六本木ヒルズライブラリー
今読むべき新刊書籍12冊 -2021年3月-
「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
『起業の天才!』大西康之(著)、『ダリウスは今日も生きづらい』アディーブ・コラーム(著)など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。
少し時間が経ったからこそ、冷静に当時の事柄を俯瞰することができる。
一冊の本をじっくり読むことには、昔のことを新たな視点で振り返るという楽しみもありますよね。
バブル時代に社会人だった人は、ある意味、皆、江副浩正氏と関わっていたのではないでしょうか?
「リクルート事件」の汚名を雪ぎ、起業家としての江副氏を再評価しようとするあまり、氏を美化する論調が気になるところはありますが、『起業の天才 ! 』には、江副氏の先見性、広告と情報の関係、メディア、不動産、ネット社会に国家権力と、今だからこそ興味深い話が満載です。
まさにあの時代を築き、今の社会の基盤となった江副氏とリクルート社。
ビジネスでも政治でも、できる人には同レベルで諫めることのできる人が必須なのに、実際には、なかなか得難いということを痛感させられました。
米国で仕事をしていた時、難民として米国にやってきた、かなり年の離れた男性と同じプロジェクトになりました。
彼とは、あまりにもチーム内での価値観が同じで、驚いたことがよくありました。
外見上は自分とは何の接点もないと見える人が、誰よりも私と同じような経験、ものの考え方をしている…。それは大きな発見でした。
ダリウスは、オレゴン州ポートランド生まれの、16歳のペルシャ系米国人男子。
多くの人にとって、感情移入しやすい対象でもないですよね。
それでもこの本を読んだ多くの人が、「自分とは全然違うと見えたダリウスとの共通点を感じる」と言うのはなぜなのか?
気軽に旅行もできなくなった今だからこそ、海外文学は面白いと思います。
起業の天才!
大西康之東洋経済新報社
ダリウスは今日も生きづらい
アディーブ・コラーム集英社
国家にモラルはあるか?
ジョセフ・S.ナイ早川書房
ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門
原野守弘クロスメディア・パブリッシング
オリーヴ・キタリッジ、ふたたび
ストラウト,エリザベス早川書房
隣の国のことばですもの
金智英筑摩書房
ビジュアル思考大全
三澤直加翔泳社
チャイナ・アセアンの衝撃
邉見伸弘日経BP
ガザ、西岸地区、アンマン
いとうせいこう講談社
ドイツの学校にはなぜ「部活」がないのか
高松平藏晃洋書房
コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿
栗田路子、プラド夏樹光文社
恐れのない組織
エイミー・C.エドモンドソン英治出版
注目の記事
-
11月20日 (水) 更新
aiaiのなんか気になる社会のこと
「aiaiのなんか気になる社会のこと」は、「社会課題」よりもっと手前の「ちょっと気になる社会のこと」に目を向けながら、一市民としての視点や選....
-
10月22日 (火) 更新
本から「いま」が見えてくる新刊10選 ~2024年10月~
毎日出版されるたくさんの本を眺めていると、世の中の”いま”が見えてくる。新刊書籍の中から、今知っておきたいテーマを扱った10冊の本を紹介しま....
-
10月22日 (火) 更新
メタバースは私たちの「学び」に何をもたらす?<イベントレポート>
メタバースだからこそ得られる創造的な学びとは?N高、S高を展開する角川ドワンゴ学園の佐藤将大さんと、『メタバース進化論』を出版されたバーチャ....
現在募集中のイベント
-
開催日 : 12月17日 (火) 19:00~20:30
note × academyhills
メディアプラットフォームnoteとのコラボイベント第1回。近著『きみのお金は誰のため』が25万部超のベストセラーとなっている、社会的金融教育....
「そもそもお金って何?未来をつくるためのお金の教養」
-
開催日 : 11月28日 (木) 19:00~20:30
World Report 第10回 アメリカ発 by 渡邊裕子
いま世界の現場で何が起きているのかを、海外在住の日本人ジャーナリスト、起業家、活動家の視点を通して解説し、そこから見えてくることを参加者の皆....
「ハリス V.S. トランプ 米国大統領選挙結果を読み解く」