六本木ヒルズライブラリー
今読むべき新刊書籍12冊 -2019年6月-
「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
新着本からお薦め書籍をご紹介します。
多くの人が、お手軽なストーリー、単純なスキルに飽きているこの頃。
宇宙、哲学、アートや物理学といった、手ごたえのある分野の本が売れています。
ストア派という哲学の一派はご存じでしょうか。
キリスト教確立以前の不安定な世界で、個人の心の平静さを追求した人々です。
「自分がコントロールできることだけに注力して、それ以外は忘れろ」。
このような言葉は、これまでにも聞いたことがありますよね。
しかし、それがどのように深い意味を持つのか、教えてくれる『迷いを断つためのストア哲学』。
「あなたはあなたの仕事をしなさい。私は私の仕事をする」
「どんな人も、できないことではなく、できることを強調すべき」
このようなシンプルな言葉の意味が、読んでみる前と後では、全く違ってしまいます。
著者は、哲学の真逆であるような、遺伝学+生物学も教える大学教授。だから解説がわかりやすいのです。
とはいえ、ムツカシイところも多いので、面白いところだけどんどん拾い読みして下さい。
それだけでも、「他人にどう思われるかが気にならなくなる」、「脊髄反射的にイライラすることが少なくなる」というのは画期的。
まさに「組織を離れた個人のための」ライブラリーメンバーは目を通しておくべきですね。
3章から読み始めるのがお薦めです。
もしこの2,000年前の哲学に興味が出てきたら、『良き人生について』ウイリアム・アーヴァインもどうぞ。
「心の平安は自分で作る」ということがわかります。
迷いを断つためのストア哲学
マッシモ・ピリウーチ : 月沢李歌子早川書房
ルポ 人は科学が苦手—アメリカ「科学不信」の現場から
三井誠光文社
ゴリラの森、言葉の海
山極寿一 : 小川洋子新潮社
自分で「始めた」女たち—「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション
グレース・ボニー : 月谷真紀海と月社
人喰い—ロックフェラー失踪事件
カール・ホフマン : 奥野克巳亜紀書房
140字の戦争—SNSが戦場を変えた
デイヴィッド・パトリカラコス : 江口泰子早川書房
移民クライシス—偽装留学生、奴隷労働の最前線
出井康博KADOKAWA
レンタルなんもしない人のなんもしなかった話
レンタルなんもしない人晶文社
ピュリティ
ジョナサン・フランゼン:岩瀬徳子早川書房
世界は食でつながっている—You and I Eat the Same
MAD : 中村佐千江KADOKAWA
やってはいけない不動産投資
藤田知也朝日新聞出版
教養としてのアート 投資としてのアート
徳光健治クロスメディア・パブリッシング
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