記事・レポート
活動レポート
シリーズ「VISIONARY INSTITUTE-2010 WorldCafe」
第10回「私たちはどこから来てどこに行くのか」
ライブラリートーク
ファシリテーター:薄羽 美江(株式会社エムシープランニング代表取締役 / 六本木ライブラリーメンバー /
VISIONARY INSTITUTE ムーンソサエティ・メンバー)
開催日:2011年1月07日(金)
企 画:株式会社エムシープランニング
協 力:VISIONARY INSTITUTE ムーンソサエティ・メンバー
株式会社国際ホスピタリティ研究センター / 株式会社ヒューマンバリューガーデナーズ
■「VISIONARY INSTITUTE - 2010」プロジェクトとは?
『今、私達が学んでおかなくてはならないこと-確かな未来創造へのマイルストーン』
「私たちは、今、どこに位置しているのか?」
先行き不明な現代。
分断されてしまった社会のつながりを探り、その由来と将来-どこから来てこれからどこへ向かおうとしているのか-を見つめながら、未来への卓見力を研ぐことを目的に2010年4月から12月まで立体的に開催されたのが、「VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar」ならびに「VISIONARY INSTITUTE - 2010 World Cafe」です。知と心の羅針盤を手にするがごとく、それは私たちの現代の位置づけを探ろうとするものでもありました。
その全体プログラムの設計提供は、ファシリテーター薄羽美江さんによって『今、私達が学んでおかなくてはならないこと』をテーマに、時代をリードする9名の識者を招いてセミナー開催と共に、更にそのセミナー内容が、そのままに毎回が分断されることなく、毎回、連続したテーマが有機的につながることを目指して事前設計されていました。そして、その振り返りと共に、セミナー内容に学んだ私達の営みの過去・現在・未来を統合的に通観する学習機会も、重要な位置づけとされています。このため、ライブラリーメンバーを対象にしたソーシャルラーニングとしての『自由対話』の場が、ライブラリートーク「VISIONARY INSTITUTE–2010 World Cafe」として、セミナーの開催日前後に全10回開催。
回を重ねる毎に、参加者の思潮のボルテージも高まり、活気に満ちて連続開催されました。
このワールドカフェは、オープンな雰囲気の中、リラックスして対話ができるため、初めて会う人とも短い時間に気軽に会話を楽しむことが出来ます。この六本木ライブラリーでも、新たな試みとして初めてワールドカフェが開催されることとなり、回を重ねるごとに新しいアイディアや人脈が生まれてきました。
特筆すべきは、その「VISIONARY INSTITUTE」のテーマと開催目的通りに、参加された方々の自主的な参画の輪が広がったことでしょう。
対話を重ねていくうちに個々の発言がブログやTWITTERやWIKI上で、活気を帯びて情報の進展が見られました。
そのワールドカフェも、いよいよ今回が最終回。
このシリーズの根底にもなっている「私たちはどこから来てどこに行くのか」が、テーマとして挙げられました。
新年早々の開催でもあったため、本年2011年の行く末をヴィジョン(卓見)しようとする気運に満ちて、ワールドカフェが進められました。
毎回、限られた時間内であるにも関わらず、これほどに活気に満ちて私たちの内的情報が凝縮されて、互いに編集的に新たな価値観を創発してゆく場は、実にエキサイティングでした。
その様子をお届けします。
※ライブラリーメンバーの小城正裕さんも、このワールドカフェに連続して参加され、毎回のまとめをご自身のブログで仔細にまとめてくださっています。
参加者の発想のマッピングを制作しながら、私たちの意識がどのよ?に繋がりあい、結びあって、新たなアイディアに発展するのか、写真と共に興味深く編集されています。
先行き不明な現代。
分断されてしまった社会のつながりを探り、その由来と将来-どこから来てこれからどこへ向かおうとしているのか-を見つめながら、未来への卓見力を研ぐことを目的に2010年4月から12月まで立体的に開催されたのが、「VISIONARY INSTITUTE - 2010 Seminar」ならびに「VISIONARY INSTITUTE - 2010 World Cafe」です。知と心の羅針盤を手にするがごとく、それは私たちの現代の位置づけを探ろうとするものでもありました。
