六本木ヒルズライブラリー

今読んでおくべき最新書籍16冊 -2013年11月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。


自分が本当にやりたいことと、会社が自分に求めているものは、どの程度一致しているのかな?
いやそもそも、一部の幸運な人を除いて、普通の会社員は会社との妥協点を探して日々を過ごしているだけだ・・・。

そんな風に感じている人は、実はとても多いようです。
『起業家のように企業で働く』は、自分と自分が働いている会社との関係を冷静に見つめ直すことのできる本。やりたいことをやりながら、会社からも感謝されるような働き方が可能だということがわかります。




コンサルティング・ファームの内情や、その影響力の大きさといった暴露話に目が行きがちですが、むしろ“日本と日本以外の企業環境はいかに異なっているかがわかる”という点の方が、日本の読者にとっては意味のある『マッキンゼー』。

欧米では、オーナーや創業者ではないサラリーマン社長でも、非常に高い給与を得ています。それは「企業経営のプロ」としての専門能力が、社会に求められているからです。
日本では、会社の中で皆に「社長にしてもらった」人がトップとなるため、リーダーシップも限られます。トップが失敗しても「あの人が悪いわけではないから・・・」と、組織全体でかばわれることになります。

そのような彼我の違いや、企業経営のトレンドの歴史がうまくまとめられていることこそ、この本の醍醐味ではないでしょうか。



豆板醤に甜麺醤、XO醤と、私たちの生活の中でも身近になっている中華料理の調味料、「醤」。
これが簡単に手作りできるものだとご存じでしたか? いえむしろ、手作りすべきものだとは・・・?

「医食同源」、「人は食べるものでできている」という言葉の意味が、しみじみと伝わってきます。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)



起業家のように企業で働く

小杉俊哉
クロスメディア・パブリッシング

マッキンゼー—世界の経済・政治・軍事を動かす巨大コンサルティング・ファームの秘密

ダフ・マクドナルド【著】,日暮雅通【訳】
ダイヤモンド社

醤から手作り!「白金劉安」の美肌料理

那須正則
新潮社

ソクラテス・クラブへようこそ—子どもに学ぶ大人のための哲学教室

ナタリー・ヴァイデンフェルト,ユリアン・ニーダ・リューメリン【著】,岩佐倫太郎【訳】
阪急コミュニケーションズ

思い出の先にはいつも家庭料理—花桃四季の一品料理&エッセイ

寛仁親王妃信子【料理・エッセイ】,青柳陽一【撮影】
マガジンハウス

やってのける—意志力を使わずに自分を動かす

ハイディ・グラント・ハルバーソン【著】,児島修【訳】
大和書房

大戦略の哲人たち

石津朋之
日本経済新聞出版社

1000人のお年寄りに教わった30の知恵

カール・ピルマー【著】月谷真紀【訳】
サンマーク出版

大人が知らない「さとり世代」の消費とホンネ—不思議な若者マーケットのナゾを解く!

牛窪恵
PHP研究所

世界一の企業教育機関がつくった仕事の教科書

ジェイク・ブリーデン【著】,宮本喜一【訳】
アチーブメント出版

財務省の逆襲—誰のための消費税増税だったのか

高橋洋一
東洋経済新報社

世界はなぜ「ある」のか?—実存をめぐる科学・哲学的探索

ジム・ホルト【著】,寺町朋子【訳】
早川書房

たしなみについて

白洲正子
河出書房新社

寿命100歳以上の世界

ソニア・アリソン【著】,土屋晶子【訳】
阪急コミュニケーションズ

「がん」からもう一度人生が始まる—絶望や不安を希望に変える心の持ち方

保坂隆
PHP研究所

成長のない社会で、わたしたちはいかに生きていくべきなのか

水野和夫,近藤康太郎
徳間書店