日本元気塾
藤森ゼミの活動報告(5期)
日本元気塾
更新日 : 2016年11月28日
(月)
第2回 「リーダーシップの80%はコミュニケーション」
講義概要
■開催日時
2016年10月31日(月) 19時~21時
■概要
・藤森氏講義 事前課題 映画「12人の怒れる男」を観て
・質疑応答
文/佐野 写真/アカデミーヒルズ
2016年10月31日(月) 19時~21時
■概要
・藤森氏講義 事前課題 映画「12人の怒れる男」を観て
・質疑応答
文/佐野 写真/アカデミーヒルズ

コミュニケーションの原則~自分を語る、相手に語らせる~
第2回藤森ゼミでは、映画「12人の怒れる男(12 Angry Men)」を事前に鑑賞する、という課題がありました。12人の陪審員が、有罪11人と、無罪1人に分かれて議論をしていくストーリーの映画です。
ゼミ冒頭、藤森さんから、映画の中で1人だけ無罪を主張した人は「最初から意図的に主張したのか?」「思いつき(行動や証拠などへの素朴な疑問点があった)なのか?」という問いかけがありました。教室の中で、意図的だったと思った人は一人。しかし、その人になぜそう思ったか、を語ってもらうと、それに納得して意見を変える人が3人、8人、と増えていきます。まるで、映画の中の出来事を追体験するようなディスカッションに発展し、教室内には「おもしろいことになってきた」という空気が充満していきました。
藤森さんは「変革は、プロセスによってみんなを導くことができる。リーダーは行き先を決めて、ゴールに連れていく」「行動を起こさせるためのコミュニケーションが、リーダーシップの80%位を締めている」と語ります。コミュニケーションの原則として「自分を語る」「相手に語らせる」という2つを挙げ、前者の「自分を語る」は日本人の弱点だと指摘します。しかし「自分を語らなければ相手は絶対に心を開いてくれない。いかに“Good Listener”になるか、が重要だ」と。
その後は、組織によるコミュニケーションの違い(ピラミッド型か、フラット型か)や、プレゼンテーションの際に重要な要素、「15秒・60秒・60分」のプレゼンテーションについて(急遽、数人の方が20秒プレゼンを実施!)など、盛りだくさんの内容で講義は終了。
映画を観たという共通認識を持ってディスカッションをしていくことによって、人によって世界の見え方が異なることを学び、コミュニケーションの過程を見つめなおすことができた2時間講義でした。
ゼミ冒頭、藤森さんから、映画の中で1人だけ無罪を主張した人は「最初から意図的に主張したのか?」「思いつき(行動や証拠などへの素朴な疑問点があった)なのか?」という問いかけがありました。教室の中で、意図的だったと思った人は一人。しかし、その人になぜそう思ったか、を語ってもらうと、それに納得して意見を変える人が3人、8人、と増えていきます。まるで、映画の中の出来事を追体験するようなディスカッションに発展し、教室内には「おもしろいことになってきた」という空気が充満していきました。
藤森さんは「変革は、プロセスによってみんなを導くことができる。リーダーは行き先を決めて、ゴールに連れていく」「行動を起こさせるためのコミュニケーションが、リーダーシップの80%位を締めている」と語ります。コミュニケーションの原則として「自分を語る」「相手に語らせる」という2つを挙げ、前者の「自分を語る」は日本人の弱点だと指摘します。しかし「自分を語らなければ相手は絶対に心を開いてくれない。いかに“Good Listener”になるか、が重要だ」と。
その後は、組織によるコミュニケーションの違い(ピラミッド型か、フラット型か)や、プレゼンテーションの際に重要な要素、「15秒・60秒・60分」のプレゼンテーションについて(急遽、数人の方が20秒プレゼンを実施!)など、盛りだくさんの内容で講義は終了。
映画を観たという共通認識を持ってディスカッションをしていくことによって、人によって世界の見え方が異なることを学び、コミュニケーションの過程を見つめなおすことができた2時間講義でした。
講義の感想レポート
塾生による講義を終えての“熱い感想”を、毎回ご紹介していきます。
今回は、尾亦さん、川上(博)さん、川上(光)さんのレポートです。

尾亦さん
第2回藤森ゼミの題材である「12人の怒れる男」は、いわゆる法廷モノのアメリカ映画。裁判直後、ほぼ有罪で纏まりかけていた陪審の場を、P.フォンダ扮する一人の男が反対意見を呈し、議論を重ねながら同意者を増やし、最終的に・・・という物語。
実はこの映画の意味合いが今ひとつピンと来なかった。一体リーダーシップとどう関係があるのだろう?
ただ、ゼミで議論を重ねて行く内に、それは私がタテ型組織でのリーダーシップを前提としていたことに気付かされる。陪審のように組織内の力関係が平等な場においても、リーダーシップは発揮できるのだ!第1回ゼミで「リーダーシップの発揮は、組織のどの場所においても可能だ」と藤森先生が仰っていたことを再認識させられた。
そして、最も印象に残ったのが「最後に残った最大の反対者を落とすポイントが、最後から二番目の人の説得にあった」とのMさんのご指摘。「?」と思った方は、映画をご覧ください。
第2回藤森ゼミの題材である「12人の怒れる男」は、いわゆる法廷モノのアメリカ映画。裁判直後、ほぼ有罪で纏まりかけていた陪審の場を、P.フォンダ扮する一人の男が反対意見を呈し、議論を重ねながら同意者を増やし、最終的に・・・という物語。
実はこの映画の意味合いが今ひとつピンと来なかった。一体リーダーシップとどう関係があるのだろう?
ただ、ゼミで議論を重ねて行く内に、それは私がタテ型組織でのリーダーシップを前提としていたことに気付かされる。陪審のように組織内の力関係が平等な場においても、リーダーシップは発揮できるのだ!第1回ゼミで「リーダーシップの発揮は、組織のどの場所においても可能だ」と藤森先生が仰っていたことを再認識させられた。
そして、最も印象に残ったのが「最後に残った最大の反対者を落とすポイントが、最後から二番目の人の説得にあった」とのMさんのご指摘。「?」と思った方は、映画をご覧ください。

