VISIONARY INSTITUTE
第3回 日本の未来の種
~よりよい未来のために発想を広げる・情報を繋げる・行動を発する~
よりよい未来への卓見力を育むための-VISIONARY INSTITUTE(ヴィジョナリーインスティテュート)-が、2010年4月からの連続開催で巻き起こした『意識改革(マインドイノベーション)』。その成果を継承し、2012年9月より海外視点から日本力と、その可能性を見つめる全5回の連続セミナーを開催します。国内から国外へ視野・視点・視座を広げ、また、海外から日本国内を振り返り、「今、私達のよりよい未来のために発想を広げておきたいこと」について、異文化の中に二項同体の確かな架け橋を通じて学ぶ機会です。
日時
※本講座は日本語でのセミナーになります。
※本セミナーに先駆けて11/7(水)にライブラリーメンバーを対象にした“World Cafe”
を開催します。
内容
それは、次世代の「食の問題」、そして「地球環境を考える」新たな契機となるものです。未来を拓く『種』に実際に触れ、五感を通じて私達の未来について考えたいと思います。
※「100%オーガニック」という意識革命(ジョン・ムーア氏インタビュー)
広告業界でコピーライターとしてカンヌ国際広告賞をはじめとする数々の賞を取り、外資系企業の日本支社長としてもラーニング・オーガニゼーション(学習する組織づくり)に取り組むなど、常に先取の気質を行動の核にしてビジネスの第一線で活躍してきたジョン・ムーア氏。
現在、世界を巡る社会起業家として、取り組んでいるのが「100%オーガニック」です。それは「哲学であり、Way of Life =生き方」であると語り、大自然の運行とともに大地の恵みを享けるために私達は「土」と「DNAの強い種子」について知らなくてはならないと諭されます。現在、その啓蒙活動は、広く日本の四国や九州の古民家や里山を中心に、現代の理想的な農耕について自らの叡智と実践を通じて、数多くの支持を得ています。
「土」をつくること。
「コンパニオンプランツ」という相性のよい植物の種を意図的に蒔き、「100%オーガニック」を実現させること。
自然の摂理と生命力に従って人間が手間をかけすぎることなく、あるべき姿を生み出す事の必然には、都市生活に浸りきっている私達には「奇跡」と思える叡智が備わっています。その本質に触れる時、私達が何を喪失したのか、そして未来に何を選択することがより良いのか、あらためて私達の進むべき未来へのヒントを得ることができるでしょう。
ジョン・ムーア氏からのメッセージ
We are locked inside our own words and languages.
We have lost contact with our hearts and soul.
We look at Nature from the outside, like visitors or foreigners.
私たちは自身の思考の中で独り生きています。
私たちは自身の言葉と言語の中に閉じこもっています。
私たちは自身の心と魂のコンタクトを失っています。
私たちは外側から訪問者や異国人のように自然を見つめます。
Flowers color themselves to attract bees not humans.
A bee sees totally different color light to a human but human choose all the colors of the flowers in gardens. No wonder bees don`t come to visit our gardens.
花々は人間ではなく蜂を惹き付けるために色を付けます。
蜂は人間とまったく違ったように色と光を視ますが、人間は庭にあらゆる色の花々を選びます。蜂が私たちの庭にやってこないのも当然です。
We have broken the natural rthyms and connections that nurture this world in the past 50 years.
We need to become residents again and not tourists.
If we are to restore this world in the next 5 years, what should we do day by day?
私たちは過去50年間、この世界を育む自然のリズムと繋がりを破壊してきました。
私たちは旅行者ではなく、再び居住者になる必要があります。
これからの5年間でこの世界をよみがえらせるとしたら、私たちは毎日何を行うべきでしょうか。
How can we best restore our own hearts and mind to our own balance and at the same time restore this world for the next generation?
心と精神を自分自身のバランスの最善へとよみがえらせると同時に、次世代のためにこの世界をよみがえらせることは、どのようにして可能となるでしょうか。
Eco is a 50 years old concept and out of date. Sustainability is not enough anymore. We have already eaten our kids seed rice. We have drunk all of their clean, fresh water.
エコは50年も経ったコンセプトであり、時代遅れです。サステナビリティーでも、もはや十分ではありません。私たちは私たちの子どもたちの種となる米を食しています。私たちは彼らのきれいで新鮮な水を飲み干しています。
We need to restore and replace, day by day. Seed by seed.
Seeds of Life is the restoration of seeds, place, culture and the whole of life, not just human beings.
私たちは毎日よみがえり、刷新する必要があります。種による種まきです。
(Seeds of Lifeは、人類はもちろん、種、場所、文化そして人生全体の復興です)
I look forward to sharing more and hearing your insights on how we can act together for the next 5 years.
