2012年07月13日 (金)  19:00～21:00

戦後日本の経済成長は、ここから始まった———
閉塞感漂う今だからこそ、熱かった時代の歴史から学ぶ！

時代の変わり目には、必ずチェンジメーカーの存在あり。イノベーションを生みだすために、先人の大きな挑戦と、失敗、成功ほど貴重な教科書はありません。今回の日本元気塾セミナーでは、未来を見通す時代感と決断力を持った希代の経営者・西山弥太郎（川崎製鉄[現JFEスチール]初代社長）を徹底解剖！

日本人が太平洋戦争後の虚脱感のなかにあったとき、「日本は貿易立国しかない。だから鉄をつくるのだ。それがわたしの信念だ」という強い意思で、最新鋭の工場を千葉県に建設した西山弥太郎。その生涯を描いた小説『鉄のあけぼの』を7月に出版する経済小説家・黒木亮氏をゲストにお招きします。

西山弥太郎は、松下幸之助や本田宗一郎など創業経営者と比べると、一般的になじみがない感があります。しかし、「暴挙」とも言われた工場建設を、「日本はどうあるべきか。日本のために。」というビジョンをもって世に問い続けた非常にスケールの大きな経営者であったことは間違いありません。
多くの学ぶべきエピソードが世に伝わっていないところがあると感じた黒木氏は、西山弥太郎のご子息、川崎製鉄OBへの綿密な取材を重ねたといいます。小説の中では、エンジニアかつ経営者の西山弥太郎の、地道で研究肌な姿も描かれ、人間的な魅力にあふれた人物像が浮かび上がってきます。これまで表に出ていない西山弥太郎の人間力を大いに語っていただきます。

そして、30年来の西山弥太郎研究者でもある米倉誠一郎教授をモデレーターに、日本が貿易立国になるという歴史的に大きなパラダイムチェンジを牽引した西山弥太郎をはじめ、未来を見通した経営者の姿勢、経営史から学び、大震災を経て日本に必要なことは何か？迎えるべき時代はどうあるべきか？皆さんと考えていきたいと思います。

「若い者は、ビジョンを失っているんじゃないかな」
「夢をなくしちゃ、進歩がないぞ」
「機に臨めば亦新たな考えも出てくるというものだ」

西山弥太郎が戦後に語った数々の言葉は、現代日本に生きる我々に同じように投げかけられているように思えます。今いる場所から地平線を見るのではなく、その向こうを見据えるため、新たな視点獲得のため、ぜひご参加ください。

概要
・米倉氏　イントロダクション　
・黒木氏　講演　
・黒木氏、米倉氏　対談
・質疑応答

会場にて「鉄のあけぼの」（毎日新聞社）の書籍販売を実施いたします。

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