ(ユダヤ教の先生のようなもの)を紹介している。改革派のDavid Ellenson が説く宗派を超えたユダヤ教を認める考えが、未来のユダヤ人に影響を与えるのではないかという、パラグラフで締めている。
【編集後記】
「何か皆さんに貢献できることがあるかも!?」と最近イスラエルに1週間旅行された方の飛び入り参加あり、言語のプロフェッショナルからの文法解説ありと、バックグラウンドの違うメンバーが集うからこその多角的な知識の集積と理解をもって1つの記事を読んでいく様子が印象的でした。
なお、今回のテーマは「ユダヤ教」という宗教を扱ったものですが、RLCはいかなる宗教も支持する主体ではありません。。。。念のため。
「何か皆さんに貢献できることがあるかも!?」と最近イスラエルに1週間旅行された方の飛び入り参加あり、言語のプロフェッショナルからの文法解説ありと、バックグラウンドの違うメンバーが集うからこその多角的な知識の集積と理解をもって1つの記事を読んでいく様子が印象的でした。
なお、今回のテーマは「ユダヤ教」という宗教を扱ったものですが、RLCはいかなる宗教も支持する主体ではありません。。。。念のため。
☆RLCについて
RLCでは毎月の定例会での活動の他、目的別に別れたspin-offスタディグループの活動が行われています。spin-offスタディグループとは、同じ分野について「勉強したい!」という意志を同じくする有志による勉強会です。現在活動するスタディグループは8つ。これまでに累計12のグループが活動してきました。
スタディグループには、MBA出願のためといった目的にフォーカスし英語で知識を研鑽するといったストイックなグループから、美術見学など一般的な教養を深めることを目的とした穏やかなグループ、1冊の本をみんなで仕上げる「夏季集中講座」等、内容・雰囲気・期間など多岐に渡っています。
今回の定例会を担当した「The Economistで学ぶ会」は、隔週で土曜の朝に交代で記事を読み、英語、背景知識の両面を学びながら記事を深く理解することを目指しているスタィーグループです。The Economist誌を読める人の会ではなく、読みたい人の会として活動しており、会は日本語で行われ、メンバーの英語レベルやバックグラウンドも様々です。なお、RLCでは「○○を一緒に勉強する仲間を集いたい」等、スタディグループの立ち上げも積極的に支援しています。
スタディグループに関する情報は、RLC_MLにて配信中です。
MLへの参加をご希望になる方は、運営アドレス(rlc.academyhills@gmail.com)までお問い合わせください。
スタディグループには、MBA出願のためといった目的にフォーカスし英語で知識を研鑽するといったストイックなグループから、美術見学など一般的な教養を深めることを目的とした穏やかなグループ、1冊の本をみんなで仕上げる「夏季集中講座」等、内容・雰囲気・期間など多岐に渡っています。
今回の定例会を担当した「The Economistで学ぶ会」は、隔週で土曜の朝に交代で記事を読み、英語、背景知識の両面を学びながら記事を深く理解することを目指しているスタィーグループです。The Economist誌を読める人の会ではなく、読みたい人の会として活動しており、会は日本語で行われ、メンバーの英語レベルやバックグラウンドも様々です。なお、RLCでは「○○を一緒に勉強する仲間を集いたい」等、スタディグループの立ち上げも積極的に支援しています。
スタディグループに関する情報は、RLC_MLにて配信中です。
MLへの参加をご希望になる方は、運営アドレス(rlc.academyhills@gmail.com)までお問い合わせください。
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