六本木ヒルズライブラリー
ヨーロッパ旅行研究会2020年1月の定例会
メンバーズ・コミュニティ
更新日 : 2020年02月07日
(金)
1月定例会は、参加者は26名うち新規参加者3名で開催しました。
テーマは「南仏・プロヴァンス~地中海の光と風に育まれた新生ロゼワインの魅力」
ロゼエレガンスの代表取締役 川口知佐さんにプロヴァンス・ロゼの楽しみ方についてお話しいただきました。
川口さんは、日本に本物のロゼワイン文化を根付かせるべく、” 感動を分かち合える” プロヴァンス・ロゼワインの発掘、普及に努めていらっしゃいます。
◆プロヴァンスの位置
◆プロヴァンスは憧れの地
・エクサンプロヴァンス
・マルセイユ
・ニース
・カンヌ
・サントロペ
・ゴルド
・サンボールドヴァンス
・カランク
・カルカソンヌ城塞都市 など
プロヴァンスは、海と山の両方の魅力がある。
1日でも謳歌できる。
都会のハイソサイエティの小粋な文化
◆ロゼワインの発祥の地
•紀元前600年にフォカイア人がマルセイユに上陸。ブドウ栽培を伝える
•紀元前200年にローマによる征服。ブドウの木が欧州全体へ拡がる
•当時のワインは薄いピンク色(ロゼ)。果皮ごと醸す方法は知られていなかった。
◆プロヴァンスの気候
•日照りの強い地中海性気候。年間を通じて乾燥した地帯。年間平均気温15℃前後
•MISTRAL:仏南西部名物の乾燥した地方風。常に13~25m/sの風速。
◆ブドウ品種
•グルナッシュ:深みのある色を持つワインの、菫、ブラックベリー、ブルーベリーのアロマはスモーキーでシャープなのが特長でタンニンもバランスよく持ち合わせている。
•サンソー:桃、木イチゴを思わせるアロマは、そのまろやかな風味と軽い酸味と共に、夏のロゼワインの理想的とも言われ、プロヴァンスや地中海沿岸では、その生産にも使われている。
•シラー:深みのある色を持つワインの、スミレ、ブラックベリー、ブルーベリーのアロマはスモーキーでシャープなのが特長で、タンニンもバランスよく持ち合わせている。
•ロール:ワインは、アロマ豊かで、気温の高い地方でも、爽やかな酸がのり、繊細なワインができる。
◆ESTANDON(エスタンドン)ブランドについて
•プロヴァンス最大手の高度な専門家集団
•フリーラン・ジュースを80%使用し、緻密な温度管理のもとでのワイン作り⇒際立った透明感のある仕上がりに!
実際にロゼエレガンス社で取り扱っているロゼワインをお持ちいただきながらプロヴァンス・ロゼワインへの熱い思いのこもったプレゼンに、メンバーみな興味深く聞き入っていました。
そして、お帰りレポートはメンバーの石松さんによる「アートと歴史ロマンをめぐる旅~ネーデルランド(オランダ)編~です。以下、石松さんからのレポートです。
絵と歴史が好きなので、フェルメール、レンブラント、ゴッホ等の作品がたくさんあり、また歴史的にヨーロッパの要衝地、海洋大国として繁栄したネーデルラント(オランダ)とベルギーには行ってみたかったところでした。
今回は昨年秋にアートと歴史ロマンをめぐるオランダ・ベルギー旅のオランダ編をご紹介します。
<デン・ハーグとデルフト>
まずフェルメールとレンブラントの絵を見る目的で、マウリッツハイス美術館のあるデン・ハーグに行きました。滞在していたアムステルダムからは列車で約1時間ほどです。
マウリッツハイス美術館に隣接して、ビネンホフというオランダの国会議事堂があります。
マウリッツハイス美術館は、ヨハン・マウリッツ侯の邸宅を改造したもので、内装も美しいのですが、見どころは、世界で30点程しかないフェルメールの作品のうち代表作の「真珠の首飾りの少女」と「デルフトの眺望」があります。
また、光と影の画家と呼ばれるバロック時代の巨匠レンブラントの出世作「テュルプ博士の解剖学講義」があります。当時17世紀のオランダは、商工業などの裕福な市民が力を持っていて、肖像画や集団肖像画と呼ばれる人物が多く描かれますが、集団肖像画の多くは個々人が正面を向いている肖像画の寄せ集めのようなものだったのですが、レンブラントのこの作品は、解剖のシーンに焦点をあてる構図と光と影の陰影が斬新で、レンブラントの出世作となったそうです。
アムステルダムには、レンブラントが暮らしたレンブラントハウス(レンブラントの家)に、当時の様子が再現してあり、おすすめです。