その全体プログラムの設計提供は、ファシリテーター薄羽美江さんによって『今、私達が学んでおかなくてはならないこと』をテーマに、時代をリードする9名の識者を招いてセミナー開催と共に、更にそのセミナー内容が、そのままに毎回が分断されることなく、毎回、連続したテーマが有機的につながることを目指して事前設計されていました。そして、その振り返りと共に、セミナー内容に学んだ私達の営みの過去・現在・未来を統合的に通観する学習機会も、重要な位置づけとされています。このため、ライブラリーメンバーを対象にしたソーシャルラーニングとしての『自由対話』の場が、ライブラリートーク「VISIONARY INSTITUTE–2010 World Cafe」として、セミナーの開催日前後に全10回開催。
回を重ねる毎に、参加者の思潮のボルテージも高まり、活気に満ちて連続開催されました。
このワールドカフェは、オープンな雰囲気の中、リラックスして対話ができるため、初めて会う人とも短い時間に気軽に会話を楽しむことが出来ます。この六本木ライブラリーでも、新たな試みとして初めてワールドカフェが開催されることとなり、回を重ねるごとに新しいアイディアや人脈が生まれてきました。
特筆すべきは、その「VISIONARY INSTITUTE」のテーマと開催目的通りに、参加された方々の自主的な参画の輪が広がったことでしょう。
対話を重ねていくうちに個々の発言がブログやTWITTERやWIKI上で、活気を帯びて情報の進展が見られました。
そのワールドカフェも、いよいよ今回が最終回。
このシリーズの根底にもなっている「私たちはどこから来てどこに行くのか」が、テーマとして挙げられました。
新年早々の開催でもあったため、本年2011年の行く末をヴィジョン(卓見)しようとする気運に満ちて、ワールドカフェが進められました。
毎回、限られた時間内であるにも関わらず、これほどに活気に満ちて私たちの内的情報が凝縮されて、互いに編集的に新たな価値観を創発してゆく場は、実にエキサイティングでした。
その様子をお届けします。
※ライブラリーメンバーの小城正裕さんも、このワールドカフェに連続して参加され、毎回のまとめをご自身のブログで仔細にまとめてくださっています。
参加者の発想のマッピングを制作しながら、私たちの意識がどのよ?に繋がりあい、結びあって、新たなアイディアに発展するのか、写真と共に興味深く編集されています。
第1回から9回までのセミナーの振り返り
第1回から9回までのセミナーの振り返り
ワールドカフェに入る前に、ファシリテーターの薄羽美江さんより、第1回から9回までのセミナー内容の振り返りが行なわれました。
■第1回(2010年4月20日)
「美徳のイノベーション 未来を経営する作法」(野中郁次郎氏:一橋大学名誉教授)
・知識創造のプロセスである「SECIモデル」暗黙知から形式知へ。更に組織知から社会知へ
・賢慮型リーダーシップに求められる6つの能力とは
■第2回(2010年5月10日)
「異文化のイノベーション 未来を発見するデザイン」(グエナエル・ニコラ氏:デザイナー)
・デザインを進めるときのキーワード:
「アイコニック(iconic=図像的)」
「インヴィジブル(invisible=不可視)」
「インタラクティブ(interactive=双方向)」
・Made in JAPANから Thought in JAPANに見るデザインの未来性とは
■第3回(2010年6月21日)
「意識のイノベーション 未来を予見するアート」(伊藤俊治氏:東京芸術大学教授)
・アートは未来を予測し、予見する役割を果たし、アーティストは未来のセンサーとして機能している
・21世紀に大きく変化しているコンピューターとネットワークが中心のメディア・アートとは
■第4回(2010年7月8日)
「未来をつくるイノベーションのための文化資本」(福原義春氏:株式会社資生堂名誉会長)
・「ヒト」、「モノ」、「カネ」に続く第4の経営資本となる「文化資本」
・“相対価値”ではなく“絶対価値”の創造の重要性とは
■第5回(2010年8月4日)
「存在のイノベーション 未来を察知するホスピタリティ」(山本哲士氏:国際ホスピタリティ研究センター)
・ホスピタリティとサービスの違いと非主語の述語性
・「ホスピタリティ経済」という新しい視点とは
■第6回(2010年9月30日)
「言語のイノベーション 未来が出現する編集技法」(松岡正剛氏:編集工学研究所所長)
・言語の成り立ち、生い立ちを書籍一覧を通じたこれまでにない編集的視点
・現代見えなくなっている文脈と物語創造??は
■第7回(2010年10月18日)
「人財のイノベーション 未来を学習する組織」(高間邦男氏:株式会社ヒューマン・バリュー代表取締役)
・私達を取り巻く環境の大きな変化の波と加速化と複雑化
・その影響下に求められるリーダーシップ、マネジメント力とは
■第8回(2010年11月24日)
