六本木ヒルズライブラリー
今読むべき新刊書籍12冊 -2018年7月-
「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ヒルズライブラリー。今月届いた本は何?
新着本からお薦め書籍をご紹介します。
「わたしの試合を何よりも特徴づけたものは? 意志の強さ、不屈の精神だ。わたしはあきらめない。10回倒されても、11回目に立ち上がってあの黄色のボールを相手に突きつけてやる。」
Unstoppable -my life so farという原題を持つこの自伝を読むと、テニス選手・マリア・シャラポワの「相手を倒したい」という強力な意思力、あきらめない力が強く心に残ります。
生まれつきの才能を、誰よりも多い練習量で磨く。すると、それを助けようとする人が出現し…と絵に描いたようなストーリーですが、まさにその王道をうまく伝える書籍として、とても良くできています。ー世界最高のマネジメント会社のPR力を感じてしまいますね。
成功することによって生じるマイナス点や家族の力、ライバルの意味や自分のユニークさの価値などが、テニスを全く知らない人にもうまく伝わる物語。"楽しい読書" の醍醐味を味わえました。
アフリカのモザンビークで、バイオ燃料を生産して販売しようとしただけなのに、現場の問題を解決しようとしているうちに電子マネーを普及させることになった。そしてこれまでの銀行とは違う、全く新しい金融のシステムを世界中に広げようとしている…。
これが本書の著者、合田真氏が実際に行っていることです。
資本主義の行き詰まりが世界を覆う中、電気もない小さな村での奮闘が、「金融機関の利益を、お金を預けた個人に対して利子という形で返すのではなく、その利益を生み出した村全体のものとして使う」という挑戦に結びついています。
目の前に起こっている問題を、地道に真剣に解決しようとする姿勢が、新しいものを生み出している。その力に心打たれます。
(ライブラリー・アドヴァイザー:小林 麻実)
マリア・シャラポワ自伝
マリア・シャラポワ : 金井真弓文藝春秋
20億人の未来銀行 ニッポンの起業家、電気のないアフリカの村で「電子マネー経済圏」を作る
合田真【著】日経BP社
障がい者の能力を戦力にする
川島薫中央公論新社
ミライのつくり方2020−2045
GOROman星海社
ロジカル・シンキング練習帳
照屋華子東洋経済新報社
世界を変えた14の密約
ジャック・ペレッティ : 関美和文藝春秋
「AIで仕事がなくなる」論のウソ—この先15年の現実的な雇用シフト
海老原嗣生イースト・プレス
須賀敦子エッセンス 1仲間たち、そして家族
須賀敦子 : 湯川豊河出書房新社
和骨董 JAPANESE ANTIQUES
美術出版社書籍編集部美術出版社
FUTURE INTELLIGENCE
スコット・バリー・カウフマン : キャロリン・グレゴワール大和書房
死を生きた人びと
小堀鴎一郎みすず書房
セールスの本質
レス・ギブリンダイヤモンド社
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