これからの5年間で共に何を成し得るかについて共有し、あなたの見識を伺うことを楽しみにしています。
■受講をおすすめしたい方
2. 自然の法則に従った現代の食や環境の本質と可能性を探りたい方。
3. 次世代につなぐ未来への生命力を高めるヴィジョンを得たい方。
4. 日々の活動の中に確かな安心と信頼を生む知恵と実践に向かいたい方。
5. 新たな意識改革の契機を通じて未来への起業のヒントを掴みたい方。
本セミナーは、2012年度のVISIONARY INSTITTUTEの連続セミナーの第3回です。
第2回は、日本の生活の流儀を知り、農を通じて大地の土に親しみ、恵みを享けるということの価値についてエバレット・ブラウン氏にお話いただきます。それに続き、『日本の未来の種』について見失ってはならない視点をジョン・ムーア氏に投げかけていただき、『生命の学び』の本質を深める重要な鍵となるものです。
今後の「VISIONARY INSTITUTE-2012 Seminar」
VISIONARY INSTITUTE 2012 Seminar一覧 (PDF:3.5MB)
各回の講師の関連サイトは以下になります。ご参照ください。
私達の過去・現在・未来を統合的に通観してよりよい未来への卓見力を育む機会、
VISIONARY INSTITUTE 2012では、現代のリーダーシップの『賢慮』について、2010年の野中郁次郎一橋大学名誉教授の示唆に続き、世界的ベストセラー『7つの習慣』ならびに自著の『8つの鍵』で知られるロイス・クルーガー氏を迎え、世界標準のリーダーシップの考察からスタートしました。
続いて第2回は、松岡正剛氏と共に『日本力』について日本の文化資本について対談本を出版されているエバレット・ブラウン氏。
第3回は、自然界と対峙し日本の村・農業再生に力を注ぎ、世界のシードバンクをネットワークする社会起業家ジョン・ムーア氏。
第4回は、『死生学』について日本に学びの扉を押し開いてくださった上智大学名誉教授アルフォンス・デーケン氏。
そして第5回は、現在、原発事故問題を子細に豊かな日本語で啓蒙されている詩人アーサー・ビナード氏に、「ここが家だ、ベン・シャーンの第五福竜丸」や広島原爆の記憶を綴った新刊「さがしています」などを通じて、現代の核の問題に迫っていただきます。
本5回シリーズ連続を通じて、現代の新たな思索と視点を得て未来、次世代へ継承することのできる「光ある指針」を導く機会を願うものです。
講師紹介
講座趣旨
VISIONARY INSTITUTE(ヴィジョナリー・インスティテュート)は、私達の過去・現在・未来を統合的に通観して、「今、私達が学んでおかなくてはならないこと」を創発し、よりよい未来への卓見力を育む。次世代に伝承してゆく本質的な価値創造を志向する学習機会です。
「今、私達が学んでおかなくてはならないこと~確かな未来創造へのマイルストーン」と題して有識者の方々9名をお迎えし、連続して学びを深めるVISIONARY INSTITUTE 2010に続き、本年2012年9月から5回シリーズで開催されます。2010年~2011年、東日本大震災の前後の開催となった本企画に、多くのご賛同と好評を得て、本年の継続開催が実現しました。
VISIONARY INSTITUTE 2010における、連続した「日本のマインドイノベーション」について語り継がれた講演記録の数々は、震災後の現代社会において尚一層、その示唆の意義を放ち、重要な示唆に富むものです。その成果を継承し、本年2012年は、更に、日本国内から国外へと視座・視野・視点を広げ、「今、私たちのよりよい未来のために発想を広げておきたいこと」について、外国人の方々の眼から日本の可能性を読み解いていただくシリーズセミナー企画をお届けします。今、私達のよりよい未来のために発想を広げる・情報を繋げる・行動を発する。異文化の交差の中に、二項同体の確かな架け橋を通じて、過去・現在・未来を通観して学ぶ機会です。
※2010年に開催されたセミナーの講演録は以下になります。
(2010年は全9回、2011年は緊急セミナーとして1回開催いたしました。各セミナーの概要はページの下部をご参照ください。)
「美徳のイノベーション 未来を経営する作法」(野中郁次郎 一橋大学名誉教授)(2010年4月開催)
「未来をつくるイノベーションのための文化資本」(福原義春 ㈱資生堂名誉会長)(2010年7月開催)
「創成のイノベーション 未来を創るリベラルアーツ」(佐治晴夫 鈴鹿短期大学学長)(2010年12月開催)
開催実績
ハンス・ルドルフ・ヘレン (農学者 / 昆虫学者 / バイオヴィジョン財団ファウンダー)
アリス・カニングハム (NPO法人秀明インターナショナル国際プロジェクト エグゼクティブディレクター 国連NGO担当)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2014/12/12 (金)
)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2014/11/28 (金)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2014/06/13 (金)
