六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2021年10月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

『猫が30歳まで生きる日』宮崎徹(著)、『ランニング王国を生きる』マイケル・クローリー(著)など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。




猫の多くは、腎臓病で亡くなってしまうといいます。
しかし、体内の"ゴミ"、不要なものに付いて排出させるAIMというたんぱく質が、猫の体内でも機能するようになれば、猫の寿命は、現在の倍の30歳にだってなるのではないか?
 
そう考えた研究者は、これまでヒトの「治せない病気」をなおそうとしてきた方。
偶然によって猫も対象とするようになり、研究成果をヒトにもフィードバックしていく姿はイノベーションそのものです。
 
好奇心と、諦めない努力が開拓していくフロンティア。
本書の出版により資金が集まってきたというのも納得。
病気を引き起こす体内の"ゴミ"を排出するメカニズムも、とても理解しやすく書かれています。

世界有数のマラソン王国、エチオピア。
そのトップランナー達は、「適切な練習をすれば、誰もが能力を発揮できる」と信じている。
つまり、生まれつきの才能、身体的能力といったものは、取るに足らないものなのだ。
 
その代わり、練習をする。しかも団体で。
集団で互いの能力を高め、好奇心によって頭を使った結果が、好成績につながるという。
 
彼らの中に入り込み、激しい練習をこなして一年を過ごした人類学者が描く、エチオピアのランニング。走ることを新しい視点で考えられそうです。
 

(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



猫が30歳まで生きる日

宮崎徹
時事通信社

ランニング王国を生きる

マイケル・クローリー
青土社

電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書

阿佐見綾香
PHP研究所

DarkHorse「好きなことだけで生きる人」が成功する時代

トッド・ローズ、オギ・オーガス
三笠書房

人体大全

ビル・ブライソン
新潮社

死体格差

山田敏弘
新潮社

世界でいちばん幸せな男

エディ・ジェイク
河出書房新社

これからの「社会の変え方」を、探しにいこう。

SSIR Japan
ソーシャル・インベストメント・パートナー

62歳の社長が23歳の新人社員と本気で対話したら、会社がスゴイことになった。

相川秀希
幻冬舎

海獣学者、クジラを解剖する。

田島木綿子
山と渓谷社

LGBTの不都合な真実

松浦大悟
秀和システム

闇を泳ぐ

木村敬一
ミライカナイ