六本木ヒルズライブラリー
今読むべき新刊書籍12冊 -2021年12月-
「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
『魚にも自分がわかる』幸田正典(著)、『グッド・アンセスター』ローマン・クルツナリック(著)、『GAFA next stage』スコット・ギャロウェイ(著)など、新着本からお薦め書籍をご紹介します。
釣りや料理をしていると、何も考えていないどころか、痛みも感じないのではないか? と思ってしまう、魚。ところが、魚も鏡を見て自分がわかる、それどころか社会性やこころもあるのでは? という研究を進める著者と、その研究室の面々。
これまで、ヒト等の哺乳類に比べてお馬鹿さんだと考えられてきた魚が賢いということは、進化の過程の常識を覆すもの。霊長類の学者からは厳しい批判も受けてきました。
そのような研究者達の議論も、楽しく読み進めることができます。
これまで、ヒト等の哺乳類に比べてお馬鹿さんだと考えられてきた魚が賢いということは、進化の過程の常識を覆すもの。霊長類の学者からは厳しい批判も受けてきました。
そのような研究者達の議論も、楽しく読み進めることができます。
わたしたちは「よき祖先」になれるか" という副題が示すように、100年後、1,000年後の私たちの子孫にとって、"今私がやっていることはよい祖先の行為といえるだろうか?" と考えてみる。
すると、ふだん見落としがちな長期的な視点で自分を見つめることになり、頭の中が、何かすっきりした感じになってくるのは、不思議な感覚です。
すると、ふだん見落としがちな長期的な視点で自分を見つめることになり、頭の中が、何かすっきりした感じになってくるのは、不思議な感覚です。
それほどコストをかけずに、利益だけを指数関数的に増大させていくことのできる、テック企業。その代表であるGAFAは、収穫逓増的な格差社会の象徴ともいえるでしょう。
前作、『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』と同じように、著者の軽快な語り口によって、あまりにも巨大で、かつ身近な企業の全体像や、グローバル社会のトレンドといった現代の必須事項を、短時間で理解することができます。
前作、『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』と同じように、著者の軽快な語り口によって、あまりにも巨大で、かつ身近な企業の全体像や、グローバル社会のトレンドといった現代の必須事項を、短時間で理解することができます。
魚にも自分がわかる
幸田正典筑摩書房
グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか
ローマン・クルツナリックあすなろ書房
GAFA next stage
S.ギャロウェイ東洋経済新報社
スポーツの世界から暴力をなくす30の方法
土井香苗、杉山翔一、島沢優子、セーフスポーツプロジェクト合同出版
ピーター・バラカン式英語発音ルール
ピーター・バラカン駒草出版
最強脳
アンデシュ・ハンセン新潮社
ブレインテックの衝撃
小林雅一祥伝社
最後に「ありがとう」と言えたなら
大森あきこ新潮社
彫刻の歴史
アントニー・ゴームリー、マーティン・ゲイフォード東京書籍
医療崩壊真犯人は誰だ
鈴木亘講談社
なぜロジカルな人はメンタルが強いのか?
小林剛飛鳥新社
味の台湾
焦桐、川浩二みすず書房
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