六本木ヒルズライブラリー
ライブラリアンの書評 2022年12月
毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?
今までも、そして間違いなくこれからも、次々と私たちの身に訪れるであろう「未知なる課題」。それはあくまで「未知」なので、どんな姿形をしているか、どんな攻撃をしかけてくるか、まったくわかりません。
そんな「未知なる課題」をいかに「解決」に導くか。正解が無い中で、どのように取り組みを進めていくか。その意思決定の場としての「会議」、そして価値や意義を表現する行為としての「プレゼン」の本質を突く本書。
洗練されたデザインのスライドや雄弁な話術、もちろんあった方が良いかもしれませんが、物事の本質はそこではなく、そもそもプレゼンや会議とはどういうものなのか? という問い。読むほどに、そうか、自分はあまりプレゼンや会議について深く掘り下げて考えたことがなかったな、と反省。いや猛省。
「そもそも、そのプレゼンや会議はなんのためにするのだろう。
そして解決したい本当の課題とは、いったいなんだろう。」
本書を読むことで、より「プレゼン」「会議」そのものが、自分自身のものとして身体化されていく感覚を得ると同時に、日々行われるプレゼンや会議に、漫然と黙殺されていやしまいか?と、本書が帯びる熱量に問いかけられている心地がします。
大切なのは、問い続けること。
その場で問われているのは何か? を見誤らないこと。
そして考え続けることを辞めてはいけない、ということ。
そんな「未知なる課題」をいかに「解決」に導くか。正解が無い中で、どのように取り組みを進めていくか。その意思決定の場としての「会議」、そして価値や意義を表現する行為としての「プレゼン」の本質を突く本書。
洗練されたデザインのスライドや雄弁な話術、もちろんあった方が良いかもしれませんが、物事の本質はそこではなく、そもそもプレゼンや会議とはどういうものなのか? という問い。読むほどに、そうか、自分はあまりプレゼンや会議について深く掘り下げて考えたことがなかったな、と反省。いや猛省。
「そもそも、そのプレゼンや会議はなんのためにするのだろう。
そして解決したい本当の課題とは、いったいなんだろう。」
本書を読むことで、より「プレゼン」「会議」そのものが、自分自身のものとして身体化されていく感覚を得ると同時に、日々行われるプレゼンや会議に、漫然と黙殺されていやしまいか?と、本書が帯びる熱量に問いかけられている心地がします。
大切なのは、問い続けること。
その場で問われているのは何か? を見誤らないこと。
そして考え続けることを辞めてはいけない、ということ。
(ライブラリアン:結縄 久俊)
決まるプレゼン・会議の組み立て 意思決定のための「場」の演出論
後藤洋平ビジネス教育出版社
本書の著者・後藤洋平さんへのインタビューを
ポッドキャストにてご紹介しています。
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