2010年11月24日 (水)  19:00～20:30

「今、私達が学んでおかなくてはならないこと～確かな未来創造へのマイルストーン」と題して、有識者の方々をお迎えし 、連続セミナーとして開催しているVISIONARY INSTITUTE 2010 Seminar。
全9回シリーズの、いよいよ第8回は、JAXA（独立行政法人 宇宙航空研究開発機構）名誉教授・同技術参与の的川泰宣氏をお迎えします。

的川氏には、昨年6月、宇宙探査ロケット開発における『日本のものづくり・ひとづくり』の歴史と系譜についてご講演いただき、ペンシルロケットの開発秘話から糸川英夫博士の思い出、日本の技術革新力に至るまでのスケールの大きな知と技の世界に学んだ方々から大きな反響がありました。

本年のVISIONARY INSTITUTE2010 Seminarでは、今、日本国内はもとより、世界中の注目を浴びている日本の小惑星探査機『はやぶさ』の秘話を通じて、人類の宇宙探索を担う日本のロケット開発を事例に、私達の発想力・実行力・組織生産性・社会創造性の鍵を考察します。

7年にわたり60億キロの宇宙空間を旅し、本年6月13日、オーストラリア上空に一筋の光となって地球に奇跡の帰還を果たした『はやぶさ』。その宇宙の旅を通じて、私達人類が得たこととは何だったのでしょう。そして、未来に向けてどのような可能性を切り拓くこととなったのでしょう。また、『はやぶさ』が幾多の危機を乗り越えるために独創的なアイディアが生まれることとなった秘密はどこにあったのでしょう。

『はやぶさ』の地球帰還の快挙がもたらした飛翔のイノベーションについて、プロジェクト発足時から尽力され、広報担当として現場を見守りつづけた的川氏に、成功の原動力となった技術的な革新性から、プロジェクトメンバーたちの忍耐と一貫した不屈の精神、リーダーの卓越した統率力と決断力について、お話いただきます。

ものづくりが、ひとの想いを生み出し、ひとの行動を生み出し、ひとづくりを実現し、未来づくりへとつながる。
本VISIONARY INSTITUTEが目指している連続セミナーの、これまでの一連のエッセンスが、ひとつながりとなりつつあります。
前回の第7回セミナーにおいては、正解なき時代の組織・社会・環境づくりのノウハウを解き明かし、その組織・環境を支える創造性のなかに私たちの本質的あり方を探り、確かな行動力となる新たな価値創造に向かう組織と人財開発についてお届けしました。
今回のセミナーでは、その実践例を通じて、いよいよ過去の「それまで」の方法を、未来の「これから」の方法へと変化させてゆく、私たちのマインド・イノベーションの確かなヒントを得ていただけることでしょう。

現在、社会や組織のいたるところで、私達が気づきはじめている「断絶」。その克服と、「一体性」の回復に向けて、有識者の多角的視点から現代をみつめ直し、私達一人ひとりが過去・現在・未来を統合的に通観し、よりよい未来への卓見力を育くもうという本セミナーでは、リーダーが何を実行するか、どのように実行するかだけではなく、個人としても集団としても自らは何者なのか、行動を生み出す心の源泉は何であるかという根本価値にこそ気づき、その能力を高め行くことを目指しています。

2010年4月から10月までのシリーズセミナーでは、

第1回/実践知に本質的視点を発見する『美徳の経営』論
第2回/異文化視点により本質的価値を際立たせる『日本のデザイン』論
第3回/アートの先端視点により意識の進化問題を振り返る『人と環境のコミュニケーション』論
第4回/知性の統合視点から文化資本を卓見する『未来をつくるイノベーションのための文化』論
第5回/自他の非分離の述語視点から新たな社会関係を創造する『存在のホスピタリティ』論
第6回/不可視の過去の叡智を甦らせて現代の知識創造に向かう『言語と文脈』の情報編集的アプローチ
第7回/正解のない現代に状況適応力を高める能力開発に向かう『組織と人財』の社会変革的アプローチ
と回を重ねて来ました。

そして、いよいよ11～12月には
私たちが学んでおかなくてはならない本質的な知識創造と共に、いよいよその知識創造を実践的卓見へと創発・跳躍させる
第8回/世界に誇る『はやぶさ』の問題解決的プロジェクトマネジメント
第9回/宇宙に学ぶ『リベラルアーツ』の統合的インテリジェンスマネジメント と
残り2回のセミナーとなりました。

本セミナー実施後のアンケート調査では、毎回ご参加者の98％がとても満足・満足の好評を示しています。
これは極めて高い評価が得られている証左です。ぜひ、連続してご自身の内的充実と未来への創造力を得てください。

VISIONARY INSTITUTE 2010 Seminarでは、更にセミナー実施前後には、各セミナーの講演内容に学んだ本質的価値を定め、ライブラリーメンバーとファシリテーターによるWorld Cafeを連続開催。「私達の未来創造」について、真摯な対話を継続して重ねています。
『経済行為とは？』『変容とは？』『日本が変わるためには？』『母なるものとは何ですか？父なるものとは何ですか？』など多彩なテーマを設定し、そこに一貫して通底する問題意識や解決策をめぐり、毎回盛況のうちに活気に満ちた対話が重ねられています。
それは、それまでの気づきや発想を更に発展生成させる、まさに意識変容（マインドイノベーション）が、参加者同志の中で実感されつつあるものです。
これまでのプロセスから、いよいよ本年後半のVISIONARY INSTITUTEにおいては、『日本とは』『日本人とは何であるのか』『世界の中の日本・日本の中の世界』『私達にとってかけがえのないもの』という本質的な文化視点について、今、私達が実践的に何にどのように向かうことができるのか探究に取組んでゆきます。この一連のWorld Cafeの取組みと識者によるシリーズセミナーの実施概要は、2011年、皆様と共に歩んだ成果を精華として一冊の書籍づくりに向かう予定です。

ぜひ、その毎回のVISIONARY INSTITUTE開催のリアルな場で、共に本質的・実際的な経験価値を高めてください。

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