六本木ヒルズライブラリー

ライブラリアンの書評    2020年10月

毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?



人それぞれにある、快適な生活。
 
謳う書籍は数多ありますが、「機嫌」に引き寄せての切り口が新鮮です。本書に登場する生活者の皆さんは、それぞれの方法で、自らにフィットする生活様式を探しています。
 
— 朝起きて、掃除をする。その生活動線を、ダンスの振り付けのように身体化させることで、苦に思うこともなくなる。
— 片づけながら、「よりよくなるには」を考える。考えること自体を楽しむ。
— いつもと同じ家事をすることから、自らの心の機微に気付く。
 
炊事に掃除、洗濯、片づけ。
日々当たり前のようにする「家事」とどのように向き合うか。楽しいか楽しくないかは自分次第で、ではどうすれば楽しくなるだろうかを思考する。
 
快適な生活はどこからかやってくるわけではなく、自らの生活時間を通して積み重ねていくもの。ここには家事を機嫌よく実践する人たちのヒントがちりばめられています。

  (ライブラリアン:結縄 久俊)



自分の機嫌は「家事」でとる


主婦の友社