六本木ヒルズライブラリー

今読むべき新刊書籍12冊 -2019年9月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?

新着本からお薦め書籍をご紹介します。






 
停滞する日本とは裏腹に、テクノロジーもビジネスも世界の最先端を極めていく中国。
個人の支払い状況や消費行動は一企業の「信用スコア」となり、政府はAI・アルゴリズムといったデジタル技術を政治的に利用し、国民の監視を行っています。
 
その結果、顔認証は普及し、ゴミを街中に捨てれば航空機に乗せてもらえない・・といった社会が可能になりました。
 
それはなぜなのか? なぜそうできるのか? を追求することによって、過去から現在に繋がる中国の姿が多面的に語られていきます。
 
政治学者とジャーナリストがそれぞれに詳らく、データと民主主義の意味。
中国だけではなくまさに日本で、世界で既に起こっている一大潮流が見えてくるでしょう。


 

 

 
 
 
社長として、半年に1回、全社員と面談した。
「あなたはいま、ハッピーですか?」から始まり、それぞれの人が納得するまで、3時間でも続けた。
 
そのような経営者であり、ゲームクリエーターであった、岩田聡氏 (元任天堂代表取締役社長) の人柄や思いをまとめた『岩田さん』。
 
会社というのは、いろいろ異なった考えを持つ人々が、同じ目的のために一緒にいるところ。
うまくコミュニケーションが取れない時は、必ず自分の側に原因があると考え、違うやり方を探し続ける。
プログラミングのように、トライアンドエラーを続ける…。
 
"人をよろこばせるのが好き"で、55歳で夭折した岩田氏が遺した言葉を、編集のプロが非常に読みやすく伝える一冊です。

 
 

(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実



幸福な監視国家・中国

梶谷懐、高口康太
NHK出版

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

ほぼ日刊イトイ新聞、糸井重里
ほぼ日

マイ・ストーリー

ミシェル・オバマ
集英社

日本の消費者は何を考えているのか?

松下東子、林裕之
東洋経済新報社

テクノロジー思考‐技術の価値を理解するための「現状の教養」

蛯原健
ダイヤモンド社

バタフライ

ユスラ・マルディニ、ジョジー・ルブロンド
朝日新聞出版

カスハラ

NHK「クローズアップ現代+」取材班
文藝春秋

AIに負けない子どもを育てる

新井紀子
東洋経済新報社

今、評価され続けているアジアのアート

軽井沢ニューアートミュージアム
ホワイトストーン

野球消滅

中島大輔
新潮社

AI世界秩序

李開復
日本経済新聞出版社

介護殺人—追いつめられた家族の告白

毎日新聞大阪社会部取材班
新潮社