六本木ヒルズライブラリー

朗読と楽しむ日本の文学--『春は馬車に乗って』--

【スピーカー】阿武(あんの)秀子(フリーライター)
【朗読】遠藤由美(俳優)/佐久間広子(俳優)

ライブラリートーク

【ライブラリーメンバー対象】※マイページよりお申込みください。

日時

2011年12月12日 (月)  19:15~20:45

終了しています

内容

『春は馬車に乗って』(新潮文庫 1969/08/22)
『日輪』(講談社 1992/07/10)
【概要】
四方を高い書棚に囲まれた、趣のある「グレートブックス・ライブラリー」。
この部屋の中で、プロの俳優の方々の美しい朗読と、評論家による文学の解説を楽しむことができるのが、人気シリーズ「朗読と楽しむ日本の文学 」です。

今回は、横光利一『春は馬車に乗って』(1926年)を取り上げます。
これは夫と妻の二人の会話を中心に展開する作品で、鋭敏な感覚的表現と特徴ある文体で彩られています。
作者の横光利一(1898-1947年)は、川端康成とともに昭和初期に活躍した「新感覚派」のリーダー的存在として知られています。
代表的な作品は、卑弥呼を主人公にした『日輪』、映画的な手法が試みられた『蠅』、心理主義を追求した『機械』『紋章』など。

日頃の生活とは違う文学の世界を気軽にのぞいてみませんか。


【阿武(あんの)秀子 プロフィール】
早稲田大学第一文学部卒業。広告・出版社勤務を経て、ライター、編集者に。
私立中学・高校で日本文学を教えながら、週刊誌などで書評を執筆。
現在「サンデー毎日」の書評欄「本棚の整理術」を連載中。「週刊金曜日」書評委員。

【遠藤由美 プロフィール】
朗読家。演劇活動から朗読に転じ20年。仲間とアトリエ公演を重ねる一方、
一人で原宿・アコスタディオや銀座みゆき館劇場にて朗読の公演を毎年行う。
取り上げてきた作品は山本周五郎、藤沢周平、宮本輝、樋口一葉、堀田善衛、三浦哲郎など。

【佐久間広子 プロフィール】
朗読グループで25年余り活動。パリ大学や森鴎外、小泉八雲の記念行事で公演。
水上勉『はなれ瞽女おりん』や山本周五郎、藤沢周平などの薄幸の女を描いた作品を好む。