「飛翔のイノベーション 未来を開発する宇宙探索」(的川泰宣氏:JAXA名誉教授)
・小惑星探査機『はやぶさ』の奇跡の帰還を実現させたリーダーシップ、チーム力、マネジメント力
・ものづくり精神にみる成功の秘訣とは
■第9回(2010年12月20日)
「創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ」(佐治晴夫氏:鈴鹿短期大学学長)
・不可能を可能にするリベラルアーツ7つの領域を貫く精神
・宇宙創成に見る私たちの起源とは
以上のようなキーワードを編集的に一気呵成に振り返り、その一環した『VISIONARY INSTITUTE』の全9回のつながりあうテーマ性が確認されました。
ワールドカフェに入る前に、ファシリテーターの薄羽美江さんより、第1回から9回までのセミナー内容の振り返りが行なわれました。
■第1回(2010年4月20日)
「美徳のイノベーション 未来を経営する作法」(野中郁次郎氏:一橋大学名誉教授)
・知識創造のプロセスである「SECIモデル」暗黙知から形式知へ。更に組織知から社会知へ
・賢慮型リーダーシップに求められる6つの能力とは
■第2回(2010年5月10日)
「異文化のイノベーション 未来を発見するデザイン」(グエナエル・ニコラ氏:デザイナー)
・デザインを進めるときのキーワード:
「アイコニック(iconic=図像的)」
「インヴィジブル(invisible=不可視)」
「インタラクティブ(interactive=双方向)」
・Made in JAPANから Thought in JAPANに見るデザインの未来性とは
■第3回(2010年6月21日)
「意識のイノベーション 未来を予見するアート」(伊藤俊治氏:東京芸術大学教授)
・アートは未来を予測し、予見する役割を果たし、アーティストは未来のセンサーとして機能している
・21世紀に大きく変化しているコンピューターとネットワークが中心のメディア・アートとは
■第4回(2010年7月8日)
「未来をつくるイノベーションのための文化資本」(福原義春氏:株式会社資生堂名誉会長)
・「ヒト」、「モノ」、「カネ」に続く第4の経営資本となる「文化資本」
・“相対価値”ではなく“絶対価値”の創造の重要性とは
■第5回(2010年8月4日)
「存在のイノベーション 未来を察知するホスピタリティ」(山本哲士氏:国際ホスピタリティ研究センター)
・ホスピタリティとサービスの違いと非主語の述語性
・「ホスピタリティ経済」という新しい視点とは
■第6回(2010年9月30日)
「言語のイノベーション 未来が出現する編集技法」(松岡正剛氏:編集工学研究所所長)
・言語の成り立ち、生い立ちを書籍一覧を通じたこれまでにない編集的視点
・現代見えなくなっている文脈と物語創造??は
■第7回(2010年10月18日)
「人財のイノベーション 未来を学習する組織」(高間邦男氏:株式会社ヒューマン・バリュー代表取締役)
・私達を取り巻く環境の大きな変化の波と加速化と複雑化
・その影響下に求められるリーダーシップ、マネジメント力とは
■第8回(2010年11月24日)
「飛翔のイノベーション 未来を開発する宇宙探索」(的川泰宣氏:JAXA名誉教授)
・小惑星探査機『はやぶさ』の奇跡の帰還を実現させたリーダーシップ、チーム力、マネジメント力
・ものづくり精神にみる成功の秘訣とは
■第9回(2010年12月20日)
「創成のイノベーション 未来に継承するリベラルアーツ」(佐治晴夫氏:鈴鹿短期大学学長)
・不可能を可能にするリベラルアーツ7つの領域を貫く精神
・宇宙創成に見る私たちの起源とは
以上のようなキーワードを編集的に一気呵成に振り返り、その一環した『VISIONARY INSTITUTE』の全9回のつながりあうテーマ性が確認されました。
第10回ワールドカフェでの対話を終えて
さて、いよいよ最終回のワールドカフェのテーマが、参加者全員で、これまでの連続セミナーの情報共有がなされた後に発表されました。
「2011年、私たちは何が必要であると考えますか?そのために私達が何をすれば、よいでしょうか。」
本年一年を参加者がどのような意識で過ごしてゆこうとするのか、興味深いテーマが、会場内に投げかけられました。
■Aチーム
・私と私をつなぐと「私達」になる
・育む心を育てる
・絶対的な価値、認め合う関係、尊重
■Bチーム
・安心で安全な囲いから出なければ将来はない
・世界を広げる⇒宇宙家族
■Cチーム
・個人の枠を外す、意識を変える
・迷わず行動する
・前向きなこころ。
■Dチーム
・暗すぎる世の中に、明るさが必要
・幸せが感じられる年にしたい
・感謝できるよう、心のゆとりが大事
■Eチーム
・日本が豊かになりすぎた、ハングリー精神が足りない?
