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活動レポート

六本木天文クラブ 「太陽系のルーツを求めて」を開催!

~電波で見る新しい天文の世界~

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アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
文・写真/かわかみ


雨が上がった夜、ふと空を眺めてみてください。
北斗七星が空高くあがり、一等星のスピカを持つおとめ座やしし座など春の星座を楽しむことができます。
私達が普段見ている星の輝きは、長い時間をかけて地球に届いています。天文学の研究は、高度な技術革新により、この光を筆頭に赤外線、電波などの地球に届く様々なサインから星を観測することによって、星の成分や重さ、寿命などを調べられるようになりました。

今回の六本木天文クラブでは、電波天文学という切り口から、星が輝く星空の秘密について、国立天文台ALMA推進室の平松正顕さんをスピーカーにお招きし、「太陽のルーツを求めて」を開催しました。

電波望遠鏡から見えるものとは??

スピーカーの平松正顕さん(国立天文台)
スピーカーの平松正顕さん(国立天文台)

夜空の暗いところで天の川を見ると、星が全く見えない暗闇の空間があるのに気付きます。実はその暗闇は、何もないのではなく、見えていないだけなのです。この暗闇は暗黒星雲と呼ばれ、およそ-260℃という非常に低温のため光を通すことが出来ません。

この暗黒星雲は、光の代わりに電波を出しています。平松さんの専門である電波天文学は、電波望遠鏡を用いて、このように暗黒星雲からの電波を観測することにより今まさに生まれようとしている星や育ち中の星などの星の形成過程を観測し、宇宙の謎を解き明かそうとしています。

私達のルーツを見出すALMA電波望遠鏡

建設が進むALMA望遠鏡の完成予想図 Credit: ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)
建設が進むALMA望遠鏡の完成予想図
Credit: ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)

そして今、新たなプロジェクトがスタートしています。

日本、台湾、北アメリカ、ヨーロッパ、チリが協力し、66台のパラボラアンテナを組み合わせた巨大電波望遠鏡です。このALAMA電波望遠鏡は、世界最高峰の解像度を誇り、今まで観測ができなかった惑星や星も観測することが期待されています。
平松さんもこちらのプロジェクトに関わっているお一人です。

ALMAによる観測が進めば、今で謎とされていた私達の地球がある太陽系がどのように作られたのか、そもそも私たちを構成する物質はどこから来たのか?・・・私達の生命のルーツを解き明かすかもしれません。
平松さんのお話を聞いて、2012年の完成が待ち遠しくなりました。天文ニュースがとても楽しみです!!

六本木天文クラブでは、星を見上げる楽しさや、未知なる宇宙へのイマジネーションを感じてもらえるように、最新の研究内容や観測情報を専門家のお話を通じてお伝えしたいと思っています。

次回は夏に開催予定です。是非、お楽しみに!


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