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世界を巻き込む表現力

~石倉洋子のグローバル・ゼミ(GAS)2018 第3回目セッション~

活動レポートグローバル政治・経済・国際キャリア・人
更新日 : 2018年08月03日 (金)

Session 3:世界を巻き込む表現力
講師:石倉 洋子(一橋大学名誉教授)
ゲスト:谷口智彦(内閣官房参与)
文/小林   写真/アカデミーヒルズ
開催日:2018年6月30日(土)



2018年度のグローバル・ゼミ(GAS)集中シリーズも、第3回目となりました。今回は、安倍晋三・内閣総理大臣の外交政策演説やスピーチをお書きになっているとも噂される、内閣官房参与、慶應義塾大学大学院教授の谷口智彦氏をゲスト講師としてお迎えしました。

このセッションのテーマは「世界を巻き込む表現力」。

安倍首相の世界における発信力、存在感がこれまでになく大きなものになっているという点、衆目の一致するところでしょう。その影に、谷口氏ありとは、知る人ぞ知る。



一つ表現を間違えば国際情勢に影響を与えかねない総理のスピーチや発言。
谷口氏は何をどのように世界に伝えているのでしょうか?

「これは非常に貴重なセッションです。受講生の皆さんは、このような滅多にない機会を最大に生かして下さい。」とファシリテーターの石倉洋子・一橋大学名誉教授は冒頭に注意を促します。

谷口氏はまず、今日はPowerPoint等のスライドは使わない、準備もしていない、と告げられました。これだけでも、プレゼンにスライドは必須と思いがちな受講生には驚きです。そして外交、内政、安全保障やアベノミクスに日々どのように関わっていらっしゃるかを説明され、参加者に、「何でもお答えしましょう。30秒で質問を考えて下さい」と問いを求められました。

ここでどんな質問がなされ、どのようなお答えがあったかはもちろんトップ・シークレット。実際にその場にいたGAS生だけの特権です。ただ、谷口氏の広範な知識、歴史感覚、明確な表現に圧倒されるという時間が続きました。

中でも印象に残ったのは、"効果的なスピーチを作成するために必要なこと"についておっしゃった言葉。「自分自身が好奇心を持ち続けることです。そうでなければ他の人の気持ちを動かすことはできません。」


それを実践するかのように、セッションの後半では、受講生全員の2分間英語スピーチをお聞き頂き、ほぼ全部について個別に修正すべき点をご教示頂きました。ここで強調されたのは、「スピーチ原稿を書くことと、相手にあなたの言いたいことを伝えることは別のことです。原稿を暗記することではなく、メッセージを伝えることに注力しなさい。聞き手の心をつかみなさい。」という原則。

受講生の一人からスピーチ原稿を受け取り、それを谷口氏が読んでみると、同じ原稿でも全く違うものになりました。声のトーン、強弱、間、身体の使い方や話すスピードが考え抜かれており、人をひきつけるオーラがにじみ出てくるからです。

谷口氏のあまりにも的確な指摘に驚き、アドバイスを受け入れてその場でスピーチを改めていく受講生たち。今回は身近な問題でありながら、なかなか完璧な実例を見ることのない「世界レベルの表現力」について、大きな指針を頂く機会になりました。


海外メディア等に対して英語で発信する機会の多い石倉教授でさえ、「圧巻!」と評されたセッションの様子は、教授のブログからもうかがうことができます。こちら からどうぞ。


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