デン・ハーグから、トラムで30程でフェルメールが暮らしたデルフトがあります。デルフトの目的は、デルフト焼きを買うことと、フェルメールの描いた「小路」のモデル地を見に行くことでした。「小路」のモデル地を探していくと、フェルメールセンターの先に、絵と同じ風景がありました。が、モデルとなった建物のすぐ後ろは運河になっていて、写真に全体を収められないくらい幅が狭い小道があるだけの本当に小さな「小路」でした。小路の絵は、国立美術館にあります。
<国立美術館>
そうしたことから、オランダ絵画の特徴として、王侯貴族や強力な寺院などがスポンサーとなって描かれることが多い宗教画・歴史絵画よりも、 市民層に好まれた風景画、や人物画(肖像画や集団肖像画)、静物画が多く描かれました。国立美術館にはそうした作品が数多く展示されています。
国立美術館の見どころ一つ目は、レンブラントの間にあるレンブラントの代表作「夜警」です。ホール突き当りがレンブラントの間となっていて、その奥に展示してありますが、ちょうど昨年から大規模修復が始まっていて、修復中の様子も見ることができました。
第2の見どころは、またフェルメールです。レンブラントの間までのホールに、ひっそりと代表作の一つである「牛乳を注ぐ女」と、「手紙を読む青衣の女」があります。
デルフトで見た「小路」はなかなか見つけられず、係の人に聞いて実物を見てきました。
その他の見どころとしては、海洋大国らしく、船や海洋図がたくさんありました。
また船の模型や、当時の出島の模型、富裕な市民向けの調度品や、ミニュチュアのドールハウスなどもあります。
面白いのが、当時チューリップバブルと言われるほど高価はチューリップを飾るための花瓶で、花束のようにして飾る花瓶ではなく、チューリップを一輪ずつ、そして数多く、飾るような奇妙な形をしたデルフト焼きの花瓶などがありました。
今回は、時間が少なかったため、次回またベルギー編をお願いしたいと思います。
テーマは「南仏・プロヴァンス~地中海の光と風に育まれた新生ロゼワインの魅力」
ロゼエレガンスの代表取締役 川口知佐さんにプロヴァンス・ロゼの楽しみ方についてお話しいただきました。
川口さんは、日本に本物のロゼワイン文化を根付かせるべく、” 感動を分かち合える” プロヴァンス・ロゼワインの発掘、普及に努めていらっしゃいます。
◆ロゼワインの魅力は
・美しい色
ローズゴールドの輝き
・広い適応性
多様なジャンルの料理と合わせやすい
・始めから終わりまで通しでOK
・プロヴァンス・ロゼの品質向上
この20年で飛躍的に生産技術が上がった
・地球温暖化
清涼感溢れるワインが求められる傾向
・世界では赤・ロゼ・白の順に飲まれている。
・ワインの飲酒の伸び率は4%だが、ロゼは30%も伸びている。
・プロヴァンス産ワインは90%がロゼ、6%が白、4%が赤
・プロヴァンスではロゼ抜きには語れない。
◆プロヴァンスの位置
◆プロヴァンスは憧れの地
・エクサンプロヴァンス
・マルセイユ
・ニース
・カンヌ
・サントロペ
・ゴルド
・サンボールドヴァンス
・カランク
・カルカソンヌ城塞都市 など
プロヴァンスは、海と山の両方の魅力がある。
1日でも謳歌できる。
都会のハイソサイエティの小粋な文化
◆ロゼワインの発祥の地
•紀元前600年にフォカイア人がマルセイユに上陸。ブドウ栽培を伝える
•紀元前200年にローマによる征服。ブドウの木が欧州全体へ拡がる
•当時のワインは薄いピンク色(ロゼ)。果皮ごと醸す方法は知られていなかった。
◆プロヴァンスの気候
•日照りの強い地中海性気候。年間を通じて乾燥した地帯。年間平均気温15℃前後
•MISTRAL:仏南西部名物の乾燥した地方風。常に13~25m/sの風速。
◆ブドウ品種
•グルナッシュ:深みのある色を持つワインの、菫、ブラックベリー、ブルーベリーのアロマはスモーキーでシャープなのが特長でタンニンもバランスよく持ち合わせている。
•サンソー:桃、木イチゴを思わせるアロマは、そのまろやかな風味と軽い酸味と共に、夏のロゼワインの理想的とも言われ、プロヴァンスや地中海沿岸では、その生産にも使われている。
•シラー:深みのある色を持つワインの、スミレ、ブラックベリー、ブルーベリーのアロマはスモーキーでシャープなのが特長で、タンニンもバランスよく持ち合わせている。
•ロール:ワインは、アロマ豊かで、気温の高い地方でも、爽やかな酸がのり、繊細なワインができる。
◆ESTANDON(エスタンドン)ブランドについて
•プロヴァンス最大手の高度な専門家集団
•フリーラン・ジュースを80%使用し、緻密な温度管理のもとでのワイン作り⇒際立った透明感のある仕上がりに!
