六本木ヒルズライブラリー

今読んでおくべき最新書籍16冊 -2013年2月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。


ネットで買うことができるなら、買ってもいいかな、と多くの人が思う、お馴染み、イケアの家具。しかし、webで製品カタログを見せることはしても、決してオンライン販売は行いません。実在の店舗に出向いて購入しなければならないのです。その訳は?

独自のポリシーを世界に広げたイケアの、当たり前といえば当たり前の考え方を伝えるこの本。知れば知るほど、徹底することの強さを感じます。
グローバルでローカル、多様性と頑固さ。そのバランスをうまくとることができれば、まさに「経営とはアート」ということができるのでしょう。



誰もが世界中で知っているイケアに対して、日本人のほとんどが知らない三人の日本人について書いた『無私の日本人』。
映画化もされた『武士の家計簿』の著者である筆者は歴史学者。
読後には、さわやかさと日本人であることの誇りが生まれてきます。

しかしだからこそ、この三人のような人は世界中どこにでもいる、国境によって人々が善とするものが変わるわけではないということも、改めて思い起してしまいました。
世界中のほとんどの人は無名でありながら、自分の信ずるところに従って、誰も彼もがその能力の中でベストを尽くして生きている—。
そのような人間の普遍性に、思いを馳せる一冊です。



「弱小」だからこそ、やりたいことをやろう! 誰もやっていないことをやろう! と、黎明期のテレビ業界で、異彩を放つ東京12チャンネル(現テレビ東京)のスポーツ番組担当者たち。

テレビとは何をすべきなのか、スポーツとは? という問題について、知らず知らず固定観念を持ってしまっている自分に気づきました。
読みやすく、これは本当にあったことなの? とワクワクしてしまうこの本は、とくに格闘技好きの方にお薦めです。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)



IKEAモデル —なぜ世界に進出できたのか

アンダッシュ・ダルヴィッグ【著】 志村未帆【訳】
集英社クリエイティブ

無私の日本人

磯田道史
文藝春秋

東京12チャンネル運動部の情熱

布施鋼治
集英社

人間関係をしなやかにするたったひとつのルール

渡辺奈都子
ディスカヴァ−・トゥエンティワン

中国を動かす百人—習近平政権の重要人物一覧

宮崎正弘
双葉社

コモンウェルス 上 —“帝国”を超える革命論

アントニオ・ネグリ, マイケル・ハート【著】 水嶋一憲【監訳】 幾島幸子, 古賀祥子【訳】
NHK出版

みんなと幸せになるお金の使い方—「ソーシャルレンディング」という新しい投資のカタチ

妹尾賢俊
角川学芸出版

その問題、「自問自答」で解決できます。

原岡修吾
阪急コミュニケーションズ

バグる脳—脳はけっこう頭が悪い

ディーン・ブオノマーノ【著】,柴田裕之【訳】
河出書房新社

カナダの教訓超大国に屈しない外交

孫崎享
PHP研究所

北朝鮮 いまだ存在する強制収容所—廃絶のために何をなすべきか

小川晴久
草思社

イノベーション・オブ・ライフ

クレイトン・M.クリステンセン,ジェームズ・アルワース【著】櫻井祐子【訳】
翔泳社

トップアスリート量産地に学ぶ最高の人材を見いだす技術

ラスムス・アンカーセン【著】,清水由貴子,磯川典子【訳】
阪急コミュニケーションズ

インターネットを探して

ブルーム・アンドリュー【著】金子浩【訳】
早川書房

本当のブランド理念について語ろう—「志の高さ」を成長に変えた世界のトップ企業50

ジム・ステンゲル【著】,川名周【解説】,池村千秋【訳】
阪急コミュニケーションズ

クックパッド社員の名刺の秘密

横川潤
講談社