六本木ヒルズライブラリー

今読んでおくべき最新書籍16冊 -2013年3月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。


“アベノミクス”で、なんとなく景気が良くなりそうな気配が漂う今日この頃。。。これってバブルかしら? と思える人は、過去を遡りたくなりますね。

「飛ばし」とは、かつては経済紙の一面を飾っていたワードでした。周囲をつくろう日本企業と、そこに商機を見つけた外資金融が、互いに安心してしまったのでしょうか。

過去を振り返りつつ、これからの日本を作っていきたいですよね。


もう、古い経済は見たくない、日本の外では何が起こっているの? と感じている人にお薦めなのが『ブレイクアウト・ネーションズ』。

アフリカやイスラムについて、日本在住の私たちとは、異なった視点が様々に描写されます。自分の視野が狭すぎると反省させられてしまうことも、多くあります。

国というものが宿命的に持たなければならない国境や、これまでの概念が持つ境目の意味を問い直したくなるのではないでしょうか。


ほんとうに、誰でもいつかは死を迎えるのですが、そのことを見ないようにしている人がほとんどではないでしょうか。

実際に現場にいながら考え、動く人々には、頭が下がるとともに、私たちが気づいていない視点を教えて頂いていると思います。

『穏やかな死に医療はいらない』は、ただそのままページを捲って頂ければ嬉しいですね。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)



飛ばし—日本企業と外資系金融の共謀

田中周紀
光文社

ブレイクアウト・ネーションズ—大停滞を打ち破る新興諸国

ルチル・シャルマ【著】,鈴木立哉【訳】
早川書房

穏やかな死に医療はいらない

萬田緑平
朝日新聞出版

越境せよ!日本で絶望するより国境のない世界で稼げ

石田和靖
講談社

中国絶望工場の若者たち

福島香織
PHP研究所

「希望学」日本再生への道 —釜石からのメッセージ

橘川武郎
化学工業日報社

狭小邸宅

新庄耕
集英社

墜落の村

飯塚訓
河出書房新社

日本人はなぜ貧乏になったか?—これが日本経済「大没落」の真相だ!

日本人はなぜ貧乏になったか?—これが日本経済「大没落」の真相だ!

村上尚己
中経出版

ブータン人の欲しがるものがなぜ日本でヒットするのか?—“夢”と“幸せ”を実現する新しい日本人の働き方

脇田勝利
ごま書房新社

夢の実現する夢の実現するところ

いしいしんじ,戌井昭人
ギャルリー宮脇

リフレはヤバい

小幡績
ディスカバー・トゥエンティワン

今日からあなたには仕事はありません

豊田大史
中経出版

デフレーション—“日本の慢性病”の全貌を解明する

吉川洋
日本経済新聞出版社

統計学が最強の学問である

西内啓
ダイヤモンド社

ヤバい経営学 — 世界のビジネスで行われている不都合な真実

フリ−ク・ヴァ−ミュ−レン【著】 本木隆一郎【訳】
東洋経済新報社