六本木ヒルズライブラリー
ライブラリアンの書評 2020年3月
毎日続々と新刊書籍を入荷するライブラリー。その数は月に200~300冊。
その書籍を司るライブラリアンが、「まさに今」気になる本は何?

作品解説、美術の歴史、鑑賞方法、ビジネス×アート。
様々な切り口のアート本が増えています。
VUCAで100年生きるとなれば、未知なる未開を切り拓くべく必要とされるチカラ。
それがアートであることのあらわれのような。
それがアートであることのあらわれのような。
「すべての子どもはアーティストである。
問題なのは、どうすれば大人になったときにもアーティストのままでいられるかだ」
問題なのは、どうすれば大人になったときにもアーティストのままでいられるかだ」
とは、ピカソの言葉。
かつて子どもだった私たち、元は子どものように世界を見つめ、「なぜ」と問いかけていたはず。自分なりの答えを見つけては、次なる問いを生み出していたはず。
かつて子どもだった私たち、元は子どものように世界を見つめ、「なぜ」と問いかけていたはず。自分なりの答えを見つけては、次なる問いを生み出していたはず。
植物の、地中に伸びゆく根のように、自身の広がる好奇心すなわち「探究の根」を伸ばし、「自分なりの答え」をつくるためにはどうすればよい?
本書は多くのアーティストの作品を鑑賞し、歴史をたどりながら、アートとは何か? を明らかにします。
本書は多くのアーティストの作品を鑑賞し、歴史をたどりながら、アートとは何か? を明らかにします。
アーティストたちは、その時代における「常識」や「正解」にとらわれず、「自分の内側にある興味」にもとづいて、「自分のものの見方」で世界をとらえ、「自分なりの探究」をし続けてきました。
先ゆく時代を見通していたアーティストが見ていた光景、その想像力をヒントに、私たち一人一人にできることは何か?を問うことは、13歳にはもちろんのこと、大人だからこそますます必要になってくること。
前例のない課題に対峙し、道なき道を行くための「アート思考」。その作法を知ることができます。
前例のない課題に対峙し、道なき道を行くための「アート思考」。その作法を知ることができます。

(ライブラリアン:結縄 久俊)
13歳からのアート思考
末永幸歩ダイヤモンド社
注目の記事
-
03月25日 (火) 更新
本から「いま」が見えてくる新刊10選 ~2025年3月~
毎日出版されるたくさんの本を眺めていると、世の中の"いま"が見えてくる。新刊書籍の中から、今知っておきたいテーマを扱った10冊の本を紹介しま....
-
03月25日 (火) 更新
aiaiのなんか気になる社会のこと
「aiaiのなんか気になる社会のこと」は、「社会課題」よりもっと手前の「ちょっと気になる社会のこと」に目を向けながら、一市民としての視点や選....
-
03月25日 (火) 更新
米大学卒業式の注目スピーチから得られる学び<イベントレポート>
ニューヨークを拠点に地政学リスク分析の分野でご活躍され、米国社会、日本社会を鋭く分析されているライターの渡邊裕子さんに、アメリカの大学の卒業....
現在募集中のイベント
-
開催日 : 05月19日 (月) 12:30~14:15
ジェラルド・カーティス氏 特別講演「これからの民主主義」
コロンビア大学政治学名誉教授のジェラルド・カーティス氏をお迎えし、トランプ政権の今後の展望と、これからの民主主義の可能性についてご講演いただ....