実際にロゼエレガンス社で取り扱っているロゼワインをお持ちいただきながらプロヴァンス・ロゼワインへの熱い思いのこもったプレゼンに、メンバーみな興味深く聞き入っていました。
そして、お帰りレポートはメンバーの石松さんによる「アートと歴史ロマンをめぐる旅~ネーデルランド(オランダ)編~です。以下、石松さんからのレポートです。
絵と歴史が好きなので、フェルメール、レンブラント、ゴッホ等の作品がたくさんあり、また歴史的にヨーロッパの要衝地、海洋大国として繁栄したネーデルラント(オランダ)とベルギーには行ってみたかったところでした。
今回は昨年秋にアートと歴史ロマンをめぐるオランダ・ベルギー旅のオランダ編をご紹介します。
<デン・ハーグとデルフト>
まずフェルメールとレンブラントの絵を見る目的で、マウリッツハイス美術館のあるデン・ハーグに行きました。滞在していたアムステルダムからは列車で約1時間ほどです。
マウリッツハイス美術館に隣接して、ビネンホフというオランダの国会議事堂があります。
マウリッツハイス美術館は、ヨハン・マウリッツ侯の邸宅を改造したもので、内装も美しいのですが、見どころは、世界で30点程しかないフェルメールの作品のうち代表作の「真珠の首飾りの少女」と「デルフトの眺望」があります。
また、光と影の画家と呼ばれるバロック時代の巨匠レンブラントの出世作「テュルプ博士の解剖学講義」があります。当時17世紀のオランダは、商工業などの裕福な市民が力を持っていて、肖像画や集団肖像画と呼ばれる人物が多く描かれますが、集団肖像画の多くは個々人が正面を向いている肖像画の寄せ集めのようなものだったのですが、レンブラントのこの作品は、解剖のシーンに焦点をあてる構図と光と影の陰影が斬新で、レンブラントの出世作となったそうです。
アムステルダムには、レンブラントが暮らしたレンブラントハウス(レンブラントの家)に、当時の様子が再現してあり、おすすめです。
デン・ハーグから、トラムで30程でフェルメールが暮らしたデルフトがあります。デルフトの目的は、デルフト焼きを買うことと、フェルメールの描いた「小路」のモデル地を見に行くことでした。「小路」のモデル地を探していくと、フェルメールセンターの先に、絵と同じ風景がありました。が、モデルとなった建物のすぐ後ろは運河になっていて、写真に全体を収められないくらい幅が狭い小道があるだけの本当に小さな「小路」でした。小路の絵は、国立美術館にあります。
<国立美術館>
オランダ国立美術館は、「オランダ黄金期」と呼ばれる17世紀の絵画が豊富です。オランダ黄金期とは、スペインのハプスブルク家の支配からネーデルラント連邦共和国として、独立を勝取り、世界一の海洋大国として覇権を握っていた時期で、この頃、江戸時代の日本(出島)などアジアとの交易を独占していた時代です。
そうしたことから、オランダ絵画の特徴として、王侯貴族や強力な寺院などがスポンサーとなって描かれることが多い宗教画・歴史絵画よりも、 市民層に好まれた風景画、や人物画(肖像画や集団肖像画)、静物画が多く描かれました。国立美術館にはそうした作品が数多く展示されています。
国立美術館の見どころ一つ目は、レンブラントの間にあるレンブラントの代表作「夜警」です。ホール突き当りがレンブラントの間となっていて、その奥に展示してありますが、ちょうど昨年から大規模修復が始まっていて、修復中の様子も見ることができました。
第2の見どころは、またフェルメールです。レンブラントの間までのホールに、ひっそりと代表作の一つである「牛乳を注ぐ女」と、「手紙を読む青衣の女」があります。
その他の見どころとしては、海洋大国らしく、船や海洋図がたくさんありました。
また船の模型や、当時の出島の模型、富裕な市民向けの調度品や、ミニュチュアのドールハウスなどもあります。
面白いのが、当時チューリップバブルと言われるほど高価はチューリップを飾るための花瓶で、花束のようにして飾る花瓶ではなく、チューリップを一輪ずつ、そして数多く、飾るような奇妙な形をしたデルフト焼きの花瓶などがありました。
今回は、時間が少なかったため、次回またベルギー編をお願いしたいと思います。
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