六本木ヒルズライブラリー

リーダーに求められる資質
~アジェンダ・シェーピング・リーダーシップ~

横山禎徳 (東京大学エグゼクティブ・マネジメント プログラム、企画、推進責任者/社会システムデザイナー)

ライブラリートーク

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日時

2011年05月17日 (火)  19:15~20:45

終了しています

内容

【概要】
東日本大震災後の復興ビジョンが必要な今、日本人のアジェンダ・シェーピング・リーダーシップ(課題設定・形成型リーダーシップ)の能力が問われています。

単なる復旧・復興では今回の震災によってこうむった東北地方、および日本の精神的ダメージを十分克服することはできないからです。「大きな災いを転じて大きな福となす」くらいの発想による課題設定が必要であるかもしれません。

復興ビジョンとしての具体的な一例として横山氏に「先駆的地域社会の構築」案を示していただき、そのような思考の基礎となる「社会システム・デザイン」についてご説明いただきます。これは縦割り的産業振興発想から決別し、産業横串で消費者に価値提供を目指すシステムのデザインです。このアプローチは「身体知」としての訓練が必要であり、また、「一般教養」のレベルを超えた「知」としての思考訓練が必要です。

そのような「知」の訓練を各界のリーダーたるべき40歳代の社会人に提供しようという試みである「東大EMP」の具体的な内容と目指すところについてお話いただく予定です。

【横山 禎徳氏プロフィール】
東京大学工学部建築学科卒業
米国ハーバード大学大学院都市デザイン修士
マサチューセッツ工科大学経営大学院修士(MBA)
前川國男建築設計事務所等で設計に従事後、1975年マッキンゼー・アンド・カンパニー入社。87年ディレクター、89年から94年まで東京支社長。 2002年退職。

 その後、独立行政法人経済産業研究所(上席研究員)、産業再生機構(非常勤監査役)、一橋大学大学院国際企業戦略研究科(客員教授)を経て、社会システムデザインという分野の確立、発展に向けて活動する一方、オリックス株式会社社外取締役、三井住友ファイナンシャル・グループ社外取締役、東京大学プレジデンツ・カウンシル・メンバー、東大EMP企画・推進責任者なども兼務している。
 主な著書に、『アメリカと比べない日本』(ファーストプレス)、『「豊なる衰退」と日本の戦略』(ダイヤモンド社)、『マッキンゼー合従連衡戦略』(共著、東洋経済新報社)、『成長創出革命』(ダイヤモンド社)、『コーポレートアーキテクチャー』(共著、ダイヤモンド社)、『企業変身願望-CorporateMetamorphosis Design』(NTT出版)。その他、企業戦略、 組織デザイン、ファイナンス、戦略的提携、企業変革、社会システムデザインに関する小論文記事多数。

※東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム