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今読むべき最新書籍12冊 -2016年12月-

「個人が力を伸ばしていくための本」、「センスの良さと知性を兼ね備えた本」が続々と入荷している六本木ライブラリー。今月届いた本は何?

新着本からお薦め書籍をご紹介します。



日本社会には「生産性」という概念は存在しない。そういうと、企業に働く人の中には驚く方も多いのではないでしょうか。「生産性の話ならいつもしている。工場の資源の最適化や効率アップなど、常に考えていますよ。」とおっしゃるかもしれません。

しかし、本書でいう「生産性」とは、そのような生産現場での話を越えて、社会として無駄なことをせず、新しい付加価値を作っていくという考え方です。労力を使っても、”ワリに合わない”ことばかりがまかり通っている日本社会。基本的には利益を上げるために存在している「企業」でさえ、費用対効果に見合わず、革新を起こしていない例がわかりやすく挙げられています。


・生産性という概念がなければ、イノベーションは起こらない
・管理部門も、生産性を時系列でみれば評価できる
・日本企業の人事評価は、人材育成でなく昇格判定やボーナス査定を目的としている
・企業は、派遣社員の方が正社員より生産性が高いと実感しているからこそ、派遣社員を増やしている

上記のように日本にとって重要な指摘は多いのですが、どうしても企業内の「人財育成」の観点から書かれているため、書名と内容の隔たりが気になります。
それでも年末に読むべき必読書でしょう。





「おもてなし」を押しつけるな、という本の帯が目につく一冊。

「観光客は2-3日しか滞在しない。何でも安い方を好むに決まっている」という思い込みが蔓延する地方の観光地。しかしたとえば、地元の最高食材を使った10,000円のランチを作れば、観光客だけではなく近隣の人々もハレの日を祝うために多くやってくる、といった事例が多く紹介されています。

これを可能にするのは、「顧客である旅行者は何を面白いと思うのか、何に対してならばお金を払うのか」を、過去の成功体験を捨ててゼロベースで考える力。こちらの都合ではなく、お金を払ってくれる顧客の目線で自分たちの魅力を見直すためには、外部からの厳しい指摘も必要になります。

それなのに、地元で力のある人々ほど、既得権益を手放さない…。これは昨今のニュースを賑わす東京都でも同じ状況で、地方だけとは限りません。閉ざされた地域のパワーゲームが、何も新しいものを生み出さないことを教えてくれます。


(ライブラリーアドバイザー:小林 麻実

生産性 : マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの

伊賀泰代
ダイヤモンド社

観光立国の正体

藻谷浩介 : 山田桂一郎
新潮社

アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書

スティーブン・E.ルーカス : 狩野みき
SBクリエイティブ

ホワット・イズ・ディス?—むずかしいことをシンプルに言ってみた

マンロー,ランドール【著】: 吉田 三知世【訳】
早川書房

有名企業からの脱出—あなたの仕事人生が“手遅れ”になる前に

冨山和彦
幻冬舎

人類は絶滅を逃れられるのか : 知の最前線が解き明かす「明日の世界」

スティーヴン・ピンカー : マルコム・グラッドウェル
ダイヤモンド社

コンピュータが小説を書く日 AI作家に「

佐藤理史 著
日本経済新聞出

シリア難民

パトリック・キングズレー : 藤原朝子
ダイヤモンド社

大統領を操るバンカーたち〈上〉—秘められた蜜月の100年

ノミ・プリンス【著】藤井清美【訳】
早川書房

大統領を操るバンカーたち〈下〉—秘められた蜜月の100年

ノミ・プリンス【著】藤井清美【訳】
早川書房

世界のおばあちゃん料理

ガブリエーレ・ガリンベルティ : 小梨直
河出書房新社

人を動かす 完全版

デール・カーネギー : 東条健一
新潮社

夢とスランプを乗りこなせ ぼくがクリエイターとして生きていく方法

ベン・タロン【著】 千葉敏生【訳】
英治出版


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