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グローバルな問題を解決するには、投資家の視点も必要

グローバルの視点で考え議論する [Global Agenda Seminar 2013] 開催レポート

更新日 : 2013年10月02日 (水)

Global Agenda Seminar 2013 セミナーの様子

Session4
投資家から見た世界を変える人物 ~Investing in Change Makers~

ファシリテーター:石倉洋子(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)
ゲスト講師:谷家衛(あすかアセットマネジメント株式会社 代表取締役)

文/小林麻実 写真/スクール事務局


谷家衛(あすかアセットマネジメント株式会社 代表取締役)

石倉洋子(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授)

グローバル・ゼミ(以下、GAS)第4回となるゲストスピーカーは、あすかアセットマネジメント代表取締役の谷家衛氏にお越しいただきました。1987年という外資系証券会社の黎明期にソロモン・ブラザーズに入社し、トレーダーとして活躍。以来、金融界での成功を重ねてきた投資家です。日本初のネット保険会社であるライフネット生命への創業支援や、ISAK(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢)の発起人代表としても知られています。

「グローバルな問題を解決するには、資金が必要。その資金をどのように集めるかを検討するためには投資家の視点が必要となる」という、石倉洋子・慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授の指摘が、谷家衛氏がゲスト講師に選ばれた経緯でした。

1時間を超える谷家氏の英語によるスピーチでは、成長するアジア経済を取り込む等、谷家氏の投資についての考え方や、経営陣に求められるものについて話をされました。なかでも、グローバルな視点から見た日本の強みや弱みについてのコメントは特に印象的でした。

スピーチのあと、GASの参加者たちは、谷家氏からの投資を受けられるような事業プランやアイディアを創出するために、グループに分かれて英語でディスカッションを行いました。「経営にはどの程度関与されることになるのか? リターンはどの程度確保することを想定すべきか?」等、起業家の立場になって考えます。一般の会社生活ではなかなか考えないようなトピックに取り組むことは、とても得難い経験です。谷家氏はどの質問にも丁寧に答えられていました。

中盤を過ぎたGASでは、最終回に発表する修了レポートも気になります。石倉教授からはレポートのまとめ方についてのアドバイスがなされ、参加者は真剣に聞きいっていました。今後は急遽設定されたレポートの中間発表会をはさみ、いよいよ次回は宇宙飛行士の向井千秋さんを迎えて行われます。