六本木ヒルズライブラリー

今読んでおくべき最新書籍16冊 -2013年7月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。


現在、六本木/アークヒルズ/平河町ライブラリーで、ダントツの売上げを誇るのは、『未来の働き方を考えよう~人生は二回、生きられる』。月間200万PVを持つカリスマ・ブロガー、ちきりんさんの新著。ここで語られる働き方のチェンジは、多くのライブラリーメンバーの心に響くもののようです。

少なくとも今という時代は、昔に比べれば、「好きなことをやって食べていく」ことが、比較的やりやすくなってきたと思いませんか? だとしたら、「大学を出たらずっとひとつの会社に勤めて定年を迎え・・・」とは違う生き方も、実は、思っているよりも多くの人にとって、現実的になっているのかもしれません。

どこまで現実的になっているのか? 自分はそれをどう捉えているのか? を知るためにも、読んでおいた方がいい一冊です


そのように、多くの人が「そんなことは無理ではないか?」と思っている間に、「そんなこと」を、実際に着々と実行していく人がいます。カーン・アカデミーのサルマン・カーンもそのひとりです。

ネットを使えば、いつでも教育が受けられる、より質の高い教育を多くの人に与えることができるだろう。そこまでは誰でも思いつき、賛成できます。が、では具体的にどうやるの? ということになると、否定的なことを思いがちではないでしょうか。難しい・・・従来の教育機関はどう出るだろうか・・・等々。

カーン氏の実行は、2004年に始まりました。そして今ではユニークユーザー月間530万人のサイトになるというほど、世界中の多くの人に見られ、利用されている教育サイトになっています。
「できるかも?」と思った楽観主義が、世界を変えたのでした。


とにかく話がおもしろく、文章が上手いので、あっという間に読み終えてしまう『不格好経営』。

タイトルとは裏腹に、著者や周囲の人々のスマートさ、聡明さが印象に残りましたが、ぐいぐいと進んでいく起業の楽しさと、ほろりとしてしまうエピソードのミックス具合も楽しい。

エネルギーがあって、物事をよく考えるという人々の物語として、とてもエキサイティングで楽しめます。


(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)



未来の働き方を考えよう

ちきりん
文藝春秋

世界はひとつの教室

サルマン・カーン【著】,三木俊哉【訳】
ダイヤモンド社

不格好経営 - チ−ムDeNAの挑戦

南場智子
日本経済新聞出版社

トヨタが「現場」でずっとくり返してきた言葉

若松義人
PHP研究所

コンサルティングの基本ベストプラクティス集:この1冊でさらにわかる

神川貴実彦
日本実業出版社

英国一家、日本を食べる

マイケル・ブース【著】,寺西のぶ子【訳】
亜紀書房

アベノミクスでも消費税は25%を超える

小黒一正
PHP研究所

P&G流世界のどこでも通用する人材の条件 - プロクタ−・アンド・ギャンブルの元人事担当ヴァイスプレジデントが教える

会田秀和
ダイヤモンド社

40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。:新・ミドルエイジ論

成毛真
PHP研究所

こころ満つる宿坊の旅 - 生き方を見つめなおす女性たち

日本放送協会
東京書籍

メルトダウン連鎖の真相

日本放送協会
講談社

エフェクト - 消費者がつながり、情報共有する時代に適応せよ!

ブライアン・ソリス【著】,金山明煥【訳】
かんき出版

世界で一番美しいレントゲン図鑑

ニック・ヴィーシー
エクスナレッジ

みんなの朝食日記 - ふつうの毎日、ふつうの朝食。

SE編集部
翔泳社

なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?

マイナク・ダル【著】, 上原 裕美子【訳】
日本経済新聞出版社

スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考

ジョン・ペリ【著】,花塚恵【訳】
東洋経済新報社