日本元気塾

日本元気塾6期フィールドワーク開催!@雲の上の町「高知県ゆすはら」

~地方創生を自分ごととして考える!~

日本元気塾活動レポート

アカデミーヒルズ スタッフの活動レポート
開催日:2018年5月25日(金)-26日(土) @高知県高岡郡梼原町
文・写真/福岡

建築家・隈研吾さんと ”高知県ゆすはら” へ行ってきました!

日本元気塾6期が開講して間もない5月25日-26日、塾生希望者とともに、高知県梼原町へ行ってきました。梼原町には4期の講師であり、元気塾ファミリーの建築家・隈研吾さんが設計された最新作品『雲の上の図書館』が5月26日にオープン。そのオープン前日に、隈さんが直々に案内してくれるというまたとない機会!濃密なフィールドワーク行ってきました。
隈さんの建築にも利用される木材の加工場「梼原町森林組合」

テーマは「地方創生を自分ごととして考える!」


米倉塾長によるキックオフあいさつ!フィールドワークの目的を確認しました!
日本元気塾6期が開講して間もない5月25日-26日、有志の参加により、高知県梼原町へ行ってきました。梼原町には4期の講師であり、元気塾ファミリーの建築家・隈研吾さんが設計された最新作品『雲の上の図書館』が5月26日にオープン。そのオープン前日に、隈さんが直々に案内してくれるというまたとない機会!濃密なフィールドワーク行ってきました。


梼原町は豊かな起伏を活かした「棚田」でも有名!

梼原町は人口3000人ほどの小さな町。この町に「地域の素材をつかった建築」を設計コンセプトに掲げる隈さんのデザインされた建物が、なんと5つも※!
世界の隈さんがなぜこの小さな町と深い関わりをもつに至ったのか?隈さんの原点とも言われる梼原町をフィールドワークすることで、「地方創生を“自分ごと”として考える!」ことが掲げられました!
※雲の上のホテル・レストラン、雲の上のギャラリー、まちの駅「ゆすはら」、梼原町総合庁舎、雲の上の図書館 
〈参考URL〉http://www.town.yusuhara.kochi.jp/kanko/kuma-kengo/


林業の現場を体感!@梼原町森林組合

梼原町は言わずと知れた林業の盛んなまち。町の中心から車で5分ほどのところにある梼原町森林組合にお邪魔して、加工現場を見学しました。隈さんの建築ももちろんここで加工された地元のスギの木を利用しています。ここで管理される木材は、環境に配慮した森林管理を進めるための国際認証基準「FSC認証」に適合しているそうで、削り出された木皮をバイオマス発電に、端材などを原料とした木質ペレットを製造することで再利用されています。ここで加工された木材にはオリンピック会場にも使われるものもあるそうです。
【梼原町森林組合】http://www.yusuhara.or.jp/

加工現場を体感してきました!

いよいよ隈さん設計「雲の上の図書館」へ!

森林組合を出発した一行はいよいよ隈さんが設計された「雲の上図書館」へ。到着するやいなや玄関に登場されたのが隈研吾さん!早速、館内を案内して頂きました。館内は、木材のぬくもりを足元から感じてほしいという隈さんの思いから、入口から靴を脱いで上がります。
〈左〉隈さんと米倉塾長 〈右〉いざ雲の上の図書館へ!

隈さん直々に館内をご案内!

2階へ上がる階段は梼原町の名物でもある「棚田」を思わせるデザイン。ここに寝ころんで本を読むことも出来そうです。2階へ上がると床がロープになっていて下階が透けて見える部分があります。最初はヒヤッとするも、そこへ足を出して本を楽しむという遊び心満点!
すこしずつ上のフロアにあがるにつれて、本に囲われ、こもって本を読めるスペースも。遊び心をくすぐりながら、本の森へ誘うたくさんの仕掛けが詰め込まれた楽しい図書館でした!

館内は遊び心も満載!

米倉塾長とのスペシャル対談

 見学後、隈さんと米倉塾長のスペシャル対談イベントを開催しました。隈さんからは、梼原町との出会い、建築を通してまちを活性化していくことについて語って頂きました。塾生からも活発な質問がでて、大いに盛り上がりました!以下では少しだけ隈さんのお話をご紹介します!

「梼原町との出会い」
ニューヨークから帰ってきた当時、日本はバブルがはじけて仕事もなかったと話す隈さん。そんな折、知人の紹介で来たのが梼原町との付き合いのはじまりだったそうです。当時の依頼は「梼原座」という町内にある芝居小屋の老朽化がはげしく、その建物の価値を診断して欲しいというもの。町はそれを壊そうとしていたのですが、建築家としてその価値の重要性を町長に伝えたところ、改修保存することになったのがきっかけにありました。仕事がろくにない時代、町長さんは隈さんのことを覚えていてくれて、以来、はじめは公衆便所を設計を依頼され、その後、雲の上のホテルの設計をさせて頂くことになったそうです。


「隈さんが建築をつくれば人が来るんですか?」
質問タイムでは塾生からこんな問いかけがありました。
梼原との30年間の付き合いを振り返られ、「活性化にはまず町の人たちの熱意が大事!」と語られる隈さん。30年の間、4代も町長が変わったのに、前代の方針をしっかりと引き継いでくれるそうです。おかげで継続的にまちづくりに関われることがこのまちが着実に成果を出せている。梼原の町の行政の人をみていると、何年もかけて一歩一歩上っていこうとするく感じがすごいと、塾生への問いかけへも丁寧にお答え頂きました。

フィードバックディスカッション「地方創生を自分ごととして考える」

二日目の朝、塾生たちは米倉塾長を囲んで、今回のテーマ「地方創生を自分ごととして考える」にについて議論!みんなが梼原町や隈さんの取組みに、感じたことを語り合いました。

■塾生からのコメント
・隈さんの地元の人たちと継続的にコミュニケーションを取りながら、まちに存在する良いものを引き出していく姿に感銘を受けた。共につくる過程を大切にして、そこで生まれたストーリーから価値づくりをしていく「価値協創」は大切だと感じた。
・森林組合が取組んでいるような国際認証(FSC認証)など、地方からでもグローバルに発信していくような価値創出は大切。
・私も地方出身者。地方の若者の勉強するときの動機は「都会へ出たい」という矛盾するもの。本当に必要なのは地方の子供たちに、どうやって生きていくかを考えさせることかも知れない。
・梼原のような山奥でビジネススクールをつくるのはどうだろう?最終的にまちの人たちが自分たちで稼いでいくことが一番大事なのでは。


■米倉塾長からのコメント
・誰もがネットで多くの情報に触れることができる時代。そんな時代だからこそ隈さんのように、地域に入り込んで地元の人との交流を通して、良いものを引き出していくことにヒントがあるように思う。
・この町の人口が増えていることにも注目したい。建てるだけでなく雇用を生み出したり、子育てがしやすい町としての整備を継続しているのもこの町の強さ。

百聞は一見に如かず!現地で起こっていること、そこで活躍する人に直接触れることで、参加した塾生はそれぞれに自分ごととして感じ、自分たちに何ができるのかを考えたようです。
日本元気塾ではこれからもフィールドワークを企画していきたいと思います!



(左)雲の上の図書館にて(中)雲の上のホテルギャラリーにて米倉塾長・隈さん(右)雲の上のホテル・ギャラリー外観