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メモをとらないなんてもったいない!
紙のメモで最強のアウトプット術を身につけよ 「メモの魔力」 開催レポート

更新日 : 2019年03月11日 (月)

【ライブラリーイベント】
Newspicks×アカデミーヒルズ ライブラリー メモの魔力

【文】後藤 【写真】Newspicks   【開催日】2019年1月29日(火) @オーディトリアム



いまもっとも注目される経営者のひとりであり、いつでもどこでもメモをとることで有名なSHOWROOM代表取締役社長の前田裕二氏。この日のライブラリーイベントでは、前田さんの著書『メモの魔力』の発刊を記念して、前田さんの薦めるメモの力について熱く語っていただきました。

前田さんの「優秀な人」の定義は、「優しくて熱量のある人」なのだそう。それだけに、このセミナー終了後には、参加いただいた皆さん全員に「メモを取りたくて仕方ない」という大きな熱量を持って帰ってもらいたいとセミナーの目標を示していただきました。

  

●紙メモは最強のコミュニケーションツール

まず、第一に前田さんがすすめするのが、ノートや手帳など紙でとるメモです。このデジタル時代にあえて紙でメモを取る理由のひとつは、紙メモはコミュニケーションツールとして最高の価値があるからだと言います。例えば、話を聞いているときに相手の言うことを紙にメモしていると、話手としては熱心に話を聞いてくれていると感じ、良い気分になります。そして、もっと話そうという気になり、普段聞けないような深い話まで聞けることもあります。

逆にスマホでメモを取るのは、会話中にLINEをやっていると思われて、とても危険だといいます。実際に前田さんは、秋元康さんと会食をしているときに、秋元さんからの情報がとても多くてずっとスマホでメモを取っていると、話し中にスマホをいじってばかりで人の話を聞いていないと、とても怒らせてしまったそうです。のちに誤解は解けて事なきを得たとのことですが、特に初対面の方とのお話中にスマホでメモを取るのはやめたほうが良さそうですね。



そもそも「紙」は、物質としての価値が高いと前田さんは考えています。
例えば直筆の手紙やメモは、書き手のブランドにプレミアがつく可能性があります。昔の手書きの原稿や企画書などが後世に話題となりプレミアがつくことがありますが、デジタルのものではそうはなりません。

また、紙のメモは書き留めたこと以外のことも含め、情報量が多いといいます。例えば間違えた箇所を消しゴムで消したりせず、そのまま二重線で消したり、書き足していくことで、思考の変化の過程が残せたり、眠い時に書いたメモは字がゆらいでいたりしていて、話を聞いているときの「眠かった」という情報まで見て取ることができます。

さらに、聞き手、つまりメモをとっている本人が書くという作業をすることで、メモの内容が記憶に残りやすいとも言います。メモ書きを見返さなくとも内容が記憶に残っているため、情報を素通りすることがなくなって、後々、様々なアイデアに展開しやすくもなります。

そのほかにも、メモをとることで話の骨組みがわかるようになり、頭の中で情報を整理することが可能になるうえ、頭の中でぼんやり思っていることを言葉にする必要があるので、言語化能力を磨くことにもつながります。
 
このように紙でメモをとることは、インプットとアウトプットが最強にうまくなるのだと言います。

  

●知的生産のためのメモ

前田さんが奨めるメモの本当の真価はここから発揮されます。
メモには2種類あり記憶のためのメモと知的生産のためのメモ。
前田さんが奨めるのは後者の知的生産のためのメモ。
 
そのために覚えて欲しい言葉は、具体(ファクト)、抽象、転用で、それぞれつぎのようなことを書いていきます。
 
具体 世の中で起きている事象や自分の感情など
抽象 そこから得られる気づきや学び
転用 具体的に起こせるアクション(短期的なアクションや長期的な方針など)
 
ノートは見開きで使い、左側に日々遭遇した事象は感じたことなどを書きとめます。
それを抽象化したものを右側のページに書きとめます。抽象化というと難しそうに感じますが、ここで書いた具体的な情報を受けて何か言えることはないか、そこに気づきはないか、他に応用可能な法則はないか、こうした思考作業を抽象化と呼んでいて、抽象化したことを転用することで日常をアイデアに変えていくことができます。
 

 
例えるとすると、たくさんの枝や葉っぱのついた大きな木の状態が具体、そこから枝をそぎ落として幹だけにするのが抽象ということになり、枝を切り落とされた一本の木は、そこから椅子をつくったり、家をつくったり活用しやすい形になったと考えることができます。
この枝を切り落とす作業=抽象化が一番大事で、抽象化がうまくなると、とても楽に色々なアイデアに転用しやすくなるそうで、言葉が多く具体的なほど転用しにくくなるので、この作業になれて上手くなってくると、言葉がだんだんと短くなってくるのだそう。
 
何度も繰り返して練習することで、どんどん上達するということなので、皆さんも是非、チャレンジしてみてください。 
実はSHOWROOMというビジネスも、この具体、抽象化、転用のフォーマットによるアイデア発想から多くを得ているそうです。前田さんにとって、メモは「生きること」だと言い切るほど魔法のような力を持つメモ術で、皆さんもアイデア発想のスキルを磨いてみませんか?



穏やかでありながら、とても高いエネルギーをもって丁寧にお話される前田さんにとても暖かい人柄を感じました。そして、前田さんのお気に入りだというモレスキンのノートと、自分の手になじむペンを早速買いに行きたくなるようなセミナーでした。

 

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