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1stタームが和やかにスタート!

グローバル・アジェンダ・ゼミナール2012

更新日 : 2012年02月01日 (水)

[Global Agenda Seminar 2012 開催レポート]
第1ターム:世界の中の日本 ~Japan's survival in the struggle for global dominance~
ゲスト講師:渡部恒雄(東京財団 ディレクター(政策研究)/上席研究員)
ファシリテーター:石倉洋子(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)

文/小林麻実 写真/御厨慎一郎


2010年、1年間にわたって開催された「グローバル・アジェンダ・ゼミナール」。
世界で活躍する様々なゲスト講師を迎え、全て英語で実施されたこのセミナーは、その内容の充実度によって、大きな反響を呼んできました。

2012年1月14日(土)、装いも新たに「グローバル・アジェンダ・ゼミナール2012」が開講されました。

今回の大きな変更点は、3か月ごとにひとつのテーマを討議する、短期集中型プログラムとなったということです。これは、参加者それぞれが興味を持つトピックに取り組めるように、また、第一線で活躍する社会人にとってはなかなかキビシイ課題への取り組みを、選択して集中的に行えるようにするためです。

東京財団・政策研究事業ディレクター兼上席研究員の渡部恒雄氏をゲスト講師に迎えて行われました。

メイン・ファシリテーターの石倉洋子氏

第1タームの受講生たちとともに。
2012年の第1タームのテーマは「世界の中の日本」。東京財団・政策研究事業ディレクター(外交・安全保障担当)兼上席研究員の渡部恒雄氏をゲスト講師にお迎えしました。

そして2010年に引き続き、ファシリテイターを務めるのが石倉洋子・慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授です。いつも驚かされるのが、参加者を上回る石倉教授の周到かつ完璧な授業への準備。授業全体の完全なシュミレーションはもとより、初対面の参加者個々の志望動機や選考課題の結果、顔写真まで開講前に把握して、中身の濃いクラスを率いていきます。

米国シンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)でのご経験をはじめ、世界のトップフロンティアで活躍する渡部氏からは、The New York
Times等の海外英字紙にあるOp-Ed(社説ページにある有識者コラム)をご紹介頂きました。ここへ実際に投稿するコラムを書くことが、この第1タームの参加者にとってのゴールとなります。

多忙なビジネスパーソンは、とかく目の前の実務に追われ、世界の潮流を見失いがちになりますが、国境というボーダーが変化している今だからこそ、国際政治・外交といった視点を抜きに、グローバルに活躍することはできません。

「戦略とは個人にも、企業にも、国家にも必須のものである。では、その要件とは何か?」と問いかける渡部氏。ビビッドな渡部氏のレクチャーに、インタラクティブに疑問を投げかけ、参加者を巻き込む石倉教授。これらはすべて、現在の世界のスタンダードとなっている英語で行われます。

現実にある問題を学び、議論し、提言していくグローバル・アジェンダ・ゼミナール。後半は自己紹介ゲーム等も行い、和やかながらも緊張感のあるスタートとなりました。