自分の性格は「遺伝」や「環境」で決まるのか？

No。それだけではなく、「第三の性格」というものがある。と、新しい視点を用いて、自分自身を見つめ直すことができるのが本書。米ハーバード大学等で評価の高い、心理学者である著者の作成したテストを使いながら、新たな自分を発見し、作り上げていく過程が楽しめます。

というのも、自分と他人を知るということは、自分の幸福度を上げるということだから。

幸せな人生を送るために必要なものは何か？ 自分は何を求めているのか？ ということを、最新の研究成果をふまえて考えていくことができます。

知的で味わいの深い文章で、多くの読者をひきつけた随筆家の須賀敦子。

彼女が友人夫妻に宛てた22年分の手紙・はがきが、写真に撮られて掲載されています。
写真であるために、手で書いた文字の勢いや、色合いの美しさも感じられ、文章の内容以外にも、彼女の美意識の高さが伝わってきます。

良いことがあったといっては喜び、辛い時には気落ちし、また元気を出す…。
そんな当たりまえの日々が、人にとってはとても大切だということに気づかされました。

ほんの少し前までは日常であった手書きの手紙が、こんなにも遠くなってしまったことにも驚かされます。