2007年11月16日 (金)  19:00～21:00

韓国には総人口4300万人の半分に近い約2000万人が利用するソーシャル・ネットワーキングサイト（SNS）があります。その名前は「Cyworld」（サイワールド）。
驚きは利用者数だけではありません。SNSビジネスの場合、広告収入以外の収益モデルがあまりないために苦労する企業が多い中で同社は、月間の売り上げは約10億円にものぼり、また30％を越える収益率を誇ります。
韓国サイワールドは、韓国SKコミュニケーションズが1999年にスタートし、2001年にミニホームページサービス「ミニホムピィ」を始めてからブレイクしました。売り上げのうち8割をミニホムピィ用のアバターやスキンなどデジタルアイテムから、残りを広告などの他収入から得ています。
ネットコミュニティから収益を上げる仕組みはどうやって作れるのか。韓国での成功の背景や、SNSビジネスについて、サイワールドの創業者でありながら現在はサイワールド・ジャパンの取締役を務めているイ・ドンヒョン氏に伺います。また、韓国､日本双方のネットビジネスに精通するイ氏、モデレーター､参加者を交え、ネットビジネスの今後の展望について考えます。

1999年、韓国でサイワールドという企業を創業してから、「仲のいい世の中づくり」というビジョンを達成するために、2003年までに毎年のようにサイワールドのネットサービスをアップグレードするプロジェクトに取り組んできました。すべてのプロジェクトが成功で終わったわけではありませんが、3度目のプロジェクトで生まれたミニホムピィは、現在2000万人が利用し大成功といえます。
本セミナーでは、ネットサービス創造の過程でサイワールドが取り組んできたプロジェクトについてもご紹介します。

※※本講座は平成19年度第１回NEDO産業技術研究助成事業（「ネット・コミュニティを通じたデジタルコンテンツの競争優位性確立についての研究」研究代表者：西川英彦）の支援を受けた研究成果の一部です。