記事・レポート
活動レポート
日本髪の歴史から、“日本の復興ビジョン”まで、多彩なテーマで開催
~5月開催のライブラリートークレポート~
ライブラリートーク
六本木ライブラリーでは、六本木ライブラリーメンバー、平河町ライブラリーメンバーを対象開催している「ライブラリートーク」。毎回多彩なスピーカーにお話いただいています。
2011年5月のライブラリートークは、日本文化から、震災後に改めて問われたリーダーシップ、そして翻訳の世界など、幅広いジャンルでの開催となりました。開催した3本をダイジェストでご紹介します。
今も昔も変わらない女心と黒髪の日本史
スピーカー:平松 隆円(名古屋文化短期大学講師 / 国際日本文化研究センター研究員)
開催日:2011年5月16日(月)
よそおいに関する研究で日本文化を追求されている平松隆円さんに、日本髪をテーマにお話いただいたライブラリートーク。『源氏物語絵巻』に登場する女性を見ながら、当時の女性の“美”は髪が長いことが条件であったなど、時代を追って髪型の歴史を振り返りました。
流行の“盛り髪”と呼ばれる髪型に江戸時代の髪型との類似点が見つかるなど・・・意外な発見も。身だしなみに気を配り、少しでも美しく見られたいという女性の心理は、いつの時代も同じなのだと実感しました。
参加したメンバーからは、「ビジュアルが多くてイメージが掴みやすかった」、「時代背景と髪型の移り変わりがとてもおもしろかったです」など感想をいただきました。普段はなかなか知ることの出来ない世界を楽しむ時間となったようです。
流行の“盛り髪”と呼ばれる髪型に江戸時代の髪型との類似点が見つかるなど・・・意外な発見も。身だしなみに気を配り、少しでも美しく見られたいという女性の心理は、いつの時代も同じなのだと実感しました。
参加したメンバーからは、「ビジュアルが多くてイメージが掴みやすかった」、「時代背景と髪型の移り変わりがとてもおもしろかったです」など感想をいただきました。普段はなかなか知ることの出来ない世界を楽しむ時間となったようです。
リーダーに求められる資質 ~アジェンダ・シェーピング・リーダーシップ~
スピーカー:横山 禎徳(東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム 企画・推進責任者/社会システムデザイナー)
開催日:2011年5月17日(火)
東日本大震災後の復興ビジョンが必要とされている今、日本人のアジェンダ・シェーピング・リーダーシップ(課題設定・形成型リーダーシップ)の能力が問われています。
スピーカーの横山禎徳さんは、「知」の訓練を各界のリーダーたるべき社会人に提供しようという試みである
東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム にて企画・推進責任者としてご活躍されています。横山さんからは、復興ビジョンの一例として「先駆的地域社会の構築」案をご紹介いただきました。「復旧」ではなく、世界がうらやむような「先駆的地域社会」を東北地方に創り出すという強いメッセージともに、日本の課題をシステム・デザインの力で解決する一例を示していただきました。そしてこれらを実行できる人材を育成しなくてはいけないと設立された東大EMPの活動についても触れました。
スピーカーの横山禎徳さんは、「知」の訓練を各界のリーダーたるべき社会人に提供しようという試みである
東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム にて企画・推進責任者としてご活躍されています。横山さんからは、復興ビジョンの一例として「先駆的地域社会の構築」案をご紹介いただきました。「復旧」ではなく、世界がうらやむような「先駆的地域社会」を東北地方に創り出すという強いメッセージともに、日本の課題をシステム・デザインの力で解決する一例を示していただきました。そしてこれらを実行できる人材を育成しなくてはいけないと設立された東大EMPの活動についても触れました。
『ダ・ヴィンチ・コード』の翻訳家、越前敏弥さんと楽しむ翻訳の世界
スピーカー:越前 敏弥(文芸翻訳者)
開催日:2011年5月20日(金)
『ダ・ヴィンチ・コード』の翻訳家、越前敏弥さんを迎え開催したライブラリートーク。37歳から翻訳家を目指された越前さん。これまでのキャリアのお話を交えながら、翻訳家という仕事についてお話いただきました。
普段使われている辞書の検索方法などもご紹介いただきながら、誤訳されやすい英文を例にレクチャー。「翻訳という仕事は英語以上に日本語が好きでないとできない」という越前さん。翻訳家が持つポリシーが選ぶ言葉にも影響するということがよくわかりました。参加したメンバーからは、「久しぶりに頭を使い、予備校を思い出しました」、「『ダ・ヴィンチ・コード』の裏話がとても楽しかった」、「翻訳の新しい世界を知ることができた」など、満足の声が寄せられました。
普段使われている辞書の検索方法などもご紹介いただきながら、誤訳されやすい英文を例にレクチャー。「翻訳という仕事は英語以上に日本語が好きでないとできない」という越前さん。翻訳家が持つポリシーが選ぶ言葉にも影響するということがよくわかりました。参加したメンバーからは、「久しぶりに頭を使い、予備校を思い出しました」、「『ダ・ヴィンチ・コード』の裏話がとても楽しかった」、「翻訳の新しい世界を知ることができた」など、満足の声が寄せられました。
関連書籍
化粧にみる日本文化 だれのためによそおうのか
平松 隆円水曜社
アメリカと比べない日本—世界初の「先進課題」を自力解決する
横山禎徳ファ−ストプレス
越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文
越前敏弥ディスカヴァー・トゥエンティワン
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