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あの超人気講座に潜入リポート!

~ハーバードの教材で学ぶケースディスカッション実践講座~

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アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート

レポート公開日:2014年11月5日(水)
文/清水 香帆 写真/アカデミーヒルズ

全編英語でディスカッション!5週連続集中講座

定員拡大後、再度満席となったにも関わらず、その後もキャンセル待ちの問合せが入るほど人気講座となった「ハーバードの教材で学ぶケースディスカッション実践講座」。ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)卒業生であり、現役経営者である藤井清孝氏が講師/ファシリテーターとなり、HBSのケースを使い、参加者全員と全編英語で討議しました。

これまで、アカデミーヒルズでは石倉洋子のグローバル・ゼミ(Global Agenda Seminar)や、UCLA Extension Tokyo Center 提携講座「英語で行うビジネスミーティング 2時間半の実践トレーニング」、その他、海外ビジネススクールとのコラボレーションで英語ONLYで行うセミナーを開催する等、グローバルに活躍したいビジネスパーソンのための講座を拡充してまいりました。

今回の藤井氏の講座は全5回、週1回で5週間連続集中講座という、これまでにない形式のものになりましたが、それでも、多くの忙しいビジネスパーソンの皆様にご参加いただきました。

ケースディスカッションとはどういうものかを学ぶ


講義する藤井清孝氏

初回は今回の講座シリーズで目指すもの、ルール、藤井氏のキャリアパス、HBSでの生活等、藤井氏の講演から始まりました。

大卒一期生としてマッキンゼーに入社し、HBSを経てウォール街の投資銀行で仕事をし、日本帰国後はケイデンス、SAP、ルイ・ヴィトンと米独仏3カ国の企業の日本法人社長を務めた藤井氏。そのキャリアパスの背後にある彼の原動力についてお話は、グローバル企業の最前線で仕事をする上で必要なプリンシプルを理解するうえで重要な示唆となりました。

その後、若干緊張気味の40名の参加者の気持ちをほぐすために、全員が自己紹介。皆さん、本講座への参加動機は様々ですが、英語でディスカッションができるようになりたい、という想いは共通していたようです。

その後、第1回目の「楽天英語公用語化」のケースを題材にディスカッションが始まりました。参加者の多くがケースディスカッションは初めての経験であり、40名の人数で行うことに関して「自分の発言機会が少なくなる」と最初は感じたようです。

しかし、本場HBSでのケースディスカッションは1クラス90名で行います。しかも、クラスでの発言が成績に大きく影響するため、世界各国から集まった優秀な学生たちが我先にと競うように手を挙げて発言していく中、その競争に勝って自分も発言していかないといけないのです。

その状況を藤井氏に教えられた参加者たちは、発言の機会は与えられるものではなく、自ら勝ち取っていかなければならないのだということを学びます。

事前準備:ただケースを読むのではなく、深く考察するとはどういうことか


議論の展開についていこうと真剣に聞き入る受講生

参加者には扱うケースをご購入いただき、事前に読み込んでくることを必須としました。しかし、"読み込む"とはただ単に何回か目を通してくるということではありません。
参加者の皆さんは、"読み込む"とはどういうことなのか、その本当の意味をセッションにおいて実感することになります。

藤井氏が質問を投げかけていきながら展開するディスカッション。最初はシンプルにYesかNo、そしてその理由を述べる質問から始まりましたが、その後回を追うごとにWhatやWhyを問い続けるものが中心となっていきました。

例えば、初回セッションのケース"Englishnization at Rakuten" の最初の質問は"Do you think it's a good idea or a stupid idea, and why do you think so?" というものでした。

しかし、2回目のGEのケースでは"Why has GE historically emphasized HR function?" という質問から、GEの事業ポートフォリオやセグメント別営業利益の分析につなげていく展開でした。世界におけるGEの事業環境やGEの経営戦略を事前に自分なりに考え、分析してこないとすぐに挙手して答えられるようなものではないものばかりで、受講生はそこまで深く読み解くことを求められていたのか、と驚いた様子。

藤井氏によると、HBSでは学生が個人でケースの準備をするだけでなく、事前にグループに分かれてケースについて議論してくるため、クラスでは既に議論のポイントが研ぎ澄まされている状態だということでした。

1日に2ケースか3ケース議論するといわれるHBSの学生たち。それぞれのケースで事前準備を日々行っているということは、相当訓練されるだろうと容易に想像がつきます。


"教授"ではなく、"経営者"から得られる学び


回を追うごとに増えてきた参加者の挙手
藤井氏のキャリアパスのお話の中でも印象的だったのが、"Real Business"へのこだわり。キャリアのスタート地点であったコンサルティング業や金融業に携わっていくうちに、実業の経営者として「リアルビジネス」に携わりたいと思うようになったそうです。

今回のケースディスカッション講座では、実際にご自分が経営者として企業の舵取りをしてきたご経験があるからこその視点が盛り沢山でした。

例えば3回目セッションで扱ったオリンパスの不正経理と内部告発に関するケースでは、藤井氏が社外取締役を務めていることもあり、オリンパスの経営を見て感じたことに基づいたファシリテーションやコメントが多く見られました。

この回での一つの焦点は、なぜオリンパスで長年にわたる不正経理が行われてきたのか?という質問に対する分析。

藤井氏はケースの別添資料にあるオリンパスのバランスシートと損益計算書を分析し、同社の財務体質、資金調達先、内視鏡ビジネスの特性、キャッシュフローに注目すると同時に、過去のCEOのバックグラウンドについて触れながら、不正経理の原因を明らかにしていきます。

「日本企業やオリンパスのカルチャー」以外の点に焦点を当てた議論が展開され、現役経営者ならではの深い考察を分かりやすく解説してくださいました。

5回のセッションで実施したアンケートでは、受講生から下記のコメントをいただきました。
「英語という面だけでなく、内容、議論の深さが非常に面白かったです。自分の読み方、考え方の浅さ、甘さに気づきました。」(30代男性)
「本当に良い授業でした。もっと英語ができれば生のビジネス、今の日本について議論したいと思うこともありました。それができないことが悔しくもあり、今後の励みともなりました。」(40代女性)
「良い意味で予想を越えた内容、展開でした。」(40代男性)

ケースディスカッションは実際に参加してみて初めて「こういうことなのか」と理解できるものです。参加者からも大変好評だった藤井氏による本講座に関しましては、今回と同じ内容のもの、そしてケースの題材を変えた続編講座、ともに今後企画してまいりたいと思っています。ぜひご期待ください!






該当講座

ハーバードの教材で学ぶケース・ディスカッション実践講座

~現役経営者によるグローバル・ビジネス・アスリート養成道場~

ハーバードの教材で学ぶケース・ディスカッション実践講座
藤井清孝 (ザ・リアルリアル株式会社代表取締役社長CEO 元ルイ・ヴィトン・ジャパングループ社長、元SAPジャパン社長)

藤井 清孝(ザ・リアルリアル株式会社代表取締役社長・CEO)
マッキンゼー、ウォール街を経て、SAP、ルイ・ヴィトンの日本法人社長等、日本の外資系企業のトップを務めた藤井氏がケースディスカッションの連続講座においてハーバード式「説得力」の養い方を伝授します。


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