日本元気塾

米倉ゼミの活動報告(5期)

日本元気塾
更新日 : 2017年04月20日 (木)

第6回 「立場によって異なる視点を知る」
    ゲスト:テレビ東京『未来世紀ジパング』プロデューサー陣

講義概要



■開催日時 
2017年1月16日(月) 19時~21時00分

■概要
「立場によって異なる視点を知る」
ゲスト:テレビ東京『未来世紀ジパング』プロデューサー4名

文:佐野 写真:アカデミーヒルズ

「いかに発見があるか」「興味が無い人を振り向かせられるか」
インパクトを与えることができなければ世の中に響かない。

テレビ東京『未来世紀ジパング』のプロデューサーを招いて、実際に番組を創る目線で、塾生の番組企画アイディアを評価していただきました。米倉先生は課題の主旨を「アウトオブコンフォートゾーン。自分の得意分野から出ること、不得意なところにアウトリーチしてプロの意見を聞くことは、イノベーションにとって大事なことだ」と伝えます。

ほとんどの塾生にとって「テレビ番組」の企画は初めて。そして、プロデューサーの皆さまからのフィードバックは、いつもテレビ企画を考えている視点によるものでした。
「テレビは単純でわかりやすいものが求められる」
「タイトルを見ると何をやるかわかるように。人を惹きつけることが大事」
「映像になるかどうか。面白い映像が取れなければ、無かったことになるのがテレビ」
「知っていることはその裏側を、知らないことは表の顔を伝えよう、と企画を考える」

また、「掴みで興味のない人を振り向かせられるか」「オリジナリティはあるか。尖っていないと他に勝てない」「プレゼンテーションは表紙と2枚目で勝負を決めたほうがいい」というアドバイスも。これはテレビ番組企画に限らず、どんなビジネスやプレゼンの場面でも共通するポイントであり、米倉先生からは「足りないのは、相手を掴むユーモアだ!(笑)」との指摘も。
最後にチーフプロデューサーから「普段違うビジネスをしている塾生からの企画は、気づかされることが多かった」というコメントもいただきました。両者にとって、立場による視点の違いで、ここまで事象の捉え方が変わるのか、ということに気づかされる有意義なセッションとなりました。

講義の感想レポート 

塾生による講義を終えての“熱い感想”を、毎回ご紹介していきます。 
今回は、原さん、本木さんのレポートです。

原さん
テレビ局の人たちに共通するのは一定以上の突き詰められたクオリティのもの以外は許さないという矜持だ。冒頭から未来世紀ジパングチームのディレクターの方々は、「本質的にそこに何が詰まっているのか」「視聴者を惹きつけたいストーリーは何なのか」を突いてくる。チーフが指摘していた「発表は見出しと2枚目で決着をつける」という今の時代の肌感覚。
そうだ。スマホ画面で即レス・Wi-Fi読み込みに慣れ、視聴体験をここ10年で決定的に変えさせられた僕らには、アイデアを文字で読み上げる時間はないのだ。冒頭4秒、ないし12秒程度で「つかめるか」。 彼らがその秒感覚での視聴率を狙うのと、我々が公私で人を口説いて仕事を進めるのは、本当はそれほど差がないのだ。
地理教師である塾生の、教え子たちがどのようにテレビ東京の報道番組を見るかを丁寧に説明した発表は、ディレクター陣も好奇心に揺れ小刻みに頷いていた。
「僕らだって企画が一発で通ってそのまま進むことはまずない。通ったアイデアをたたき台に何度も練り込んで現地で撮影して作り込む」だからこそ、相手を「つかめるか」という、文字面だけでは読み取れない「核心」「確信」「絶対」を、本当は企画書に込めなければならないのだ。
本木さん
これまでの「ビジネス・テーマ」から「コンテンツ・テーマ」へと変わり、視聴者から製作者へ目線の切り替えが必要だった。それは一言でいうと「ひっくり返す」。
興味がない人に興味をおこさせるために何を伝えるか、外国の日常に日本をいかに発見するかという宝探しのような取材から番組は作られているのであった。例えば、世界で活躍する剣道家を扱う番組を提案すると、日本人が一人も出場しない武道番組の方がよい、と。第二のシリコンバレーと注目されるイスラエルで活躍する日本人を提案すると、日本で起業する外国人の方がオモシロイ、と。この逆照射から見える日本の姿、日本を出さずに日本の凄さを伝える、「魅せる力」とでもいうような視点の持ち方が新鮮だった。また、新聞ネタの9割は映像が撮れず番組にならない。IT関連は映像が撮りにくいなどの体験談から、訴求力のある現場映像を求め続けるテレビマンの熱意に敬意を感じた。

講師コメント

今回の講義を通じて、米倉先生はどのように感じたのでしょうか?


気まぐれな視聴者を45分間つなぎとめるのは大変な作業なのですね。
しかも、スポンサーというステークホルダーをかかえたテレビ局がいかに自分たちの正義と主張をつくるのかという視点。勉強になりました!