公益財団法人地球環境戦略研究機関 国際生態学センター長)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2014/01/30 (木)
鮎川雅子 (日産グローバル株式会社代表取締役)
薄羽美江 (株式会社エムシープランニング代表取締役 / 一般社団法人三世代生活文化研究所理事)
開催日 : 2013/06/18 (火)
募集要項
日時 |
2012年11月14日
(水)
19:30~21:00 ※本講座は日本語でのセミナーになります。 |
---|---|
受講料 |
5,000円 |
定員 | 150名
※定員になり次第締め切らせていただきます |
主催 |
|
プログラム提供 | |
会場 | アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階) |
※お申込期日:2012年11月14日15:00まで
お支払い方法
クレジットカードによるお支払いのみです。
※お申込み後のキャンセル及び返金は承っておりません。
※クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMERICAN EXPRESS、DINERSのみのお取扱となります。
※お支払方法は「一回払い」のみとなります。(「リボルビング払い」「分割払い」等はご利用いただけません)
【その他】
※領収証をご希望の方は、「申込画面」内の<請求書・領収証発行>欄でラジオボタンの「WEB上で発行する」をお選び下さい。
「WEB上で発行する」をお選びいただきますと申込完了後に、領収証のダウンロード画面が表示されます。ダウンロード画面を一旦閉じると再度ダウンロード画面に戻ることが出来ませんのでご注意ください。
VISIONARY INSTITUTE 開催実績
野中 郁次郎(一橋大学 名誉教授)
2007年の『ウォール・ストリート・ジャーナル』誌で「The most influential business thinkers(最も影響力のあるビジネス思索家トップ20)」に選出された野中郁次郎氏のご講演です。
グエナエル ニコラ(デザイナー)
「日経ビル・メディアギャラリー」や「ユニクロメガストア」などのデザインをてがけるニコラ氏に、人の体験や動的視点からうまれるデザインへのアプローチについてお話いただきます。
伊藤俊治(東京藝術大学教授)
時代の先端技術とアートの関係性を通じて、これからの新しい社会創造や、よりよいビジネス創出のための人間の想像力と創造力についてお話いただきます。
福原義春(㈱資生堂 名誉会長)
未来の日本創造になくてはならないこと、イノベーションのために私達が一度立ち止まって考え抜かなくてはならない、私達の文化資本の本質についてお話いただきます。
山本哲士(東京藝術大学客員教授)
21世紀の新たな視点ともいえる、“ホスピタリティ経済”の視点から、ホスピタリティ・ビジネス創造とホスピタリティ人間形成についてお話いただきます。
松岡正剛(編集工学研究所所長)
編集という方法をめぐり、日本の文化資本への可能性、そして「言語」や「文脈」についてお話いただきます。
高間邦男(㈱ヒューマンバリュー)
正解なき時代の組織・社会・環境づくりのノウハウを解き明かし、その組織・環境を支える創造性のなかに私たちの本質的あり方を探り、確かな行動力となる新たな価値創造に向かう、人財開発のトップスペシャリストによる貴重なセミナー機会です。
的川泰宣(JAXA名誉教授・技術参与)
世界中の注目を浴びている日本の小惑星探査機『はやぶさ』の秘話を通じて、人類の宇宙探索を担う日本のロケット開発を事例に、私達の発想力・実行力・組織生産性・社会創造性の鍵を考察します。
佐治 晴夫(鈴鹿短期大学学長)
「私たちはどこから来てどこに行くのか」という根本的な問題とともに、リベラルアーツ(教養や芸術)が我々にもたらす影響そして重要性についてお話いただきます。
佐治 晴夫(鈴鹿短期大学学長)
リーダー不在といわれる現在、私達一人一人が、個人として、集団として、私達は何者であり、そして私達の動を生み出す心の源泉とは何か、その「本質」を見つめ直す機会として、「これまでの日本、これからの日本」をテーマにお話いただきます。
下山 博志氏(人材開発プロデュース企業 ㈱人財ラボ 代表取締役社長)
「VISIONARY INSTITUTE 2012」特別セミナー。日本人が考える「グローバル人材」と、米国など海外の人々が考える「グローバル人材」とはマッチしているのでしょうか?そして、海外で求められている「グローバル人材」とはどのような存在なのでしょうか?海外の視点で「グローバル人材」について考えます。
お問い合わせ先
アカデミーヒルズ スクール事務局
受付時間:10:00-18:30 (土・日・祝・年末年始を除く)
※お電話及びメールでの講座お申込は受け付けておりませんのでご了承ください。
- 電話番号 :
- 03-6406-6200
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