六本木ヒルズライブラリー

今読むべき最新書籍12冊 -2016年8月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何?

新着本からお薦め書籍をご紹介します。



人生とは、ある意味自己満足でいい。たとえ他人にどう思われようと、自分にとっての幸福をみつけ、それを実現するべきだ——。というのが、著者のもっとも伝えたいことなのではないかと思われた、『最強の働き方』。

特に目新しいスキルや考え方はありませんが、それだけに実践し続けている人が少ない重要なワークルールを77項目あげています。
"「ギブ・アンド・ギブ」で、とにかく相手に得をさせる"、"部下の市場価値を高め、自己実現を支援せよ"と他人を尊重することを強調しながら、自分自身の価値を作っていく働き方が、ユーモラスに解説されます。
よりよく働くことが幸せな人生への道筋だ、と語りかけてくる一冊です。





世界中で頻発するテロや、英国のEU離脱、保守化する各国の政治状況…。その背景にあるものは、私たちがこれまで当然としてきた資本主義社会への懸念、反感ではないでしょうか。

現在の資本主義とはどこまでが本質的で不可避な部分であり、どこからが暴走している部分なのか。そんな問いに、財務諸表の説明から始めてフィロソフィーの話をして答えていこうとする、ユニークな本書。

資本主義を形作る貨幣や市場はあくまで道具、ツールであり、そのツールを使って社会で何を達成するのかを考えるべきだという主張が、わかりやすく展開されていきます。
社会システムとして先人たちが積み重ねてきた資本主義の歴史を、私たちはどのように変えていきたいのか、考えさせられます。



(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実

最強の働き方—世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓

ムーギー・キム
東洋経済新報社

ファイナンスの哲学

堀内勉
ダイヤモンド社

プライベートバンカー—カネ守りと新富裕層

清武英利
講談社

〈パワーポーズ〉が最高の自分を創る

エイミー・カディ : 石垣賀子
早川書房

となりのイスラム—世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代

内藤正典
ミシマ社

〈インターネット〉の次に来るもの—未来を決める12の法則

ケヴィン・ケリー : 服部桂
NHK出版

私が失敗した理由は

真梨幸子
講談社

47原則

服部周作
ダイヤモンド社

僕は少年ゲリラ兵だった

日本放送協会
新潮社

行動経済学の逆襲

リチャード・セイラー : 遠藤真美
早川書房

脳が壊れた

鈴木大介
新潮社

ハーバード・ビジネス・スクールの投資の授業

中澤知寛
CCCメディアハウス