六本木ヒルズライブラリー

ライブラリアンの書評    2021年11月

毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?




チームで取り組む課題の進行に大切なこと、それはチームの意思疎通を洗練させること。では意思疎通の方法は? それは「会議」です。
 
“会議の本来の目的は、よりよい手段を見つけ出し、より簡単に、より素早く、より高い成果を生み出す方法を見つけることです。” — P.53
 
「プロジェクト進行支援家」として、様々なプロジェクトに携わってきた著者。ビジネスに限らず、作ったことがない料理も、行ったことがない場所への旅行も、子育ても、そこに「未知」がある限りそれはプロジェクトである、と言います。
 
言ってしまえば、あらゆるものがプロジェクト。
できうるならば、滞りなく進めたいのが人の心。
とは言いつつ、計画通りに進まないのが実際のところ。
そのキモである「会議」にメスを入れる本書。
 
会議そのもののアップデートが課題解決の秘訣。その技法を知れば「うまくいかない」が「うまくいく」になる。自分は会議について無知だったと自覚すると同時に、「プロジェクト会議」を知ることが、未知に挑むための武器になると実感します。
 

(ライブラリアン:結縄 久俊)

“プロジェクト会議”成功の技法

後藤洋平
翔泳社