日本元気塾

楠木ゼミの活動報告(6期)

日本元気塾
更新日 : 2018年06月29日 (金)

第2回 「好き嫌いの復権」

講義概要

■開催日時 
2018年6月13日(水) 19時~21時

■概要
・講義 「好き嫌いの復権」
・ワーク「仕事について好きなこと、こだわりを洗い出す」

写真/アカデミーヒルズ

第2回のテーマは「好き嫌いの復権」。

「レース(競走)は勝ち負けがはっきりしているが、ビジネスはコンペティション(競争)。同じ分野でも勝者が複数存在できる(ユニクロとZARAなど)」、「『好き』はダウンサイド(失敗したり、ダメになりそうな時)に強く、『でも、自分はこれが好きだ』という想いであれば『負け』は無い」。つまりは「好き嫌い」がイノベーションの源泉であり、「好きこそものの上手なれ」なのだという楠木先生。

後半は「仕事について好きなこと」を洗い出すワーク。塾生からは、仕事へのこだわりを改めて言語化し、抽象化する作業は、自分のことながら意外にも難しかったという声も。ワークのポイントとして「好きなことを考えるときには、嫌いなことも考えること」だという楠木先生の言葉が印象的でした。

※「好き」がイノベーションの源泉であるという例で、コンピュータOS「Linux」を作ったリーナス・トーバルズの著書「それがぼくには楽しかったから』(『Just for Fun』)」が紹介された。

講義の感想レポート 

塾生による講義を終えての“熱い感想”を、毎回ご紹介していきます。 
今回は、伊藤さん、大雄さん、井元さんのレポートです。


伊藤さん
自分は何が好きか。それを今回の授業で可視化すると、私は笑うことが本当に好きだと気づいた。勝負に勝って笑いたい。もちろん顧客にも笑ってほしい。仕事仲間とも笑い合いたい。そのためなら、全く違うことを考えて、誰にも負けないレベルになりたいと思ってしまう。自然と。
イノベーションの源泉が「好き」だということが、とてもよく腹落ちできた。誰かに強制されてやる努力は、確かにつまらない。

いつもあっという間に時間が過ぎるのは、この講義が好きだからだと感じた。一人ひとりの好き嫌いを認めて、もっと多様な価値観に触れていきたい。

大雄さん
受講後、普遍的な「良し悪し」と個人的な「好き嫌い」の判断軸を意識して、自分の行動を振り返ることができ大変有益であった。また、自分自身の「好き嫌い」を抽象的に言語化することが実は難しいことにも驚いた。自分の性格上、「好き嫌い」を重視するあまり、ビジネスの世界においても、自分以外のだれかのためになされるべき「仕事」ではなく、自分のためだけの「趣味」に走りがちである。このため、他者にとって価値のある「仕事」として成立するように意識して、引き続き「好き」を追求していきたい。


井元さん
「好きなことを自分でよく分かっていて、それを仕事にしている人は強い。」

楠木先生がそういう人であることは本を読んで知っていたが、あらためてよく分かった。塾生仲間にもそういう人がいた。そういう人はとても眩しく輝いて見えた。
一方の自分はどうか?何が好きなのかよく分からない。一つの言葉で表現できない。いつの間にか忘れてしまったのだと思う。毎日意識して「好きなこと」を思い出し、これからの大切な基準にしたい。
また、個々人の好き嫌いの多様性は性別や国籍など単なるデモグラフィーの多様性より意味がある、という先生のご意見は新鮮だった。塾生仲間の「好きなこと」に触れ、その多様性の躍動感をイメージできた。

講師コメント

今回の講義を通じて、楠木先生はどのように感じたのでしょうか?


インセンティブ(誘因)ではイノベーションは生み出せない。自己の内部から湧き上がるドライブ(動因)が不可欠だ。動因の中心にあるのが自分の「好き嫌い」。自分のことは自分がいちばんわかっているはずだが、好き嫌いは内発的であるだけに自分でもきちんと理解していないことが多い。今回は大谷翔平選手が使っているフレームワークを応用して、自分の好き嫌いを言語化するエクササイズをした。受講生にはこれを起点にして元気塾で自らのイノベーションのアイデアを生み出してもらいたい。