六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2024年6月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。

今回のご紹介が『今読むべき新刊書籍12冊』の最終回となります。






2024年6月30日、六本木ヒルズライブラリーは
閉館致します。
後にも先にも類するもののない、世界唯一の会員制ライブラリーでした。
 
志を同じくする人が集まり、自分の持つ知識や経験をフラットに教え合う、learning by doingを目指したもの。
そのため、メンバーは、"コミュニティ・メンバー" と呼ばれていました。
 ー受け身の "学び" の場ではありません。
 
「どんな人でも何かについては一番よく知っている専門家」として、決して "先生" や "講師" を作らず、個人が対等に知識・情報の交換を行う「場」を実践してきました。
 
結果的に、あらゆる業界のトップクラスの方々が世代を越えて緩やかにつながり、多様性のあるサードプレイスとなりました。
 
見知らぬ人に敬意を払い、偶然の出遭いから新しいものを生み出す。
よりよい社会を作るための自主的なソーシャル・ネットワーク。
そういった概念を世界中でどこよりも早く実施できたのは、協同組合的にライブラリー会費を支払って、参加して下さったメンバーのおかげです。



ライブラリーとしては、シェア本棚や、
様々なパターンの読書会から、人が本のように語るヒューマン・ライブラリー等、本を媒介とした、あらゆる人との繋がりの場も開催してきました。
 
のべ約20,000人に講演等でお話してきたこともあり、今では日本中の公共図書館も、
「静かにしていなくてはいけない図書館」をやめて、『図書館はコミュニティ創出の「場」』を
日々実施して下さっているところが多くなってきたと思います。
 
「組織を離れた個人のために」をキャッチフレーズとしたこのライブラリー。 しかし実際には、日本のある意味の主流である、内外の大手企業・ 官公庁勤務のビジネスパーソンに、大変多くご参加頂きました。
趣旨に賛同頂き、" ふだん会う人とは違う " 知人を作り、利害関係なく交流し、知識・
情報交換を深めて下さってきたことは、誇りになります。
 
21年間、有難うございました。
(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



図書館はコミュニティ創出の「場」

小林麻実
勉誠出版

ワンランク上をめざすビジネスパーソンの独習ガイド

小林麻実
ディスカヴァ−・トゥエンティワン

リーマンの牢獄

齋藤栄功
講談社

人類を変えた7つの発明史

Rootport
KADOKAWA

デジタル時代の恐竜学

河部壮一郎
集英社インターナショナル

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?

今井むつみ
日経BP

古生物学者と40億年

泉賢太郎
筑摩書房

Z世代化する社会

舟津昌平
東洋経済新報社

崖っぷちだったアメリカ任天堂を復活させた男

レジー・フィサメィ
東洋経済新報社

とにかく可視化

菊池明光
新潮社

ヤメ銀 銀行を飛び出すバンカー

秋場大輔
文藝春秋

それはわたしが外国人だから?

安田菜津紀
ヘウレーカ