・脱藩⇒日常制約を乗り越えて、チャレンジする
・日本語教育のすすめ⇒日本人の特性は見失わない
■Fチーム
・自分自身の個性を見つける
・個性は異質なものとぶつかったときに気が付く
最後のワールドカフェは、実に熱気に満ちた真剣な対話が繰り広げられました。
初回のワールドカフェでは、とまどいも見られた方々が、積極的にリーダーを努められ、のびのびと発言・発表をされる姿は感動的です。
最後に、このようなブログや全体の自由対話の記録をレポーティングして掲載しているWIKIが紹介されました。
終了後も、各テーブル内では自由対話に花が咲き、別れ難い雰囲気のままに時が過ぎ行きました。
しかし、じつは『VISIONARY INSTITUTE−2010』は、これが終わりではありません。
この2010年に活動した『VISIONARY INSTITUTE』セミナーとワールドカフェの記録は、本年一冊の書籍になる予定で、いよいよこれから編集が開始されるのです。
開催一連を通じて、知と心が編まれてきた『VISIONARY INSTITUTE−2010』。
実は、2011年への始まりだったのです!
今後も、常に進化・深化・新化に向かおうとする『VISIONARY INSTITUTE』に大いに期待したいと思います。
「2011年、私たちは何が必要であると考えますか?そのために私達が何をすれば、よいでしょうか。」
本年一年を参加者がどのような意識で過ごしてゆこうとするのか、興味深いテーマが、会場内に投げかけられました。
■Aチーム
・私と私をつなぐと「私達」になる
・育む心を育てる
・絶対的な価値、認め合う関係、尊重
■Bチーム
・安心で安全な囲いから出なければ将来はない
・世界を広げる⇒宇宙家族
■Cチーム
・個人の枠を外す、意識を変える
・迷わず行動する
・前向きなこころ。
■Dチーム
・暗すぎる世の中に、明るさが必要
・幸せが感じられる年にしたい
・感謝できるよう、心のゆとりが大事
■Eチーム
・日本が豊かになりすぎた、ハングリー精神が足りない?
・脱藩⇒日常制約を乗り越えて、チャレンジする
・日本語教育のすすめ⇒日本人の特性は見失わない
■Fチーム
・自分自身の個性を見つける
・個性は異質なものとぶつかったときに気が付く
最後のワールドカフェは、実に熱気に満ちた真剣な対話が繰り広げられました。
初回のワールドカフェでは、とまどいも見られた方々が、積極的にリーダーを努められ、のびのびと発言・発表をされる姿は感動的です。
最後に、このようなブログや全体の自由対話の記録をレポーティングして掲載しているWIKIが紹介されました。
終了後も、各テーブル内では自由対話に花が咲き、別れ難い雰囲気のままに時が過ぎ行きました。
しかし、じつは『VISIONARY INSTITUTE−2010』は、これが終わりではありません。
この2010年に活動した『VISIONARY INSTITUTE』セミナーとワールドカフェの記録は、本年一冊の書籍になる予定で、いよいよこれから編集が開始されるのです。
開催一連を通じて、知と心が編まれてきた『VISIONARY INSTITUTE−2010』。
実は、2011年への始まりだったのです!
今後も、常に進化・深化・新化に向かおうとする『VISIONARY INSTITUTE』に大いに期待したいと思います。
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