川上(博)さん
残った10%にどうやって賛成してもらうか。皆自分の状況に置き換えたりしたのではないか。私も考えたし、講義後今日までも考えていた。明確な答えは無いし付帯的状況によって正解と不正解が逆になる事もあろう。「10%は無視してもよいという意見もあったが、その中にどうしても切れない超重要人物がいたら?」「明確に反対が何%残っているのかわからない事も多いのではないか」「納得せず嫌々賛成に回ってもらうのと、心底納得して賛成してもらうのとでは全然違う」「むしろ反対派が正しくて自分が意見を変えるべきという選択肢も残っている」など。
実は講義で私が重視しているのは、明確な解答を見つける事ではない。むしろそこで考えてもやもやして、終わった後ももっと考えて…を重視している。今回の問いかけのような場面に立ち向かう時に、自分がどのような行動に出るかというのが1つの答えになると思う。
残った10%にどうやって賛成してもらうか。皆自分の状況に置き換えたりしたのではないか。私も考えたし、講義後今日までも考えていた。明確な答えは無いし付帯的状況によって正解と不正解が逆になる事もあろう。「10%は無視してもよいという意見もあったが、その中にどうしても切れない超重要人物がいたら?」「明確に反対が何%残っているのかわからない事も多いのではないか」「納得せず嫌々賛成に回ってもらうのと、心底納得して賛成してもらうのとでは全然違う」「むしろ反対派が正しくて自分が意見を変えるべきという選択肢も残っている」など。
実は講義で私が重視しているのは、明確な解答を見つける事ではない。むしろそこで考えてもやもやして、終わった後ももっと考えて…を重視している。今回の問いかけのような場面に立ち向かう時に、自分がどのような行動に出るかというのが1つの答えになると思う。

川上(光)さん
今回の講義は、映画「12人の怒れる男 12 Angry Men」を見てのディスカッション。リーダーシップの3要素のうちの「コミュニケーション」が課題ということは予想できたが、実際の講義内容は様々なテーマが多岐に渡りコミュニケーションについての考えを深くできた。その中で「内容と伝え方」と「自分の力を磨く、練習あるのみ」という言葉が心に響いた。確かに内容についてはよく考えるが、伝え方については全く考えていなかった。特に顔の表情と声の抑揚。学ぶ必要があると感じた。また、プレゼンをうまくするには自分の力を磨く、練習あるのみと藤森先生のパッションのある言葉を聞いて、当たり前と言えば当たり前、練習あるのみということに今更あらためて気付いた。最後に、陪審裁判で有罪11人対無罪1人を無罪12人にひっくり返すこの映画を見て、先入観一杯の世の中の常識は疑ってみるべきではないかと思った。
今回の講義は、映画「12人の怒れる男 12 Angry Men」を見てのディスカッション。リーダーシップの3要素のうちの「コミュニケーション」が課題ということは予想できたが、実際の講義内容は様々なテーマが多岐に渡りコミュニケーションについての考えを深くできた。その中で「内容と伝え方」と「自分の力を磨く、練習あるのみ」という言葉が心に響いた。確かに内容についてはよく考えるが、伝え方については全く考えていなかった。特に顔の表情と声の抑揚。学ぶ必要があると感じた。また、プレゼンをうまくするには自分の力を磨く、練習あるのみと藤森先生のパッションのある言葉を聞いて、当たり前と言えば当たり前、練習あるのみということに今更あらためて気付いた。最後に、陪審裁判で有罪11人対無罪1人を無罪12人にひっくり返すこの映画を見て、先入観一杯の世の中の常識は疑ってみるべきではないかと思った。
講師コメント
今回の講義を通じて、藤森さんはどのように感じたのでしょうか?

私も映画を観て、自分の欠点と主人公の長所を比較して学んだ。皆にも講義を通してヒントになったことは、ぜひ書き留めて、自分のこれからに生かして欲しい。色々なプロセスがあるが、相手の優れている部分を参考にすることは良いこと。「あいつは自分より凄いと思うことは恥ではない」と言っておきたい。
また、20秒プレゼンをしてもらったが、表情や身振り、声の抑揚など、コミュニケーションの表現は練習すれば必ず向上するので、今後もこういった企画はやっていきたい。
また、20秒プレゼンをしてもらったが、表情や身振り、声の抑揚など、コミュニケーションの表現は練習すれば必ず向上するので、今後もこういった企画はやっていきたい。
藤森ゼミの活動報告(5期) インデックス
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第1回 「グローバルに通用するリーダーシップとは?」
2016年11月02日 (水)
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第2回 「リーダーシップの80%はコミュニケーション」
2016年11月28日 (月)
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第3回 「Diversityと変革のプロセスを語る」
2017年01月27日 (金)
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第4回 「自分自身を変えるSカーブと変革のタイミング」
2017年03月31日 (金)
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第5回 「人をリードしたかったら、自分をリードすること」
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