セミナー・イベント

近藤誠一×竹中平蔵が語る「文化と経済」

~日本は文化で世界に打って出る~

アカデミーヒルズセミナー 文化 政治・経済・国際

日時

2011年02月10日 (木)  19:00~21:00
終了しています

内容

国が成熟していく中でこれからの日本には、文化の力が何よりも重要になる---。

昨年7月に第20代文化庁長官に就任した近藤誠一氏は、初めての外務省出身の長官であり、その長年の海外経験から、国づくりにおいて文化・芸術が重要であることを痛感してきたといいます。

それは、ただ人々が文化や芸術に触れるということを超えて、国力や経済力創出に文化・芸術などのソフトパワーが大きな力を発揮しており、今後の日本の経済発展、国際競争力向上のためにも重要な役割を果たすということを意味しています。

今回のセミナーでは近藤長官をお迎えして、竹中平蔵氏とともに今後の日本にとって文化・芸術が果たす役割について考察します。

近藤氏にとって約40年間の外務省関係の仕事のうち、半分は海外での勤務だったといいます。また40年間のうち、最初の半分は日本経済の発展期であり、後半は停滞期でした。世界の中の日本の位置づけの変化を見つめる中で、近藤氏は芸術・文学・科学技術などで素晴らしい能力を持つ個人が多いにも関わらず、日本の存在感が薄くなってきていること、そしてこれまで「安全保障と経済的繁栄」にのみ関心を向けてきたため、3つ目の柱である「精神的な豊かさ」が置き去りにされてきたことを痛感します。

これまでは価格に見合った機能を備えていれば受け入れられてきた商品も、経済が成熟していくと、デザインなどの芸術的要素が重要となってきたように、あらゆる経済活動が人々の価値観や文化と密接に関わってくるようになります。
そしてその国の文化は、国の経済力や国際競争力にも関連してくるのです。

文化庁長官に就任された今、文化を国の柱に据えることでどのように個人の能力を国の力に結集し、日本を発信していこうと考えるのか、近藤氏に伺います。

また、経済の視点から竹中氏がこれからの日本にとって重要になる「文化経済学」のコンセプトについて解説します。


オピニオン

講師紹介

講師
近藤誠一 (こんどう・せいいち)
元文化庁長官

昭和21年生まれ。神奈川県出身。昭和47年外務省入省。在米国日本大使館参事官、同公使、外務省経済局審議官、OECD事務次長、外務省広報文化交流部長などを経て、ユネスコ日本政府代表部特命全権大使、駐デンマーク特命全権大使、平成22年7月より同25年7月まで文化庁長官。『ミネルヴァのふくろうと明日の日本』『外交官のア・ラ・カルト』等著書、論文多数。

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講師
竹中平蔵 (たけなか・へいぞう)
アカデミーヒルズ理事長/慶應義塾大学名誉教授

Biography in English
1951年和歌山県生まれ。一橋大学経済学部卒業。博士(経済学)。
ハーバード大学客員准教授、慶應義塾大学総合政策学部教授などを経て、2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣を皮切りに、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣兼務、総務大臣を歴任。2006年よりアカデミーヒルズ理事長。現在、慶應義塾大学名誉教授。世界経済フォーラム(ダボス会議)理事。
著書は、『経済古典は役に立つ』(光文社)、『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎)、『構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌』(日本経済新聞社)、『研究開発と設備投資の経済学』(サントリー学芸賞受賞、東洋経済新報社)など多数。

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募集要項

日時 2011年02月10日 (木)  19:00~21:00
受講料 無料
定員 500名

※定員になり次第締切らせていただきます。

注意事項

複数名で一緒にご参加いただく場合にも、一括でお申込を頂くことはできません。お一人様ずつWEB上のお申込みフォームよりご登録いただくことにより、お席を確保させて頂いております。
お手数をおかけして恐縮ではございますが、参加されるご本人にお申込いただくか、又は代理でご参加者の情報をご登録下さいますようお願い申し上げます。
尚、その際にメールアドレスがお客様IDとなりますので、同一のアドレスはご利用いただけませんので、あらかじめご了承ください。

主催
  • アカデミーヒルズ
会場 アカデミーヒルズ40(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー40階)

※都合により49階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。

お問い合わせ先

アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)                 
※お電話及びメールでの講座お申込は受け付けておりませんのでご了承ください。

電話番号 : 
03-6406-6200
サイトURL : 
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