六本木ヒルズライブラリー
ライブラリアンの書評 2022年6月
毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?
認知とは、ものごとを見て理解し、判断する心の働きのこと。熟慮したり重要な意思決定をするときは、脳に大きな負荷がかかるので、それを軽減させるために人は無意識を使って判断・決定をします。その際に生じる認知のゆがみや偏りが「認知バイアス」。なんと100種類以上もあるのだそう。
「行動経済学」の発展に伴い、注目を集める認知バイアス。伝統的な経済学においては「人は合理的なもの」と定義されますが、必ずしも合理的ではなく、「人間らしさ」ともいえる非合理さを持っています。
例えば目の前の楽しみを優先する「現在バイアス」や、現状の損失を忌み嫌う「現状維持バイアス」、そして「自分だけは間違っていない!」と思うこと、それ自体もバイアスです。
というわけで誰しもにある認知バイアス。無くすことはできませんが、本書で紹介される「クリティカル・シンキング」や「メタ認知」を知ることで、軽減することはできそう。
そしてこれだけは間違いないのは、これからも間違える、ということ。間違いを恐れずに、認知バイアスを知り、うまく付き合っていくのが良さそうです。
「行動経済学」の発展に伴い、注目を集める認知バイアス。伝統的な経済学においては「人は合理的なもの」と定義されますが、必ずしも合理的ではなく、「人間らしさ」ともいえる非合理さを持っています。
例えば目の前の楽しみを優先する「現在バイアス」や、現状の損失を忌み嫌う「現状維持バイアス」、そして「自分だけは間違っていない!」と思うこと、それ自体もバイアスです。
というわけで誰しもにある認知バイアス。無くすことはできませんが、本書で紹介される「クリティカル・シンキング」や「メタ認知」を知ることで、軽減することはできそう。
そしてこれだけは間違いないのは、これからも間違える、ということ。間違いを恐れずに、認知バイアスを知り、うまく付き合っていくのが良さそうです。
(ライブラリアン:結縄 久俊)
アカデミーヒルズのポッドキャストでも
ご紹介しています。ぜひお聞きください。
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「脳のクセ」に気づけば、見かたが変わる認知バイアス大全
川合伸幸ナツメ社
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