六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2021年6月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
『生物はなぜ死ぬのか』小林武彦(著)、『ダチョウはアホだが役に立つ』塚本康浩(著)など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。




「ヒトを含めた生き物は、皆、死ななくてはならない」ということを、生物学の観点からやさしく語る、『生物はなぜ死ぬのか』。

広大な宇宙や生命の起源から始まる、壮大で緻密なストーリーには、ヒトは死ぬために生まれてきたことを、納得させる強さがあります。

多様性、よりよいものが生まれるために死が必要であるということや、一口に生物といっても、様々な生き残り戦略があること等、日常生活ではあまり考えない視座。これらと哲学が自然に結び付く、興味深い本です。

『ダチョウはアホだが役に立つ』は、まさにタイトル通りの一冊。
ダチョウがいかにお馬鹿さんか、それなのにヒトにとっては物凄く役に立つ! 
ということを、生物の研究と社会への還元、商品開発をからめて描いていきます。
 
何よりも、多くの人が「へー、そうなんだ…」で終わってしまうところを、なぜ? どうして? こうしたらどうなるだろう? と追及していく研究者の姿に、ポジティブなエネルギーを感じました。
 

(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



生物はなぜ死ぬのか

小林武彦
講談社

ダチョウはアホだが役に立つ

塚本康浩
幻冬舎

友達0のコミュ障が「一人」で稼げるようになったぼっち仕事術

末岐碧衣
アルファポリス

俺の上には空がある広い空が

桜井昌司
マガジンハウス

アニメーションの女王たち

ナサリア・ホルト
フィルムアート社

新しい手洗いのために

TOLTA
素粒社

日本車は生き残れるか

桑島浩彰 、川端由美
講談社

彼らはどこにいるのか

キース・クーパー
河出書房新社

英文学教授が教えたがる名作の英語

阿部公彦
文藝春秋

郵政腐敗 日本型組織の失敗学

藤田知也
光文社

超入門カーボンニュートラル

夫馬賢治
講談社

運気を引き寄せるリーダー 七つの心得

田坂広志
光文社