六本木ヒルズライブラリー

今読むべき最新書籍12冊 -2015年7月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何?
新着本からお薦め書籍をご紹介します。


「すぐにできることはその場ですぐやる」、「周到な準備、臨機応変な対応」。著者を実際に知っていると、まさにこれらのポイントが、著者の人柄をそのまま現していることがよくわかります。

アカデミーヒルズの「グローバル・ゼミ」でもお馴染みの石倉洋子氏は、ハーバード大学大学院でDBA(経営学博士)を取得、マッキンゼーのコンサルタントを経て一橋大学大学院等で教授を務められました。ダボス会議で知られる「世界経済フォーラム」の会議でファシリテータを行い、海外のマスメディアからも意見を求められる、まさに世界で認められた日本人です。

その石倉氏が日々実践している「心がけ」のひとつひとつは、実はそれほど驚くようなことではありません。しかしそれらを実際に「やってみる」と、人はどんどん変わっていくことができるのです。
「世界で活躍する」のはそんなに大変なことではないのか? どうやったら近づけるのか?
全編にあふれるエネルギーから、力をもらえる一冊です。




そのような世界のリーダー達に共通してみられる特徴のひとつが、「他の人の能力を引き出すことができる」ということ。自分でも思ってみなかったようなパフォーマンスが、優れたリーダーによって引き出され、チーム全体の力をあげていきます。

本書は多数のグローバル企業をクライアントに持つ、リーダーシップ専門のコンサルタントの手によるもの。多くのビジネス現場での実践から見出された法則は、確かになるほどとうなづけるものばかりです。






「近年、一般的な旅行ガイドブックは、美しい写真をどこかから借りてきて、行ったこともない場所を「絶景」などという言葉だけで販売する悪しき習慣がまかり通っています。(中略)
不思議なことに日本の旅行ガイドブックは、行ったこともない場所を行ったこともないひとにおすすめすることが許されています。(本書より)」

という風潮に逆らうように、本書では、ヨーロッパの島々を、著者独自の「行った人にしかわからない」視点でガイドしていきます。徹底して「個人であること」、「他の人の役に立つこと」を峻別しながら何かを伝えようとする姿勢が、主張のあるガイドブックを作り出しています。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)



世界で活躍する人が大切にしている小さな心がけ - 35のヒントがあなたを世界で通用する人に変える

石倉洋子
日経BP社

メンバーの才能を開花させる技法

リズ・ワイズマン,グレッグ・マキューン【著】,関美和
海と月社

人生を変える南の島々。 ヨーロッパ編

高城剛
パブラボ

ザ・プラットフォーム

尾原和啓
NHK出版

数学ロングトレイル「大学への数学」に挑戦

山下光雄
講談社

キム・フィルビー

ベン・マッキンタイアー【著】,小林朋則【訳】
中央公論新社

ホワット・イフ?

ランドール・マンロー【著】, 吉田三知代【訳】
早川書房

デザインの魂は細部に宿る

パイインターナショナル
パイインターナショナル

話し方より大切な「場の空気」の説得術

松下周平
KADOKAWA

トマス・クイック

ハンネス・ロースタム【著】, 田中 文【訳】
早川書房

デービッド・アトキンソン新・観光立国論

デーヴィド・アトキンソン
東洋経済新報社

白洲次郎に学ぶビジネスの教科書

青木高夫
講談社