六本木ヒルズライブラリー

今読んでおくべき最新書籍16冊 -2013年1月-

「個人が力を伸ばしていくための本」「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何? 新着本からお薦め書籍をご紹介します。


英語版と日本語版を比べてみることで、「世界に日本を発信する」ということがよくわかる、『SALAD 英語版』。

日本語版よりひとまわり大きい英語版では、日本語版とまったく同じ写真を使っていながら、よりくっきりとコントラストをつけています。

日本の伝統に基づいて長く精進した和食の料理人が、新たに起こすイノベーションを持って世界に打って出るー。そのためにはメッセージを伝える手段である書籍も本質に沿いつつも、より一層、誰にでもわかりやすい、という技術を磨かなくてはなりません。

見慣れた素材がエキゾチックに見える英語版は、自分の中の日本を思い起こさせます。



人が死ぬ時にもっとも後悔することは何なのだろうかー。
そんな興味から手に取った本、『死ぬ瞬間の5つの後悔』には、多くの死にゆく人々の記録とともに、著者の自己の確立の物語も描かれていました。

5つの後悔である、「もっと~すればよかった」等の項目には、とくに目新しいものはありません。
だからこそ、誰でもわかっていながらなかなかできないことが、やはり大きな問題となるのだと、痛感させられます。
そのくらい死んでいく多くの人が、同じことを考えていることが伝わり、生と死の普遍性を改めて認識させられました。



私が日本についてもっとも残念に思うことは、マスメディアがどうしようもないくらい遅れているということ。

どの人も真面目に働き、ふつうに幸せを望んでいるのに、メディアに権力を検証するという気概が見られないことが、多くの既得権益の存続に益していると思われてなりません。

日本のメディアを離れたジャーナリストと、現役政治家のダイアログ。
なるほどと思えることが満載です。

(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実)



SALAD 英語版—120 Contemporary Interpretations

SALAD 英語版—120 Contemporary Interpretations

村田吉弘
柴田書店

死ぬ瞬間の5つの後悔

ブロニー・ウェア,仁木めぐみ
新潮社

共謀者たち—政治家と新聞記者を繋ぐ暗黒回廊

河野太郎,牧野洋
講談社

菊乃井・村田吉弘 SALAD—新発想、新テイストの和食サラダ120

村田吉弘
柴田書店

バグる脳—脳はけっこう頭が悪い

ディーン・ブオノマーノ【著】,柴田裕之【訳】
河出書房新社

アートスクールで学ぶ101のアイデア

キット・ホワイト【著】,村上華子【訳】
フィルムアート社

もう終わっている会社 — 本気の会社改革のすすめ

古我知史
ディスカヴァ−・トゥエンティワン

無私の日本人

磯田道史
文藝春秋

ペコロスの母に会いに行く

岡野雄一
西日本新聞社

得点力を鍛える — 「やらないこと」を決めて努力を最適化する技術

牧田幸裕
東洋経済新報社

団地に住もう!東京R不動産

東京R不動産
日経BP社

新訳積極的考え方の力 — 成功と幸福を手にする17の原則

ノーマン・ヴィンセント・ピール,月沢李歌子
ダイヤモンド社

さあ、ソーシャル・ビジネスに乗り出そう —ソーシャル・メディア活用が“強い”ビジネスを創り出す

サンディ・カーター
日経BP社

夢をかなえるゾウ 2

水野敬也
飛鳥新社

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

出雲充
ダイヤモンド社

日本でいちばんいい県都道府県別幸福度ランキング

寺島実郎【監修】,日本総合研究所【編】,日本ユニシス株式会社総合技術研究所【システム分析協力】
東洋経済新報社