六本木ヒルズライブラリー

「放射線を測ろう、そこから紐解くメディアリテラシー」
1次情報のウラに隠されたゼロ次情報を探れ!

【スピーカー】寺沢 和洋(慶應義塾大学 医学部 物理学教室 助教
/宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙医学生物学研究室 主任研究員/六本木ライブラリーメンバー)

ライブラリーイベント

【六本木/アークヒルズ/平河町ライブラリーメンバー対象】
※申込みはマイページからとなります。
※定員60名様先着順での受付となります。
※ご同伴の方は参加できませんのでご注意ください。

日時

2013年11月08日 (金)  19:30~21:00
終了しています

内容

概要

我々が触れることのできる情報の大半は、各メディアを通して得られる2次情報かもしくは数多くの伝言ゲームを経てから得られる情報です。
それらは本当に正しい(原形をとどめている)情報なのでしょうか?

例えば、2次情報が間違っていたとしてもあまり影響がないこともよくありますが、本当に正しいのかどうかを探らないと困ることも少なくありません。
そんな時、複数の2次情報について調べる、または1次情報に直接アクセスする(取材元、引用元をたどる)という方法がありますが、それだけでは必ずしも十分とは言えません。

1次情報が生み出された際の様々な条件、周辺の状況(ゼロ次情報)について知らなければ、正しい情報かどうか判断できない、場合によっては、全く違う結論(1次情報)が導かれることすらあります。
ある情報について何も調べず考えず信じてしまうことは、そのことでどのような不利益が生じても容認する覚悟があるという意味です。
ゼロ次情報を探るというのは科学的な姿勢そのものです。最終的な判断を人任せにするのではなく、できるだけ自分自身で判断すべき場面が今後益々増えてくると想定されます。

3.11を振り返り、1次情報に隠されたゼロ次情報を探る大切さについて多くの事例をクイズも交えて紹介し、身近な例から少々専門的な話題まで放射線とも絡めた内容する予定です。
ゼロ次情報の例として、六本木ヒルズ内の放射線のエネルギー測定のデモも行いたいと思っております。

寺沢 和洋氏 プロフィール

1995年早稲田大学 理工学部応用物理学科 卒業。同大学大学院 理工学研究科博士後期課程 修了。博士(理学)。同大学・理工学総合研究センター 助手、客員講師を経て現職。過去に理化学研究所 客員研究員、私立大学 非常勤講師、応用物理学会 放射線分科会 幹事、放射線計測に関する企業コンサルタント業務等を兼務。
現在は、放射線医学総合研究所 共同利用研究員、高エネルギー加速器研究機構 共同研究研究員等を兼務。専門は、放射線物理、放射線検出器の開発全般。主な研究歴は、素粒子・原子核物理・宇宙物理実験用液体希ガス検出器の開発、スペース・シャトル、ミール・ステーションにおける宇宙放射線被曝測定と新型検出器の開発。六本木ライブラリー会員、日本科学未来館ボランティア。趣味は野球とオーケストラ。