セミナー・イベント

楠木建の「脱コモディティ化」の戦略~次元の見えない差別化戦略~
大久保編集長、『RollingStone日本版』を語る
~新たな市場を生み出すコンセプト創造力とは

日時

2006年12月07日 (木)  19:00~21:00
終了しています

内容

本年4月、OCEANS創刊時に大久保編集長をお招きし、“「コンセプト」の創造”に焦点をあて一橋大学の楠木建氏とのディスカッション形式で本講座を開催し、大変多くの方々にご参加、ご好評をいただきました。大久保氏は、コンセプト創造の鍵は“クリエイティブ・テクノロジー(CT)”と語ります。クリエイティブによって新しい市場を生み出していこうという発想です。

今回のテーマは、2007年3月に創刊予定の『RollingStone日本版』です。
『RollingStone日本版』における新たなチャレンジ、つまりどういったマーケットを、どういったテクノロジー(手法)で作り出そうとしているのか、モデレーターの楠木氏との対談により『RollingStone日本版』のCTと脱コモディティ戦略の鍵となる既存の概念に捕らわれない新しいものの見方や視点を明らかにしたいと思います。

主なディスカッション項目
・OCEANSのその後
・『RollingStone日本版』のコンセプトとは
・『RollingStone日本版』のコンセプト誕生の動機と経緯
・CT(クリエイティブ・テクノロジー)の鍵=コンセプトを「雑誌」という形にし、いかにして顧客に価値を伝えるか。「するべきこと」と「してはいけないこと」
・コンセプト創造の組織=CTを担う組織とは~今後の事業展開について

講師紹介

ゲストスピーカー
大久保清彦 (おおくぼ・きよひこ)
株式会社インターナショナル・ラグジュアリー・メディア 取締役
オーシャンズ 兼 ローリングストーン日本版 発行人/編集長
セブンシーズ総研株式会社 取締役副社長

大学卒業後、世界文化社等の出版社にて『Miss家庭画報』や『時計Begin』、ファッションムック、書籍等の編集経験を踏み、 2001年に、現LEON(レオン)、NIKITA(ニキータ)編集長の岸田一郎氏と一緒に、主婦と生活社に移籍。

高級男性月刊誌『レオン』の構想から企画における立ち上げメンバー2人のうちの1人。

その後、『レオン』を創刊し、創刊副編集長として特集企画、タイトル、タイアップ展開など、全てを取り仕切る現場責任者として活躍する。日本の高級男性誌としては異例の記録を樹立。そして、2004年に『ニキータ』の構想から企画、創刊まで関わる。「ちょい派手」等の「ちょい」シリーズ、「艶女(アデージョ)」「艶男(アデオス)」「オヤジ、コヤジ」等の斬新なキャッチコピーを考え、大ヒットさせる。

そして、レオン初期からの主要メンバー干場義雅、太田祐二とともに2005年夏にインターナショナル・ラグジュアリー・メディア(セブンシーズホールディングス)に移籍し、新30?40代の男性ライフコンシャス誌『OCEANS(オーシャンズ)』を構想する。

『オーシャンズ』編集長兼ゼネラルプロデューサーに就任。

その後、2006年2月、『オーシャンズ』を月刊創刊。創刊雑誌としてはギネス新記録となる広告集稿3億円(発行部数は10万部)、 2号目は広告集稿1億4000万円、3号目も広告集稿1億円を超え、業界で話題を呼ぶ。現在、早くも新雑誌を構想、企画中。他にもセブンシーズホールディングスを主軸にCT(クリエイティヴ・テクノロジー)を提唱し、ネットを絡めた新メディアビジネスを展開予定。インターナショナル・ラグジュアリー・メディアの名付け親でもある。

またインターナショナル・ラグジュアリー・メディアの雑誌は、『オーシャンズ』の他に、高級女性モード誌『ハーパースバザー日本版』、老舗高級会員誌『セブンシーズ』、ドイツの高級時計専門誌『クロノス日本版』の4誌。これからも海外提携誌、新創刊も含めて拡大中。

ちなみに現在30代後半。

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モデレーター
楠木建 (くすのき・けん)
一橋ビジネススクール教授

一橋ビジネススクール教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部助教授(1996)、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授(2000)を経て、2010年から現職。1964年東京都目黒区生まれ。

著書として『絶対悲観主義』(2022、講談社)、『逆・タイムマシン経営論』(2020、日経BP、杉浦泰との共著)、『「仕事ができる」とはどういうことか?』(2019、宝島社、山口周との共著)、『室内生活:スローで過剰な読書論』(2019、晶文社)、『すべては「好き嫌い」から始まる:仕事を自由にする思考法』(2019、文藝春秋)、『「好き嫌い」と才能』(2016、東洋経済新報社)、『好きなようにしてください:たった一つの「仕事」の原則』(2016、ダイヤモンド社)、『「好き嫌い」と経営』(2014、東洋経済新報社)、『戦略読書日記』(2013、プレジデント社)、『経営センスの論理』(2013、新潮新書)、『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(2010、東洋経済新報社)、Dynamics of Knowledge, Corporate Systems and Innovation (2010, Springer, 共著)、Management of Technology and Innovation in Japan (2006、Springer、共著)、Hitotsubashi on Knowledge Management (2004, Wiley、共著)、『ビジネス・アーキテクチャ』(2001、有斐閣、共著)、『知識とイノベーション』(2001、東洋経済新報社、共著)、Managing Industrial Knowledge (2001、Sage、共著)、Japanese Management in the Low Growth Era: Between External Shocks and Internal Evolution(1999、Spinger、共著)、Technology and Innovation in Japan: Policy and Management for the Twenty-First Century (1998、Routledge、共著)、Innovation in Japan (1997、Oxford University Press、共著)などがある。

「楠木建の頭の中」というオンライン・コミュニティで、そのときどきに考えたことや書評を毎日発信している。
  オンライン・コミュニティ「楠木建の頭の中」

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開催実績

佐山展生 (一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授、GCA株式会社代表取締役)
安田隆二 (一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授)
石倉洋子 (一橋大学名誉教授)
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 :  2007/04/25 (水)

中竹竜二 (株式会社チームボックス 代表取締役
日本ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター

)
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 :  2007/03/22 (木)

江幡哲也 (株式会社オールアバウト 代表取締役社長兼CEO)
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 :  2007/02/20 (火)

矢野貴久子 (株式会社カフェグローブ・ドット・コム代表取締役)
楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 :  2007/01/30 (火)

楠木建 (一橋ビジネススクール教授)
開催日 :  2006/11/30 (木)

募集要項

日時 2006年12月07日 (木)  19:00~21:00
受講料 29,800円
定員 50名

主催
  • アカデミーヒルズ
会場 アカデミーヒルズ49(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)

※都合により40階に変更する場合、受講生には直接ご案内いたします。


石倉洋子のグローバル・ゼミ
六本木アートカレッジ
Friday Night
六本木アートカレッジ
66 BOOK CLUB