六本木ヒルズライブラリー
【アペリティフ・ブックトーク 第45回】
DANDYISM~そして、男振り、男前… (19:15~20:45)
【スピーカー】澁川 雅俊 (ライブラリーフェロー)
ブックトーク
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【ライブラリーメンバー・一般対象】事前のお申込みは不要です。当日会場へお越しください。
※ライブラリーメンバー以外の方もビジターチケット3,000円(税別)にて、ご参加いただけます。
【会 場】アカデミーヒルズ (六本木ヒルズ森タワー49階)
日時
2018年07月27日
(金)
19:15~20:45
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内容
ダンディ(dandy)
— 英語の辞典には「仰々しいまでに麗々しくエレガントに着飾った男性」、さらに「容姿だけではなく、洗練された弁舌、余暇の高雅な趣味に重きを置く男性」と解説されています。また広辞苑では「男性の服装・態度が洗練されてしゃれたさま。そのような男性。しゃれ者、伊達者」とあります。
またそのことばから派生した「ダンディズム(dandyism)」については「おしゃれ、伊達 (だて) に徹する態度と説明されていますが、それはスノブ(snob)およびスノビズム(snobbism)と同じような意味で、本物を真似る俗物、およびそういう根性の現れであると解釈されることもあります。たとえば「知識・教養をひけらかす見栄張りの気取り屋」とか、「上位の者に取り入り、下の者を見下す嫌味な人物」とか、「紳士気取りの俗物」などのことです。
ところでダンディをいまではあまり耳にしませんが、日本では明治後期から大正時代には普及していました。またその語意からこの語は男性専科ですが、女性が使っても不自然ではありません。むしろ女性からそう言われることを期待して〈ダンディ振る〉こともないわけではありません。
『悪の華』で有名なフランスの作家・ボードレールは、「ダンディ」は生き方の美学を宗教にも似た信仰へと高める者のこととし、「男性の生活様式や教養などへの極度のこだわりや気取り」とその概念を規定しています。そうなるとその外延、つまり形容することばは多様で、ますます捉えどころがなくなってきます。
そこで今回のブックトークでは、その実体を解明する手がかりを求めて本を選んでみました。
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